今、まつこの庭ではシュウカイドウが、温室の中では木立ベゴニアが真っ盛りです。
↑ 秋海棠(シュウカイドウ) ↓ 木立ベゴニア
シュウカイドウも木立ベゴニアもシュウカイドウ科(ベゴニア科)の植物で、ベゴニアは熱帯から亜熱帯にかけて約900種類が分布しているそうです。
ベゴニアは雌雄異花同株で1つの株に雄花と雌花が咲きます。雄花は2枚のガクと2枚の小さな花弁を持ち、雌花は2枚のガクと3~4枚の小さな花弁を持っています。↑ シュウカイドウの雄花 ↓ 木立ベゴニアの雄花
真ん中の黄色のものはおしべです。
↑ シュウカイドウの雌花 ↓ 木立ベゴニアの雌花
真ん中の黄色のものがめしべです。先端が3裂しています。私の温室の木立ベゴニアは雌花はどれも3枚ありますが、私の庭のシュウカイドウの雌花はどれも花弁が1枚しかありません。どういうことなのでしょうね。退化してしまったのでしょうか?
↑ シュウカイドウの雌花
雄花と雌花の決定的な違いは、雌花は花の元に三角錐の子房があることです。
左端が雄花、右端が雌花、横から見ると、
違いが分かります。
シュウカイドウは中国、マレー半島原産で、日本には江戸時代前期に渡来し、今では日本各地でほぼ野生化しているそうです。地下部に根茎をもち、ムカゴで増えるそうです。ベゴニアの中では、シュウカイドウは日本の屋外で冬越し出来る唯一の種類だそうです。半日陰で湿り気のある場所での生育が良いそうなので、湿り気の多いまつこの庭はぴったりの環境らしく、7月の終わりごろから開花が始まり、庭のあちこちにピンク色の群生を作っています。
これから盛りを迎えるシュウメイギク・ダイアナと共にピンクの庭を作ります。
シュウカイドウの花にはピンク色だけでなく、白もあります。私の庭では白はなかなか増えません。
↑ 白花シュウカイドウ
木立ベゴニアは、ベゴニアの中でも地下部に根茎や球根を作らないタイプで、茎の元からたくさんの新しい株を伸ばし、木のように大株になります。寒さに弱いので、庭植えでは冬越しできません。私は温室に入れて育てています。
シュウカイドウは上部に雄花、下部に雌花というように花を付けますが、
木立ベゴニアは初めは雄花だけ、次に雌花だけ、最後には雌花だけの大きなシャンデリアのような花房になります。
木立ベゴニアは1年に何回か、花のシーズンがあります。涼しくなった頃、また花が咲くと思います。
二十四節気の一つ処暑(暑さが収まり、朝夕秋風を思わせる風が吹く頃)が過ぎたというのに、猛暑が戻ってきてしまいました。連日熱中症アラートが出ています。水分補給をしながら熱中症に気を付けて、庭仕事をしようと思います。