今、まつこの庭はヘメロカリスの花が盛りです。
ヘメロカリスはユリ科の植物で、日本や中国に自生しているキスゲやカンゾウを交配してできた園芸種です。
私の庭には昔からヤブカンゾウが自生しており、庭のあちこちで花を咲かせています。カンゾウにはノカンゾウとヤブカンゾウがありますが、ノカンゾウは一重の花を咲かせるのに対して、ヤブカンゾウは八重咲きで、八重咲きのヘメロカリスに大きな影響を与えたそうです。↑ ↓ ヤブカンゾウ
八重の花が特徴のヤブカンゾウですが、同じ株でも一重咲きになってしまうこともあります。
ヘメロカリスは、ギリシャ語でhemer(1日)callos(美)が語源となり、1日限りの美を意味するそうです。英名はday(1日)lily(ユリ)で、どちらも1日花であることが名前の由来となっているようです。朝花が開いて夕方にはしぼんでしまいますが、次々に花を咲かせるので、開花期は比較的長いです。
ヘメロカリスは、第2次世界大戦後、アメリカを中心に品種改良が行われ、最近は日本でも盛んになり、毎年新しい品種が誕生しているようです。花色は黄とオレンジを中心に赤、桃、紫、ピンク、白に近いクリームなど、花形は丸弁、剣弁、細弁、大きさは大輪、中輪、小輪、咲き方は一重、八重、2色、フリンジ、スパイダーなどですが、これらの形や咲き方などが複雑に混じりあっているものもあり、バラエティーに富んでいます。
★★★ 一重咲き ★★★
↑ ピンク花 ↓ 白花に最も近いと言われる色
★★★ 八重咲き ★★★
★★★ 2色咲き ★★★
↑ 2色八重咲き
★★★ フリンジ咲き ★★★ (花弁の縁が波打つ)
★★★ スパイダー咲き ★★★ (花弁が細長い)
例年なら7月いっぱいは花を楽しめるのですが、今年は5月の終り頃から咲き始めたものもあり、ヘメロカリスの花シーズンは早く終わってしまうかもしれません。