まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

今年もコンニャクの花が咲きました ❣❣

 今年もコンニャクの花が咲きました。赤黒い棒状の花は、花とは到底思えない佇まいです。「悪魔の舌」と言う別名があるように、かなりグロテスクな花です。

 初めてコンニャクの花を見つけたのは、4月の終りです。黄緑色をしていました。

柚子の木の下のクリスマスローズの葉の間から茎を伸ばし、約70cmぐらいの高さでした。それから約1週間後、5月の連休の頃には高さは1,2mぐらいになり、色が少し赤味がかり、先からもう一つの芽が伸び始めていました。

それから約10日後、背丈は1,6mぐらい、棒状のものは高く突き抜け、下の花弁のような葉のようなものはひらひらと広がり、色は黒味を帯び、開花が始まりました。コンニャクの花は、辺りに独特の強烈な臭いが漂い始めると開花です。

 私の庭でコンニャクの花を見るのは5回目です。1回目は10年以上前、2回目は2019年、3回目は2020年、4回目は昨年2023年、そして今回です。昨年は2本の茎が立ち上がり驚きましたが、今年は全く別の場所に出たので、昨年のコンニャクとは違うものです。今までで一番大きかった様な気がします。大きいものは2mぐらいになるそうです。

↑ 昨年のコンニャクの花(高さは右1mぐらい、左70cmぐらいでした。)

 今年のコンニャクの花は高さが1,6mぐらいあります。ヒラヒラしたものに包まれるように棒状のものが付き出しています。ヒラヒラしたものは葉が変化したもので仏炎苞(ぶつえんほう)と言い60cmぐらい、棒状のものは肉穂花序(にくすいかじょ)と言い、80cmぐらいあります。コンニャクはサトイモ科の塊根植物で、4月に紹介したウラシマソウは仲間です。

ウラシマソウは肉穂花序が小さく、長い仏炎苞に隠れています。ウラシマソウは葉が先に出て、花は後から咲きますが、コンニャクは先に花が咲き、後から葉が出てきます。

 コンニャクの塊根の部分はコンニャク芋と言い、おでんなどに使われるコンニャクの原料です。コンニャク芋は5年ぐらい育てると花が咲くそうです。私の庭のコンニャクは亡き義母がコンニャクを手作りするために植えたもので、その名残です。

 コンニャクの花には花弁がありませんが、肉穂花序に雄花の集まった雄花群と雌花の集まった雌花群とがあり、この肉穂花序を守るように仏炎苞が包んでいます。仏炎苞と言うのは、仏像の光背(こうはい)にある火炎のような形をしていることからこの名があるそうです。雄花から発する強烈な臭いで、ハエなどの昆虫を呼び受粉するそうです。この匂いは2,3日続くそうです。

↑ 白くつぶつぶしたものが雄花群  ↓ その下の黒くつぶつぶしたものが雌花群

 私はコンニャクの花を何度も見ているのに、まだ実を見たことがありません。トウモロコシのような赤い実が成るそうです。今回こそ今回こそと願うのですが、なかなかかないません。日当たりが悪いからかもしれません。