まつこの庭では、あちこちでシュウカイドウが咲き始めました。温室の中では、木立ベゴニアが花の真っ盛りです。
↑ シュウカイドウ ↓ 木立ベゴニア
どちらもシュウカイドウ科の植物で、雌雄異花同株で、1つの株に雄花と雌花が咲きます。雌花は三角錐の子房を持ち下方に垂れ下がるように咲くので、雄花と区別できます。
2つの違いは、シュウカイドウは寒さに強く戸外で冬越し出来ますが、木立ベゴニアは熱帯性なので戸外で冬越し出来ないことです。またシュウカイドウは地下に肥大した塊茎を持ち、葉の付け根にムカゴをつけてそれで増えますが、木立ベゴニアは地下に塊茎や球根を作りません。何よりシュウカイドウは日本の山野草的な趣がありますが、木立ベゴニアは色や咲き方が熱帯原産特有の華やかさがあるところが決定的に違います。
シュウカイドウは昔から日本にあるように思われていますが、実は中国原産で江戸時代に渡来した帰化植物です。漢字で秋海棠と書きますが、春に咲くバラ科のカイドウ(海棠)に似た花を秋に咲かせることからこの名があります。湿り気のある半日陰で良く育ちます。私の庭は木が多く湿り気があるせいか、シュウカイドウがよく増えます。
↑ シュウカイドウの雄花 ↓ シュウカイドウの雌花
シュウカイドウの白花もあります。
ベゴニアは熱帯から亜熱帯にかけて約900種が自生しているそうです。木立ベゴニアは他のベゴニアが地下に塊茎や球根を持つのに対して、木立ベゴニアは持たず、茎が硬く木のようになることからこの名があります。最初に雄花、次に雌花が咲き、最後は雌花だけの大きな花房になり、まるでシャンデリアのようです。
↑ 木立ベゴニアの雄花 ↓ 木立ベゴニアの雌花
この赤い花が咲く木立ベゴニアは温室の中で根を下ろしてしまい、驚いた事に天井まで伸びてしまい、3m位あります。
木立ベゴニアは、色が赤、オレンジ、黄、ピンク、白などバラエティーに富んでいます。葉に模様のあるものもあります。
ほとんどの木立ベゴニアが名前が分からなくなっていますが、唯一分っているのが、私の一番好きなゲッキュウデン(月宮殿)です。ピンクの大きな花房になると同時に葉に水玉模様があるのが特徴です。
私の庭ではピンクの花を咲かせるシュウメイギクも咲き始めたので、シュウカイドウとシュウメイギクで、ピンクの庭になるのも間近でしょう。