2週続けての週末の台風には困ったものです。やっと庭仕事ができたと思ったのも束の間で、また雨です。太陽が恋しいのは、私たち人間だけでなく、植物たちも同じだと思います。秋真っ盛りのはずなのに、何だか晩秋のような空気が流れているような気がします。このまま冬になってしまうのでしょうか?
今回は、「まつこの庭」の山野草です。雨に痛めつけられて、どの花も花弁が傷んでいます。夏の間手こずらされた草木には、きれいな色の実がつきました。
↑ ウインターコスモス ↓ キチジョウソウ
この花が咲くと吉事があるという言い伝えからこの名があるそうです。ユリ科の植物で、湿り気のある日陰地を好むので、「まつこの庭」ではよく増えます。
↑ チャ(茶) ↓ サザンカ チャもサザンカもツバキ科の植物です。
↑ ムラサキシキブ(正しくはコムラサキ)山に自生しているムラサキシキブは、背丈が大きくなり、実もたくさんならないそうです。コムラサキ(別名コシキブ)の方が背丈が小さく、実もぎっしりつけるので、人気があるようです。そこで、名前の通りのよいムラサキシキブが(コムラサキの)通称になっているようです。
植物は子孫を残すために色々な知恵を働かせます。赤や黄色、紫などの派手な色で小鳥を呼んだり(鳥は赤系統の色を認識できると言われています。)、実の表面のトゲで動物の体にくっついたりして、遠くに種を運ぶ工夫をしています。
夏の間、抜いても抜いても後から後からいくらでも出てくる厄介者だった草木も、秋になって実をならせるとその美しさに感嘆させられます。あんなに苦しめられた(?)はずの植物の知恵に愛おしささえ感じてしまうのは、私だけでしょうか。
雨続きで目が届かなかったミモザアカシアが、丸裸になっていることに気がつきました。青虫がギッシリついていました。モンシロチョウの幼虫にそっくりです。モンシロチョウの食草は菜花ですから、モンシロチョウのはずがありません。
2,3日後、正体が分かりました。
孵化したばかりのキチョウをみつけました。キチョウは春と秋に大発生するようです。食草はマメ科の植物ですから、マメ科のミモザアカシアは大好物だったのですね。
10月もあと少しで終わりです。11月になれば、さすがに台風は来ないでしょうね。今度こそ晴天が続くことを願います。