今、「まつこの庭」の玄関を彩っているのが、ペチュニアとカリブラコアとその寄せ植えです。「まつこの庭」では、5月の連休明けから10月ごろまで、玄関前を賑わしてくれます。豊富な花色や花形、花の大きさ、花期の長さ、丈夫で誰にでも簡単に育てられるなどの理由から、夏花壇によく使われます。
ペチュニアは南米原産のナス科の植物で、和名はツクバネアサガオと言います。ペチュニアはブラジル先住民の言語で「タバコ」の意味だそうです。葉タバコ(タバコの原料)と近縁種のようです。そういえば、花タバコ(ニコチアナ)の花は、ペチュニアにそっくりです。
<ペチュニア>
↑ ブラックチェリー(大輪)実際はもっと黒いです。 ↓ シルバーベリー(小輪)
他のペチュニアと同じように育てているのに直径が1メートル位になりました。ラベルに花壇用と書いてあるだけに、広がり方がすごいです。花もたくさん付けています。
↑ 花に斑入り咲き・ナイトスカイ ↓ 八重咲き・なっちゅん
↑ 斑入り葉・バリフロー ↓ セブンティーン(グリーンのラインがさわやかです。)
↑ 色うつり咲き・贅沢ペチュニア 1株から黄色、オレンジ、ピンクと色が移っていき、1株で色が何倍も楽しめる、名前の通りとても贅沢なペチュニアです。
↑ ピコティ八重咲き・花衣(ハナゴロモ)今年新発売品種です。黒地にクリーム色の縁取り、しかも八重咲き、豪華です。珍しいペチュニアです。
今でこそ、ペチュニアも暑さや湿度に強いものがどんどん出ていますが、30年ぐらい前はペチュニアは日本の湿気の多い夏に弱い植物でした。日本の気候に合うようにサントリーと京成バラ園が共同で作出し、1989年に発売されたのが、サフィニアだそうです。もともとはペチュニアは立ち上がって咲くものでしたが、サフィニアは匍匐するように伸びて花を咲かせるので、波をイメージして「サーフィン」とペチュニアを合わせて「サフィニア」と名付けたそうです。(サフィニアはペチュニアの1品種で、商品名です。)ヨーロッパの窓辺を変えたと言われるほど、世界的に注目されたそうです。今、日本のペチュニア界は、世界の先頭を走っているそうです。
<サフィニア>
↑ かさねいろ・ホワイト&クリームピンク
↑ かさねいろ・イェロー&クリーム
ペチュニアによく似た株で、小輪の花をぎっしりと咲かせるカリブラコアという品種があります。葉は小さめでペチュニアより少し硬い感じがします。原産は南米で、1990年にペチュニア属から分割されたばかりの品種です。茎が木質化するので、ペチュニアよりは、寒さにやや強く、軒下などで越冬します。最近は、ペチュニアとカリブラコアとの交配によって、より寒さに強く花色や花形がバラエティーに富んだものがどんどん作出されているようです。
<カリブラコア>
↑ カリブラコア・サマープリティリング(冬越ししたもの)
↑ 八重咲きカリブラコア・カメレオン・サンシャインベリー(冬越ししたもの)
↑ ダブルカリブラコア・レモン(今年購入)
植えつけてから約2カ月になるので、徒長気味のものもあります。梅雨の時期を乗り切るために、切り戻しをしようと思います。軒下とはいえ、やはり梅雨時の蒸れに注意が必要です。ちょっとの間、玄関前が寂しくなるかもしれませんが・・・。10月まで元気に咲いて欲しいです。