まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

「まつこの庭」・冬のラン(2)

 「寒い、寒い」と言っているうちに、今年もいよいよ明日で終わりです。

 今年最後の「まつこの庭」は冬のランです。温室の中は、ランのシーズンを迎えてにぎやかです。

f:id:myuu-myuu:20171230130002j:plain↑ カトレア・ポカイタージェリナ  ↓ カトレア・パーシバリアナ

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f:id:myuu-myuu:20171230130301j:plain↑ ↓ どちらもオンシジューム・トゥィンクル   ↑ 赤とピンクの2色咲き

f:id:myuu-myuu:20171230130517j:plain↑ 黄色とオレンジの2色咲き    どちらも温室中に甘い香りを漂わせています。

f:id:myuu-myuu:20171230130830j:plain↑ ミニバンダ・ブルースター  

f:id:myuu-myuu:20171230130950j:plain↑ デガルモアラ・ウィンターワンダーランド・ホワイトフェアリー

「まつこの庭」に最近仲間入りしたランです。一見オドントグロッサムかと思ったのですが、ラベルを見ると「デガルモアラ」と書かれていたので、一瞬「ン?」と思いました。長くランとお付き合いしていますが、初めて目にした名前のランです。よく調べてみると、ブラッシアとミルトニアとオドントグロッサムの3属間の交配種で、自然には存在しない人工的に作られた品種だったのです。ちょっととんがった感じのグリーンがかった白の花弁や白のリップに入った赤い斑点、さわやかな香りなど、それぞれの属の特徴をいいとこ取りしたのでしょう。

 灯油切れを起こして、心配していたシンビジュームも無事咲き始めました。

 シンビジュームも最近は小型のものが好まれるようです。「まつこの庭」の温室にも、小型のテーブルシンビジュームや東洋ランとシンビジュームを交配してできた「和蘭」と呼ばれるものが増えました。

< 和 蘭 >

f:id:myuu-myuu:20171230133046j:plain↑ 春一番(春ランとの交配で、株元に2、3輪しか花を咲かせません。)     

f:id:myuu-myuu:20171230133236j:plain↑ 大和撫子(ヤマトナデシコ) 蓮弁蘭(レンベンラン)との交配  花も葉も細く、優しいピンク色の花弁と香りがまさに大和なでしこです。

f:id:myuu-myuu:20171230134602j:plain↑ おぼろづき(春ランとの交配) 花が2、3輪なのは春一番と同じですが、茎をスッと伸ばします。淡い黄色も香りもホワイトチョコレートのようです。

 

f:id:myuu-myuu:20171230134733j:plain↑ テーブルシンビジューム・チャングム  ↓ 原種シンビジューム・トラシアナム

f:id:myuu-myuu:20171230135000j:plain中国、タイ、ミャンマーの高地に自生し、湿った岩や木に着生するそうです。花茎は1メートル位のアーチ状になり、十数輪の花をつけます。独特の香りがあります。

 

 今年1年を振り返ってみると、やはり異常気象の連続でした。春の真夏日、夏と秋の長雨、日照不足、週末ごとの台風、早めの冬将軍などなど、日本から四季はなくなってしまったのでしょうか? 花つくりは天候に左右されるので、異常気象は困ったものです。今の時期「寒」のような寒さで、「寒」の時期にはどれほど寒くなるのか、ちょっと心配です。

 今年1年「まつこの庭」にお付き合いいただきましてありがとうございました。

 皆様どうぞよいお年をお迎えください。

ポインセチアとシクラメン

 今日はクリスマスです。キリスト教を信仰しているわけではないのですが、子どものころクリスマスは特別の日だったように思います。兄が買ってきた赤いシクラメンを飾り、家族みんなでケーキを食べるという楽しみの日でした。

 クリスマスの花の中にポインセチアが加わったのはいつ頃だったのか、記憶にはないのですが、私にとってのクリスマスの花は、ポインセチアシクラメンです。 

f:id:myuu-myuu:20171225114947j:plainそんなわけで、クリスマスの玄関飾りは、このようにポインセチアシクラメンが入った飾りになります。最近はポインセチアシクラメンも、赤に限らず、いろいろな色や咲き方のものが出てきて、花大好き人間の私には楽しみが広がっています。

f:id:myuu-myuu:20171225115445j:plain↑ ジングルベル    ↓ プリンセチア

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f:id:myuu-myuu:20171225115610j:plain↑ サーモンピンク      ↓ 赤とグリーン

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f:id:myuu-myuu:20171225115752j:plain↑ ゴールド(最近出た新しい品種)

 ポインセチアトウダイグサ科の植物で、メキシコなど中南米原産で、寒さに弱い植物です。アメリカのメキシコ公使であったポインセットがアメリカに伝えたことにより、この名があるそうです。日本には、明治時代に伝わり、赤い葉が大酒飲みの赤い顔が特徴の伝説上の動物猩々(ショウジョウ)に例えられ、猩々木(ショウジョウボク)という和名が付けられたそうです。

 クリスマスが近づくと短日処理された(ポインセチアは短日植物なので日が短くならないと葉の色が変わりません。)鉢物が出回ることから、クリスマスフラワーとも呼ばれます。

 「まつこの庭」の温室で、根を降ろしたポインセチアは、例年お正月を過ぎないと赤くならないのですが、今年はどういうわけかすでに赤くなっています。

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ポインセチアは上部の葉だけが色が変わります。真ん中に見える粒々が花です。まだ花は開いていません。夏越しした白のポインセチアもあるのですが、こちらはまだ色がかすかに変わり始めたばかりです。  

f:id:myuu-myuu:20171225121958j:plain↑ クリスタルスノー    ↓ 色が変わったクリスタルスノー(昨年の写真) f:id:myuu-myuu:20171225123204j:plain

 ポインセチアは熱帯原産なので、寒さに弱く私の家では、温室に入れておかないと、冬越しできません。小さな鉢のポインセチアは、温室に入れておいても、枯らしてしまう事が多いです。土に根を降ろすと、想像以上に大きくなるのでビックリです。

f:id:myuu-myuu:20171225124441j:plain↑ リトルマタドール(下向きフレアー咲き) ↓ ガーデンシクラメン(フリル咲き)

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f:id:myuu-myuu:20171225124706j:plain↑ パピヨン(2色咲き)   ↓ フェアリーピコ(八重フリル咲き)

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f:id:myuu-myuu:20171225125126j:plain↑ バラ咲きプリムラシクラメン・プラチナリーフ(真ん中)の寄せ鉢

f:id:myuu-myuu:20171225124921j:plain↑ 夏越しして咲いたガーデンシクラメン

f:id:myuu-myuu:20171225125021j:plain↑ 原種シクラメン・コーム(白花)

 

 毎年新しいタイプのシクラメンが登場するので、新しいもの、珍しいもの大好き人間の私は、あれもこれも欲しくなってしまいます。シクラメンの自生地は地中海沿岸地方で、冬に雨が多く、それ以外は雨が少なく乾燥しているそうです。シクラメンにとって日本の夏は過酷で、夏越しが難しく、珍しいものは枯らしてしまうことが多いです。ガーデンシクラメンは比較的丈夫で、夏越しできるものも多いです。夏越しできたものが20鉢ぐらいあり、つぼみをもっているものもあるので、咲くのが楽しみです。

 

 

 

 

 

 

冬のバラ

 12月も半ばを過ぎ、今年もあと少しで終わりです。寒の時のような寒さの中で、霜枯れた庭に彩を添えているバラがあります。寒風にさらされて、ドライフラワーのようになっているバラもあります。軒下でたくさんつけたたつぼみを咲かそうと最後の力を振り絞っているバラもあります。寒さの中で咲くバラはどれも痛々しいけれど、何と健気なのでしょう。            ※ バラの名前の後の( )は産出国名

f:id:myuu-myuu:20171221124642j:plain↑  アイスバーグ(ドイツ)    ↓ ピンクアイスバーグ(ドイツ)   

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f:id:myuu-myuu:20171221125017j:plain↑ グレイス(イギリス)   ↓ アクアポリス・ロマンティカ(フランス)

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f:id:myuu-myuu:20171221125338j:plain↑ ↓ アイズフォー・ユー(イギリス) どちらも同じ枝に咲きました。

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f:id:myuu-myuu:20171221125622j:plain↑ バレリーナの花とローズヒップ(実)(イギリス)

f:id:myuu-myuu:20171221125756j:plain↑ つるセシル・ブリュネ(アメリカ) ↓ レッドキャスケード(アメリカ)

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f:id:myuu-myuu:20171221130140j:plain↑ 安曇野(日本)  ↓ 珠玉(日本)

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 今年は、一季咲き(春だけ花が咲く)といわれるつるバラ、キングや安曇野などが秋に花を付け、ビックリしました。返り咲き(秋にも少し花を付ける)のつるバラ、レッドキャスケードやセシル・ブリュネなども例年の秋より花をつけました。四季咲きのバレリーナにいたっては、休むことなく年中花を付け、秋には花とローズヒップを同時に楽しめました。

f:id:myuu-myuu:20171221130449j:plain↑ かおりかざり(日本) 枝を切って水に挿しておこうと思います。

 12月から2月頃までは、来年の開花のためにバラの剪定や誘引、施肥などを行う大切な時期です。寒い寒いとばかり言ってはいられません。

 

 明日22日は冬至です。太陽高度が一番低く、日照時間が1年で最も短い日です。夏至の頃と比べると、北海道で約6時間半、東京で4時間40分短いそうです。私の住む茨城は5時間ぐらいでしょうか。

 冬至の翌日からは、日照時間が長くなっていくということから、一陽来復(いちようらいふく)と言い、冬至を境に運気が上昇するとも言われています。運を呼び込むために、「ん」のつく食べ物を食べるとよいとか、身を清めるためにユズ湯に入るとか、昔からいろいろな習わしがあります。その中でもカボチャを食べることとユズ湯に入ることが一般的ですが、カボチャに「ん」は付かないじゃないかと言われそうですが、カボチャは南瓜と書き、ナンキンと読みます。関西では、カボチャのことをナンキンというそうです。冬至の時期は青物野菜が少なくなり、ビタミンの補給のために、ユズ湯は体を温め、風邪の予防に効果があり、いずれも無病息災を祈る風習になったと言われています。昔の人の知恵はすばらしいですね。

 

 

温室の同居植物たち

 温室の主人公は、約500株のランたちですが、他にも結構いろいろな植物が同居しています。木立ベゴニア、セントポーリア、ホヤ、原種シクラメンなどです。冬の間は、臨時に夏の花木なども同居していて、温室の中はぎゅうぎゅう詰めです。

 今回は、ラン以外の温室の中で暮らす植物たちです。

f:id:myuu-myuu:20171216185347j:plain↑ ↓ 木立ベゴニア

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f:id:myuu-myuu:20171216185814j:plain↑ ↓ セントポーリア

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f:id:myuu-myuu:20171216185523j:plain↑ ↓ ストレプトカーパス

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f:id:myuu-myuu:20171216190517j:plain↑ ルクリア(和名 アッサムニオイザクラ) 普通に室内で育てられます。香りがありますが、私には香りがきつすぎます。

f:id:myuu-myuu:20171216185255j:plain↑ 雲南月光花ウンナンゲッコウカ) 和名はキバナアマ、学名はレインワルティラと言い、ウンナンゲッコウカは流通名だそうです。和名のキバナアマは「黄色の亜麻」という意味で亜麻の花(色は水色)に似ていることからそう呼ぶようです。中国南西からパキスタンが原産で、中国では春先に咲くので、「迎春柳」と呼ばれるそうです。日本の寒さには弱いので、冬の間室内で育てると3月頃に花を咲かせます。

 花友はこの花を持っていて、名前を尋ねられたのですが、私も見たことのない花でした。図鑑やネットで調べたのですが分からずにいたら、たまたま通販雑誌に載っているのを見つけ、名前が判明しました。お礼に挿し木苗を頂きました。温室に入れて置いたら、開花となったわけです。まだ15㎝ぐらいの苗なのに花が咲いて、花友も私もびっくりです。以前花友に見せて貰ったものより小さな花です。花友のところでは3月頃の開花のようです。f:id:myuu-myuu:20171216193221j:plain↑ 天井付近で咲くランタナ  ↓ 天上付近で咲くポインセチア

f:id:myuu-myuu:20171216193745j:plainランタナポインセチアも冬の寒さが苦手な植物です。どちらも温室の土に根を降ろしてしまい、ほおっておいたら、天井まで背を伸ばしました。思い切って切ったら、その分逆に伸びて、更に大きくなってしまいました。

f:id:myuu-myuu:20171216194741j:plain↑ 原種シクラメン・コーム・クリスマスリーフ  葉の模様がクリスマスツリーの形をしています。花はかなり濃い色です。これからコームがどんどん咲きます。

f:id:myuu-myuu:20171216194932j:plain↑ 夏越ししたシクラメン  つぼみが見えたものも、咲き始めたものもあります。

f:id:myuu-myuu:20171216195110j:plain↑ ↓ ホヤ(花期は夏から秋です。)

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f:id:myuu-myuu:20171216194655j:plain↑ サルオガセモドキ(学名 ウスネオイデス) 北アメリカ南西部からアルゼンチン中部に自生するそうです。パイナップル科の植物でエアープランツの一種です。葉というか茎というかそれだけで、根はありません。吸気中から水分を得て生きています。春先に本当に小さな緑色をした花を咲かせます。

 私の温室には、10個ぐらいぶら下がっています。この植物は、適度な風と温度と湿度を必要とするので、環境を知るバロメーターになるのです。ランに必要な適度な風と温度と湿度を測るのにちょうどよいのです。サルオガセモドキの生育が調子よければ、ランにも適度な環境が保持されているということの証明なのです。

 サルオガセモドキは現地では、電線などにぶら下がって大きくなると、電線を切ることもあるそうです。宅配便の詰め物などにも使われているというので、驚きです。

 

 冬の間はランたちが主人公です。とは言っても、ぎゅうぎゅう詰めの温室の中では、思い切り花を咲かせることができずにかわいそうな気がします。もう1棟温室を建てたらなどという人がいますが、今でも世話が十分にできずにいるのにとんでもないことです。冬の間に庭や温室をどうするのか、よおく考えることにしましょう。

 

 

 

玄関前のビオラとパンジー

 10月にチューリップと一緒に植えつけたビオラやパンジーが大きくなりました。

    植えつけた時は、5㎝ぐらいの本当に小さな苗でしたが、今では30㎝四方のプランターいっぱいになるほど大きくなりました。 

 鉢植えのビオラやパンジーが冬の玄関前を彩ってくれています。

 

f:id:myuu-myuu:20171213135139j:plain↑ ビオラ・クリーム   ↓ ビオラ・ブラックディライト

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f:id:myuu-myuu:20171213135407j:plain↑ ビオラ・ピーチジャンプアップ  ↓ ビオラ・ピンクアンティーク

f:id:myuu-myuu:20171213135620j:plainf:id:myuu-myuu:20171213135820j:plain↑ 玄関前に並べたチューリップとビオラプランター

 パンジーとビオラは、大きさで大別できるようです。花径3㎝以下をビオラ、それ以上をパンジーと言っているようです。ビオラとパンジーの交配種もあり、色や形も咲き方もバラエティーに富み、大きさの違いだけで、ビオラとパンジーの差はそれほどないようです。f:id:myuu-myuu:20171213140126j:plain↑ フリル咲きパンジー・絵になるスミレ  ↓ 八重咲きパンジー

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f:id:myuu-myuu:20171213140505j:plain↑ 2色咲きパンジー・虹色スミレの寄せ植え  ↓ 良く咲くスミレの寄せ植え

f:id:myuu-myuu:20171213140631j:plain良く咲くスミレは、ビオラとパンジーの交配種で、寒さに強く多花性のところをビオラから、花が大きいところをパンジーから、良いとこ取りをしています。同じような色に見えますが、3種類寄せ植えしたあります。青紫色がソーダ、白っぽい薄紫がライチ、ラベンダー色がソフトラベンダーです。

f:id:myuu-myuu:20171213143102j:plain↑ ビオラタイガーアイ     ↓ ウサギビオラ

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f:id:myuu-myuu:20171213143317j:plain↑ フリル咲きビオラ・ミルフル   ↓ アンティーク調ビオラ

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f:id:myuu-myuu:20171213143651j:plain↑ ビオラと葉ボタンのリース  ビオラはチューリップのプランターに植えこんだものと同じ大きさでしたが、リースの容器とプランターでは土の容量が違うので、成長も違ってしまいました。

f:id:myuu-myuu:20171213144147j:plain↑ 冬のハンギングバスケット(オレンジ色はキンギョソウ、後ろの黄色はカレンジュア、両脇の白い葉はシロタエギク、手前の紫色の小花はスイートアリッサム

f:id:myuu-myuu:20171213144550j:plain↑ チョコレートコスモス (寒さには弱いのですが、まだまだ花を咲かせ続けています。さすがに、そろそろしまい頃ですね。)

f:id:myuu-myuu:20171213144822j:plain↑ 寒咲き日本スイセン(年末に咲き始めるイメージがありましたが、今年は少し早く咲き始めたようです。)

 

 私はビオラが大好きです。小さな花がびっしりと咲き、寒さに強く、10月から翌春の5月頃まで、花の少ない時期に玄関を彩り、楽しませてくれるからです。以前は、ビオラは赤とか黄色とかの単色だったように思いますが、最近は2色咲きやアンティーク調の色、ニュアンスカラーなど、咲き方もフリル咲き、ウサギの耳形咲きなど、色や形、咲き方など豊富になってきて楽しみも増えてきています。変わった花、珍しい花大好きの私は、見るとすぐ欲しくなってしまいます。パンジーの八重咲きはありますが、ビオラの八重咲きはまだ見たことがありません。早く見たいものです。

 これからの時期は、どんどん寒さが厳しくなり、ビオラやパンジーにとっては過酷な季節ですが、寒さを乗り切って、花を咲かせ続けて欲しいです。

 

「まつこの庭」・冬のラン(1)

 12月なのに、季節は1か月先に行っているようで、毎日寒い日が続いています。

 それだけならまだいいのですが、例年よりずっと寒い冬になったら嫌だなあと思っています。年が大きくなると寒さがよくよく身に染みます。

 ランのシーズンが訪れました。カトレアが咲き、シンビジュームもつぼみが大きく膨らみ、温室の中をのぞくのが毎日の楽しみです。

<カトレアの仲間>

f:id:myuu-myuu:20171209134037j:plain↑ ポーラ     ↓ 黄色チョコレートドロップ

f:id:myuu-myuu:20171209134319j:plainチョコレートドロップは普通チョコレート色をしていますが、これは交配の過程で黄色になったものです。

f:id:myuu-myuu:20171209134532j:plain↑ マキシマ・コンカラー   ↓ ツタンカーメンf:id:myuu-myuu:20171209134917j:plain

f:id:myuu-myuu:20171209135034j:plain↑ ピュアイエロー      ↓ ロエブリング

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f:id:myuu-myuu:20171209135337j:plain↑ ジョージキング  (アプリコット色のカトレアは珍しいです。)

 ランの花弁は、6枚あるように見えますが、実は3枚はガクで、3枚が花弁なのです。このジョージキングを見ると良く分かりますが、後ろ側の細い花弁のように見える3枚がガクで、横に大きく張ったひらひらした2枚と下側に突き出した唇のような1枚が花弁なのです。ガクのことをセパル、横の2枚の花弁をペタル、唇のような花弁をリップ(唇弁)と言います。セパルとペタルは色や形が違っていることが多いですが、同じ色や形をしているものもあり、同じ色のものをコンカラーと言います。リップはセパルともペタルとも全く違った色や形をしています。

 

コチョウラン

f:id:myuu-myuu:20171209135620j:plain↑ ミディコチョウラン・パプリカ        ↓ ビッグリップピーチ

f:id:myuu-myuu:20171209135942j:plain大輪のコチョウランで、薄いピンク色で濃いピンクのスジ模様が入っていますが、何より目を引くのが、リップ(唇弁)です。パプリカで言うと濃いピンク色をした花弁の部分ですが、名前の通り大きなリップでしかもリップそのものがコチョウランのような形をしているのがとても珍しいです。

オンシジューム

f:id:myuu-myuu:20171209140629j:plainこのオンシジュームは、例年秋に咲くのですが、今年は少し遅れたようです。甘い香りがします。

 

 「まつこの庭」には、ラン用の温室が2棟あります。3坪ほどの広さの温室はもう25年ぐらい経っていますが、シンビジュームやデンドロビューム専用で、温度設定を12℃にしています。もう一つの温室は6坪ほどの広さで、10年ぐらい経っていますが、カトレアやコチョウラン専用で、15℃設定にしています。一足早くやってきた厳しい寒さは、温室にも影響して、例年より灯油の消費が早く、大きい方の温室は灯油の様子を気にしていたのに、小さい方の温室が灯油切れをしているのに気づきませんでした。温度の設定が低いので油断していたのです。たくさんつぼみをもったシンビジュームを氷点下の気温にさらしてしまい、かわいそうなことをしてしまいました。開花に影響するかどうか、今のところは分かりません。無事に咲いてくれることを祈るだけです。

 

 

「まつこの庭」のクリスマス

 12月に入ったので、玄関前のキャンバスプランターの植物の入れ替えをしました。クリスマスバージョンです。

f:id:myuu-myuu:20171205173806j:plain上にクリスマスのオーナメントをのせて、足元はビオラの寄せ植えとスキミア

f:id:myuu-myuu:20171205173921j:plain左側からコニファー、プリンセチア(ピンクのポインセチア)、シクラメン・スーパーメレンゲ(フリル咲き)、銅葉キンギョソウ、植木鉢を隠すのに足元は左からヘデラ、ワイヤープランツ、プミラです。

f:id:myuu-myuu:20171205173955j:plainサンタとトナカイのオーナメントの籠に乗せたのは、赤いポインセチア

f:id:myuu-myuu:20171205174709j:plainキャンバスの足下に置いた4色ビオラの寄せ植え

 

 玄関の外だけでなく、玄関の中にもクリスマスのアレンジメントを飾りました。

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 昨日、花友のグループ6人でアレンジメントの教室に参加しました。花材は、ベースがヒバの葉で、赤いバラ、赤い実はヒペリカム松ぼっくりなどです。白い花やピンクの実のようなものの名前は、先生も分からないとのことでした。真ん中のキャンドルも赤の他にシルバーやゴールドなどがありました。同じ材料を使ったのですが、「それぞれに個性(?)が出て、みんな少しずつ違ってみんなよくできました。」と先生からお褒めの言葉を頂きました。みんな大満足でした。

f:id:myuu-myuu:20171205174944j:plain↑ 上から見たところ          ↓ 斜めから見たところ

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 庭では、クリスマスの時期に咲くので、クリスマスローズと名付けられたノイガー(ニゲル)も咲き始めました。本来クリスマスローズと言うと、このノイガーを指します。

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f:id:myuu-myuu:20171205180437j:plain↑ 11月から咲いているクリスマスローズ(ピンクセミダブル咲き)

 

 クリスマスまでまだちょっと間があります。アレンジメントの先生に「くれぐれもクリスマスまで枯らさないように気をつけてね。」と何度も言われました。オアシスの水切れに注意です。キャンバスプランターポインセチアシクラメンは、寒さに弱いので、夜は玄関の中に取り込みます。

 イルミネーションなどの飾り付けはしませんが、ささやかな私のクリスマスの飾り付けで楽しんでいます。