梅雨末期特有の集中豪雨で、九州や中部地方で大きな被害が出ているようです。1日で1ヶ月分の雨が降ってしまうということですが、降り方も量もちょっと想像出来ません。でもいつ何時自分の身に降りかかるか分かりません。コロナも感染拡大が始まったようですし、また外出自粛の毎日が始まるのでしょうか。
ヤブカンゾウはユリ科の中国原産の植物で、ヘメロカリスの原種です。古い時代に日本に入って来て、今では日本各地に自生しているようです。私の庭でも昔からあり、増えるたびにあちこちに移植したので、梅雨の時期の庭を明るく彩ってくれています。濃いオレンジ色の花弁に薄いオレンジのスジ模様が入り八重咲きで、1日花です。私の庭では場所によっては八重咲きにならず、一重咲きのものもあります。
日本では芽吹いたばかりの若芽を茹でて食べますが、中国ではつぼみを解熱剤、葉や根を利尿剤などの漢方薬として利用するそうです。
ヤブカンゾウはカンゾウやキスゲ、ユウスゲなどとともに日本に自生するヘメロカリスの原種です。これをもとにして品種改良されて出まわっているのが、園芸種のヘメロカリスです。6月に1度「まつこの庭」でヘメロカリスを紹介しましたが、ヘメロカリスもまだまだ咲いています。
<一重咲き> 名前不明
淡いクリーム色で、10年ぐらい前に群馬のヘメロカリスのナーセリーで買って来たものです。 その当時白に最も近いと言われたヘメロカリスです。今はもっと白いものが出ています。地植えにするとどうしても名札を紛失してしまい、名前が分からなくなりがちです。
<2色咲き>名前不明
これは2色咲きで半八重咲きです。
<八重咲き> 名前不明
昨年埼玉のヘメロカリスのナーセリーへ行った時のお土産のヘメロカリスも今年咲きました。鉢植えにしてあるので、名前が分かります。
↑ 小夏(アプリコット色) ↓ 蛍(濃い紫にグリーンスロート)
↑ ブラックベリーキャンディー(蛇の目模様) ↓ 美黒姫(小輪)
↑ クラスターマスター(八重咲き) ↓ レッドリボンズ(スパイダー咲き)
細くカールした花弁がクモを思わせることからスパイダー咲きと言われるようです。
クリスマスローズは、咲き方がいろいろと名前が付いていますが、ヘメロカリスも同じように咲き方の名前が付いています。スパイダー咲きでも外側のガクに当たる3枚の花弁と内側の3枚の花弁の幅が違うったり、極端にカールしていたりするとUFO咲きと言うそうです。 ↓ アップリケ
前回スパイダー咲きとして紹介したアップリケは、ガクに当たる花弁が細くカールし、内側の花弁がやや太いので、UFO咲きと言ってもよいかもしれません。
ヘメロカリスは品種改良が進み、色や咲き方などバラエティーに富み、毎年新しい品種が出て、楽しみの多い植物です。夏の間中、交替しながら咲き続けます。初夏と秋の2回咲く2季咲きのヘメロカリスもあり、ますます楽しみが広がります。