初夏から晩秋までまつこの庭の玄関前をコリウスと共に彩ってくれるのが、ペチュニアやカリブラコアです。開花期間が長く、色や咲き方が豊富なので、毎年玄関前に飾るようにしています。
ペチュニアとカリブラコアは比較的雨に強いと言われる種類を選んではいますが、雨に当たらないように、軒下に並べてあります。
↑ 玄関の右側 ↓ 玄関の左側
ペチュニアはナス科の植物で、和名はツクバネアサガオと言います。ペチュニアはブラジル先住民の言葉で「タバコ」を意味するそうです。煙草の原料となるタバコも同じナス科の植物だそうです。私が子どもの頃、実家でタバコを作っていましたが、確かに同じようなにおいがし、花も似ていたような気がします。
ブラジルに自生する赤紫色のペチュニアと南アフリカに自生する白いペチュニアをもとにして、ヨーロッパやアメリカで品種改良が進められ、多様な品種が作出されたそうです。1985年ごろから主に実生系だったペチュニアに挿し木で増やす栄養系品種が誕生したそうです。
1989年にサントリーが、日本の高温多湿の気候に適応できるように品種改良した「サフィニア」を発売しました。よくペチュニアとサフィニアはどう違うの?という疑問が起こりますが、サフィニアはペチュニアの1品種で、サフィニアは商品名です。雨に強いだけでなく、立ち上がって咲くペチュニアを匍匐性に改良し、波のイメージ「サーフィン」とペチュニアを合わせて、「サフィニア」と名付けたそうです。雨に強く波のように大きく広がって咲くサフィニアは、ヨーロッパでも大人気となり、「ヨーロッパの窓辺を変えた。」と言われるほどだったそうです。
最近は一重咲きだけでなく、八重咲きや2色咲きなども作出され、大輪、中輪、小輪と花の大きさも、花色も赤、赤紫、青紫、白、黄、ピンクとバラエティーに富んだものが出て来ています。ビオラと同じように楽しみが多く、新しい品種が出ると欲しくなってしまい、プランターの数がどんどん増えていきます。
<大輪咲き> 花径6~7㎝ぐらい
↑ ナイトスカイ(本来は紫色の部分がもっと多いです。)
↑ さくら・さくら(冬越し株です。とにかく丈夫で、花を次々に付けます。)
<中輪咲き> 半径4~5㎝ぐらい
↑ サフィニアアート・あずきフラッペ ↓ サフィニアアート・ももいろハート
↑ サフィニアアート・江戸しぼり(紫色の覆輪で、今年の新種です。)
↑ ピスタチオクリームレイ(緑の花色が珍しいです。)
<中輪八重咲き>
↑ ホイップマカロン・ショコラ ↓ 花衣・藍染(今年の新色です。)
<小輪咲き>花径3~4㎝ぐらい
↑ ピーチドリーム ↓ ブルーベリージャム
<小輪八重咲き>
↑ トパーズブルー
<極小輪咲き> 花径2㎝ぐらい
↑ スーパーチュニア・ビスタミニ
カリブラコアはペチュニアによく似た花径2~3㎝の小さな花を長期間咲かせ続けます。南アフリカ温帯地域の原産で、ペチュニアと同じナス科の植物で、以前はペチュニア属に分類されていたそうですが、30年ぐらい前にカリブラコア属として独立したそうです。カリブラコアは茎が木質化するので、蒸れに強く丈夫で、ペチュニアより冬越ししやすいです。
↑ ティクピンク ↓ ミリオンベル・レモンマーブル
↑ スーパーベル・ダブルブルー(八重咲きのカリブラコアです。)
私は小輪多花性の花が好きなので、どうしてもペチュニアも中輪や小輪のものやカリブラコアを選んでしまいます。寄せ植えにすると伸び伸びと花を咲かせられないので、1プランターに1株植えにして楽しんでいます。もうすぐ梅雨に入るので、切り戻しをして梅雨を乗り切らせたいです。