まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

「まつこの庭」のクリスマスローズ(4)

 今年は春の訪れが大幅に遅れているようです。去年は2月の初めに咲き始めた枝垂れ梅が、今年は2月も終わりごろになってやっと1輪、2輪と咲き始まました。

 梅は「春告げ草」といって、春の訪れを知らせてくれる花です。「まつこの庭」でもこのしだれ梅が真っ先に咲いて、春の訪れを知らせてくれます。

 「まつこの庭」もやっと春めいてきたようです。軒下の鉢植えや地植えのクリスマスローズも1輪、2輪と咲き始めました。今は温室やビニールハウスの中のクリスマスローズが花盛りです。庭のクリスマスローズが最盛期を迎えるのはまだ先の様です。

<シングル(一重)咲き>

f:id:myuu-myuu:20180225162017j:plain↑ 桜色シングル    ↓ ピンクとグリーンのバイカラーシングル

f:id:myuu-myuu:20180225162242j:plain<セミダブル(半八重)咲き>

f:id:myuu-myuu:20180225162557j:plain↑ アプリコットゴールドセミダブル  ↓ グレープ(紫とグリーンのバイカラー)

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f:id:myuu-myuu:20180225162930j:plain↑ 赤スポットゴールドセミダブル   ↓ 赤と白のバイカラー(花弁の裏が赤)

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f:id:myuu-myuu:20180225163245j:plain↑ 紫キキョウ咲き(花弁と花弁が重ならない咲き方)  ↓ チェリーシフォン

f:id:myuu-myuu:20180225163449j:plainこれはメリクロン株で個体名がついています。赤と黄のバイカラーで小花弁が濃い紫でこのような小花弁のことをダークネクタリーと言います。

<ダブル(八重)咲き>

f:id:myuu-myuu:20180225163830j:plain↑ ピンクダブルフレアー咲き   ↓ 白ダブル

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f:id:myuu-myuu:20180225164019j:plain↑ 白ダブル赤かすり模様(温室の中で咲きました。温室の中で咲くと全体的に花が白っぽくなるのですが、この花に関しては、去年どのような花が咲いたのか全く記憶が無いのです。ちょっと変わった花が咲いて嬉しいのですが、来年どのように変わるのか、楽しみでもあるし、ちょっと心配な気もします。)

<原種クリスマスローズ

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f:id:myuu-myuu:20180225164634j:plain2つとも原種クリスマスローズのリヴィダスです。原産地は、スペインのマジョルカ島だそうです。赤っぽい花を咲かせるものと緑の花を咲かせるものとがあります。交配に使うと赤や緑色が出てきてどちらのリヴィダスを使ったか分かるそうです。リヴィダスの交配種ステルニーは株姿がよく似ていて区別がつきにくく、誤った名札がついて、出回ることがあるそうです。茎が立ちあがるタイプが一般的ですが、垂れ下がるタイプもあり、ハンギングバスケットの素材として使うこともあるそうです。

<原種交配種>                   ↓ 氷の薔薇

f:id:myuu-myuu:20180225170245j:plainこれは今年新発売の「氷の薔薇」です。赤い色が「アンナズレッド」にそっくりです。どちらも原種とガーデンハイブリッド(普通に流通しているクリスマスローズ)との交配ですが、アンナズレッドはオランダでリヴィダス交配で作出され、氷の薔薇はドイツでニゲル交配で作出されたそうです。

 毎年新しい交配種が発表されて、クリロー(クリスマスローズの略)好きにはたまりませんが。値段もそれなりの値段なので、お財布と相談しながら・・・・ということになります。

 3月になれば、さすがに暖かくなるでしょう。スイセンヤクロッカスなども咲き始め、庭もにぎやかになることでしょう。

 

 

「まつこの庭」に集うネコ 🐈 たち

 今日は2月22日、「猫の日」です。

 1987年に「猫と一緒に暮らせる幸せに感謝する日」として制定されたそうです。

 ネコの鳴き声、「にゃん、にゃん、にゃん」と数字の2・2・2の語呂合わせで決定されたそうです。記念日って数字の語呂合わせが多いですね。

 2月は、早春の季語にもあるように「猫の恋」の季節です。「まつこの庭」にはたくさんのノラ猫たちが集まって、恋のバトルを繰り広げます。お目当ては、

f:id:myuu-myuu:20180222102434j:plain我が家のネコ、ミューちゃんです。4歳の女の子で、アメリカンショートヘアーミックスです。生後1か月ぐらいのころに捨てられて、道路わきの側溝でか細い声でみゅ~、みゅ~と鳴いていたのを保護しました。それで名前がミューです。我が家を訪れる人は皆「美しい猫ですね。」と言います。お世辞と分かっていてもうれしいです。箱入り娘なので、庭には出してもらえず、廊下の窓から「まつこの庭」を訪れるネコたちを眺めているだけです。

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 「まつこの庭」にやってくるネコは5匹います。白が2匹、黒、黒と白のブチ、ミケが1匹ずつです。ミケ以外は、みなオスです。

f:id:myuu-myuu:20180222103513j:plain1匹目の白猫は、丸々と太っていてふてぶてしい顔をしています。顔と尻尾がトラ模様です。シロボスと呼んでいます。2匹目の白は、体全体が白く、昨年までは丸々としていて「まつこの庭」のネコのボス格でした。今年は痩せて、毛並みも悪く、病気なのかもしれません。目が青いのが特徴です。シロちゃんと呼んでいます。

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f:id:myuu-myuu:20180222104548j:plainシロボスとのにらみ合いに負けてスゴスゴと去っていくシロ。(左側の壁の向こうにはミューちゃんがいるのです。)

f:id:myuu-myuu:20180222103843j:plainクロはのどとお腹に白い模様があります。左目を病んでいるようです。右側のガラス戸の向こう側にはミューちゃんがいるのです。

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f:id:myuu-myuu:20180222105351j:plainクロの近くには、シロボスもいます。

f:id:myuu-myuu:20180222110000j:plainこれがブチです。めったに「まつこの庭」にはやって来ません。

しょっちゅう来るのが、ミケです。

f:id:myuu-myuu:20180222110658j:plain体が小さく、しょっちゅうオス猫たちに追いかけまわされています。ネコの妊娠期間は約2カ月と短いので、4月か5月、暖かくなったころに赤ちゃんネコを連れたミケの姿が見られるでしょう。今年は何匹生まれるのかな?どんな色、模様のネコが生まれるのかな?

 

 今日は、今年5回目となる雪が降っています。ミューちゃんはストーブのそばで丸くなってぬくぬくとしていますが、ノラちゃんたちは、どこでこの雪をしのいでいるのでしょう。

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東京ドーム世界らん展日本大賞2018

 2月17日(土)から23日(金)まで、東京ドームで世界らん展日本大賞2018が開かれているので、初日に見に出かけました。

 1991年から始まって、今年で28回目だそうです。今年のテーマは、「ようこそ都会の楽園へ」ということで、沖縄の美ら海水族館とコラボしての展示だそうです。私の印象ですが、年々寂しくなっていくような気がします。入場までにドームの周りをグルグル回ったのが嘘の様にすんなりと入れました。

 ウェルカムロードと沖縄の美ら海水族館がお出迎えです。f:id:myuu-myuu:20180218101001j:plain

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 日本大賞は、つくば市のお医者さんの斉藤さんの作品です。

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f:id:myuu-myuu:20180218101622j:plainフィリピン原産で、17本の茎に約850輪の花を付けているそうです。花色は地味ですが、大きさに圧倒されました。

 2位に当たる優秀賞は、デンドロビューム・パピリオ・ジャイアントです。

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 3位にあたる優良賞もなんと斉藤さんの作品で、真っ白なカトレア・ルデマニアナ・アルバ・マンテリーナでした。256輪もの花が咲いているそうです。

f:id:myuu-myuu:20180218102031j:plainこの巨大なカトレアはどんな鉢に植わっているのだろうと後ろを覗いてしまいました。

f:id:myuu-myuu:20180218102206j:plain鉢らしきものはなく、寒冷紗のようなもので包まれていました。

 私はカトレアが好きなのですが、カトレアの展示の中で心惹かれるものはあまりなかったのですが、デンドロビュームには大株で沢山花を付けている物が多かったように思いました。(次の5枚はすべてデンドロビュームです。)

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f:id:myuu-myuu:20180218104139j:plain↑ 原種コチョウラン・アマビリス  ↓ 変わり咲きのコチョウラン

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変わった色や珍しい形のランが他にもたくさんありました。

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f:id:myuu-myuu:20180218120725j:plainコブラオーキッドと言われるアフリカのランです。

 他にもランを使ったディスプレイやアレンジメント、今年初めてのハンギングバスケットなどの展示もありました。f:id:myuu-myuu:20180218102457j:plainこのディスプレイは葛飾北斎の浮世絵を表現したようです。f:id:myuu-myuu:20180218102930j:plain

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f:id:myuu-myuu:20180218105323j:plain奥にも沖縄の美ら海水族館の大型水槽があって、ランに負けないほどの華やかな魚たちが泳いでいました。

 ラン屋さんの話だと、バブルの頃にランに夢中になっていた人たちがみんな80歳を過ぎてランの栽培どころでなくなり、ランの愛好家は減っているとのことでした。廃業するラン屋さんも多く、生き残りをかけてギフト専門のラン屋さんに看板をかけかえるラン屋さんもいるとの事です。

 私もバブルの頃に夢中になった一人で、還暦を過ぎましたが、あと10年ぐらいはランを楽しめそうです。

「まつこの庭」のクリスマスローズ(3)

 立春を過ぎても、春は名のみで風が冷たいです。日本海側は連日記録的な大雪で大変ですね。10㎝、20㎝降っただけで大騒ぎする太平洋側の人たちには、3メートルも4メートルも雪が積もるということがどういうことなのか、全く想像がつきません。早く寒気が去ることを願うばかりです。

 今回は、「まつこの庭」に咲くクリスマスローズです。ビニールハウスの中のクリスマスローズが咲き始めました。

<シングル(一重)咲き>

f:id:myuu-myuu:20180213152612j:plain↑ ピンクゴールド    ↓ ピンクフロスト

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f:id:myuu-myuu:20180213152809j:plain↑ 赤と白のバイカラー(表が赤、裏が白の二色咲き)

<セミダブル(半八重)咲き>

f:id:myuu-myuu:20180213153213j:plain↑ 黄セミダブル  ↓ ピンクスポットフレアー咲き

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f:id:myuu-myuu:20180213153458j:plain↑ ゴールド赤フラッシュ(花弁の元に入る赤い模様)   ↓ ネオンセミダブル

f:id:myuu-myuu:20180213153739j:plainネオンというのは、ゴールドに赤い縁取りや模様が入ったものです。

f:id:myuu-myuu:20180213153828j:plain↑ 淡グリーンセミダブル

<ダブル(八重)咲き>

f:id:myuu-myuu:20180213154054j:plain↑ 赤スポット白ダブル    ↓ 赤ブロッチピンクダブルf:id:myuu-myuu:20180213154550j:plainスポットは点ですが、点が集まった模様をブロッチと言います。

f:id:myuu-myuu:20180213154809j:plain↑ 紫と淡いグリーンのバイカラー   ↓ 赤ピコティ白ダブルフリル咲き

f:id:myuu-myuu:20180213155028j:plainピコティというのは、縁取りのことです。

 クリスマスローズは、みんなが花弁だと思っているものは、実はガクです。花弁は退化してしまって、ガクの元に小さくネクタリーとして残っています。花が終わるとネクタリーは落ちますが、ガクは残ります。ガクと学をかけて、ガクが残る → 学が残る(学んだことは残る)ということで、受験生には縁起がよい花とされているというのを最近聞いて、おもしろいなあと思いました。受験生の藁にも縋る思いがこんなことにも表れているのですね。

 2月も後半になれば、さすがに暖かくなってくるでしょう。クリスマスローズもどんどん咲くと思います。楽しみです。

 

「まつこの庭」・冬のラン(5)

 「寒い、寒い。」と言っていても、2月も半ばになるとさすがに日が伸び、陽が高くなり、春が近いことを感じます。冬の間2時ごろになると、大きな木のせいで私の家の庭は陰ってしまいますが、この頃は2時を過ぎても陽が当たるようになりました。

 陽だまりでは、スイセンが咲き始めました。春はもうすぐそこに来ています。

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 今回は、「まつこの庭」の温室で咲く冬のランです。

<カトレアの仲間>

f:id:myuu-myuu:20180210163347j:plain↑ ブルーパッション    ↓ シュロデレー

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f:id:myuu-myuu:20180210163807j:plain↑ ゴルフグリーン   ↓ プリンセス・キコ

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f:id:myuu-myuu:20180210164537j:plain↑ ミニカトレア     ↓ 原種カトレア・インターメディア・アメジアナ

f:id:myuu-myuu:20180210164844j:plainインターメディアはブラジルの大西洋側の海岸山脈に自生しているそうです。現地では9~11月に開花しますが、日本では1~4月に開花します。

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↑ ブラサボラ・グラウカ (メキシコ、グアテマラ、ホンジェラスに自生します。)

<その他のラン>

f:id:myuu-myuu:20180210165715j:plain↑ オドントグロッサム   ↓ オンシジューム・オブリザダムf:id:myuu-myuu:20180210171459j:plain

f:id:myuu-myuu:20180210171554j:plain↑ ミディコチョウラン

 17日から東京ドーム世界ラン展が始まります。また出かけようと思っています。

 今年はどんな珍しいランと出会えるのでしょうか? 楽しみです。

 

玄関前の小さな春

 立春寒波がやってくると言うので構えていたら、日本海側の地方が大雪になり大変なことになっています。私の住んでいる所は、節分、立春と、寒の頃に比べれば暖かな春を感じさせるような日が続き、大雪で困っている人たちに申し訳ないようです。

 今朝起きたら、庭が一面真っ白でビックリ!! 昨夜、今年4回目の雪が降ったようです。日が昇ると解けてしまいました。

 月に1度ぐらいの割合で、「まつこの庭」を見に来るおじさんがいます。今日、玄関前のビオラプリムラの花がら摘みをしていたら、おじさんがやってきました。

「ここだけ春のようだね。」と言いました。

f:id:myuu-myuu:20180206172833j:plain↑ ↓ ビオラプリムラの寄せ植え

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f:id:myuu-myuu:20180206173058j:plain↑ 早春のキャンパスプランター(お正月飾りの門松を雲南サクラソウと、咲き終わったミニスイセンクリスマスローズと、ヤブコウジをシネンシスと入れ替えました。)

 今の時期は、ビオラが寒さで傷んでとてもかわいそうな状況です。花がドライフラワーのようになっています。

 元気なのは、プリムラです。温室育ちなので、軒下でも外には置いておけないので、夜は毎日玄関の中にしまいます。その話をするとおじさんはひどく感心していました。おじさんの「ここだけ春のようだね。」という一言は、毎日のささやかな努力(?)を認めてもらったようでうれしかったです。

 

 プリムラサクラソウ科の植物で、ヨーロッパ系と中国系に分けられます。ヨーロッパ系は、ポリアンサとジュリアンです。

f:id:myuu-myuu:20180206174326j:plain↑ ポリアンサと葉ボタンの寄せ植え     ↓ ブルー系ジュリアンの寄せ植え

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f:id:myuu-myuu:20180206174452j:plain↑ ジュリアン・バラ咲きの寄せ植え

 中国系は、オプコニカ、マラコイディス、シネンシスです。

f:id:myuu-myuu:20180206175212j:plain↑ シネンシス・雲南サクラソウ   ↓ マラコイディス・ウインティー

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f:id:myuu-myuu:20180206175458j:plain↑ マラコイディスとポリアンサ(花の形が❤型をしている変わり咲き)、ジュリアン(黒に近い赤のバラ咲き)の寄せ植え        ↓ ネメシアの寄せ植え

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f:id:myuu-myuu:20180206175752j:plain↑ 門松をマラコイディス(八重咲き)と入れ替えた寄せ植え

f:id:myuu-myuu:20180206180734j:plain↑ スイートアリッサムとシネンシスとジュリアン(ブルーのバラ咲き)の寄せ植え

 

 厳寒の今、玄関前を彩ってくれているのは、ビオラプリムラたちです。花が傷んでかわいそうですが、暖かくなればビオラも元気を取り戻すと思います。一緒に植えこんであるチューリップの芽も見え始めたものもあります。

 早く、暖かな春よ来~い !!

 

「まつこの庭」のクリスマスローズ(2)

 天気予報がまたまた大当たりで、昨夜から雪になりました。3回目の雪はそれほど降らなかったので、ちょっと安心しました。1回目の大雪で雪かきに不自由したので、せっかく買った雪かき用スコップですが、今回は必要無かったようです。

 例年にない寒さ続きで、クリスマスローズがなかなか咲きません。温室の中のものが少しずつ咲いている状況です。

 クリスマスローズの原種はキンポウゲ科宿根草で、ヨーロッパ全域、特に地中海沿岸、バルカン半島黒海沿岸から中国まで広範囲に分布しています。一般的に日本より夏の気温が低く、雨量が少なく、気温が高い所でも乾燥しているところに自生しています。日本で流通しているクリスマスローズの交配種は、日本の夏が苦手です。なん株夏越しに失敗したか分かりません。

 クリスマスローズは、花色がくすんだ感じの色が特徴ですが、最近は交配が進み、クリアーな色のものが出てきています。単色だけでなく、バイカラー(2色)咲き、ピコティ(覆輪)咲きなど豊富です。咲き方も、シングル(一重)咲き、セミダブル(半八重)咲き、ダブル(八重)咲きとあり、大輪咲きや小輪多花性咲き、多花弁咲きなど、クリスマスローズの色や模様、咲き方や形などバラエティーに富んで、楽しみが広がっています。

<シングル咲き>

f:id:myuu-myuu:20180202145359j:plain↑ レッドシングル           ↓ レッドフラッシュイエローシングル

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f:id:myuu-myuu:20180202145607j:plain↑ レッド&イエローのバイカラーシングル(外はレッド、内はイエロー)

 

<セミダブル咲き>

f:id:myuu-myuu:20180202150145j:plain↑ セミダブル・サクラシフォン(メリクロン株なので個体名が付いています。)

 クリスマスローズは実生から育てると2つと同じものが出来ないと言われています。同じものをたくさん作りだすために成長点培養という方法(メリクロンと言います。もともとはラン栽培で考えられたものだそうです。)を取り入れたそうです。

 

<ダブル咲き>

f:id:myuu-myuu:20180202151224j:plain↑ レッドブロッチホワイトダブル   ↓ 紫小輪ダブル

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f:id:myuu-myuu:20180202151614j:plain↑ 赤スポットイエローダブル   ↓ 赤糸ピコティホワイトダブル

f:id:myuu-myuu:20180202151808j:plain細い覆輪のことを「糸ピコティ」と言います。

 

 <原種交配>

f:id:myuu-myuu:20180202152156j:plain↑ デュメトルム交配・プチドール(小輪多花性)

f:id:myuu-myuu:20180202152442j:plain↑ エリックスミシー・モンテクリスト(エリックスミシーはニゲル × ステルニー × アーグチフォリウスの3種交配です。)

 

 もうすぐ立春だというのに、立春寒波がやってきて、あと2週間は厳寒が続くそうです。この調子では、クリスマスローズはまだまだ咲けそうにないようです。春が来るのが、どんどん遅れているような気がします。