アカンサスモーリスの花にナナフシがいるのを見つけました。ところが、1匹だけではなく、付近に10匹近くいるのには驚きました。こんなにたくさんのナナフシを一度に見たのは、初めてです。
しかもアカンサスモーリスの付近のバラの枯れた枝には、真っ黒のナナフシが居たのです。下の写真のどこにいるか分かりますか?
緑色の横になっている枝に平行にぶら下がっているのがそうです。縦の黒く枯れた枝にそっくりです。左側が頭で、右側が尾です。
写真が少しぼやけていますが、色が少し黄色味がかったナナフシもいました。
私の頭の中は??でいっぱいになってしまいました。ナナフシは擬態で有名ですが、色も周りに合わせて変化するの??・・・・。今まで緑色のナナフシしか見たことがないからです。
ナナフシは、正しくはナナフシモドキというそうです。ナナフシというのは、七節のことで、節くれだった樹の枝を指し、それによく似ている(うまく擬態している)昆虫に「七節もどき」という和名が付けられたそうです。ナナフシモドキが短くなって、ナナフシと呼ばれているそうです。
ナナフシは草食性の昆虫で、コナラ、クヌギ、バラ科の植物(バラ、サクラ、ウメなど)の葉をよく食べるそうです。私が見かけるのはたいていバラの葉の上なので、納得です。ナナフシは羽は退化してなく、単為生殖(メスだけで繁殖する)なので、オスはめったに見られないそうです。大きさは、数㎝から大きいものだと50㎝を超えるものもあるそうです。私が見たのは、10㎝ぐらいです。
体色ですが、普通は緑色と褐色で、色は生まれた時から決定しているそうです。場面場面で色を変えるわけではないそうです。枯草や枯れ枝の多い場所に生息する個体は褐色で、緑の多い場所に生息する個体は緑色なのだそうです。でも、それもはっきり分っているわけではないというので、やっぱり色も変えるんじゃないの?と思ってしまいますよね。ナナフシはやっぱり不思議な昆虫です。ナナフシは七節じゃなくて七不思議じゃないの?と思ってしまいますよね。