まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

「まつこの庭」・アジサイコレクション

 7月も半ばを過ぎ、梅雨明けの時期になりましたが、梅雨明けの宣言はなく、毎日猛暑が続いています。後で、「実は7月の初めに梅雨は明けていました。」なんて言う事は、まさかないですよね?

 今回は、「まつこの庭」に咲いたアジサイです。

 アジサイには、本アジサイ(昔から日本にある)と山アジサイ(日本各地に自生する)とアメリカアジサイ(原産地がアメリカ)と西洋アジサイ(日本のアジサイがヨーロッパやアメリカに渡り、品種改良されたもの)があります。

<本アジサイ

f:id:myuu-myuu:20170717122359j:plain↑ ガクアジサイ 額縁のように花が咲いているのでこの名があります。周りの花は装飾花と言って、花ではなく「ガク」です。真ん中の花は両性花と言って、おしべとめしべを持っている花です。

f:id:myuu-myuu:20170717120459j:plain↑ ↓ 手毬咲きと言って、装飾花が球形に咲きます。土地の酸度によって赤か青になります。

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 ドイツの医者シーボルトアジサイをヨーロッパに伝えたことは有名ですが、その時アジサイのことを「オタクサ」という名前で伝えました。シーボルトの日本人妻の名前は「おたきさん」と言いましたが、シーボルトが「おたきさん」を発音すると「おたくさ」としか聞こえなかったそうです。その当時、アジサイガクアジサイが普通だったそうですが、シーボルトは球形に咲く・手毬咲きのアジサイを発見して、自分の妻の名を付けたようです。(長崎付近では見られなかったようですが、すでに手毬咲きはあったという説もあります。)

 

<山アジサイ

f:id:myuu-myuu:20170717123349j:plain↑ 藍姫(アイヒメ)   ↓  紅(クレナイ)

f:id:myuu-myuu:20170717123420j:plain↓ 霧島の恵(キリシマノメグミ) 四季咲きアジサイで何回も咲きます。

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<アメリカアジサイ

 今、個人の庭でもお寺の境内などでも、盛んに植えられるようになったのが、アメリカアジサイカシワバアジサイアナベルです。

f:id:myuu-myuu:20170717122147j:plain↑ カシワバアジサイスノーフレーク (歯が柏の葉に似ているので、この和名があります。)  

↓ カシワバアジサイ・ルビー・スリッパーズ(花が白から赤に変化します。葉も秋には紅葉します。)

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f:id:myuu-myuu:20170717124218j:plain↑ アメリカノリノキ・アナベル  ↓ アメリカノリノキ・ピンクアナベル

f:id:myuu-myuu:20170717124812j:plain↓ アメリカノリノキ・ヘイズ・スターバスト(アナベルのように球形にならない。)

f:id:myuu-myuu:20170717125005j:plainノリノキというのは、アジサイの仲間です。花芽が前年にできず、春先に出た枝にできるので、剪定が楽だと言われています。

 

<西洋アジサイ・ガーデンアジサイ

 日本のアジサイがヨーロッパやアメリカに渡り、品種改良されて日本に里帰りしたアジサイを西洋アジサイと言います。日本でその西洋アジサイ同士や山アジサイなどと再交配して新しいアジサイが次々に生み出されています。最近は、そうしたアジサイのことをガーデンアジサイという名前で呼んで、店頭に並んでいます。

f:id:myuu-myuu:20170717130733j:plain↑ モナリザ(水色に白のギザギザのピコティ、縁取りがかわいいです。)

f:id:myuu-myuu:20170717130848j:plain↑ ダンスパーティー(母の日のプレゼントとして一世を風靡しました。)

↓ ダンスパーティー・ハッピィー (上のダンスパーティーの色違いです。)

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f:id:myuu-myuu:20170717130638j:plain↑ ウェディングブーケ(ガクアジサイでありながら、装飾花が外回りだけでなく、両性花にも花弁がついて、しかも外回りと内の装飾花の大きさが違います。)

 最近は、本当に変わったアジサイが次々に出てきて、ビックリします。冬咲きアジサイというのもありました。(実際には早春でしたが。)茎が黒く、花が白いアジサイは、ゼブラ(シマウマ)という名が付いていました。

 花が咲き終わった後も、色の変化を楽しめるのがアジサイの特徴ですが、最近のアジサイはいつまでも花がカサカサにならないでつやつやしているものもあります。

f:id:myuu-myuu:20170717133125j:plain↑ 筑紫の舞(ツクシノマイ) 咲き終わりだったので、安く手に入れました。初めは薄いピンク色らしかったのですが、ピンクが濃くなり、緑色が入り、今はこんな色です。花ガラを切って植え替えをしたいところですが、花ガラを切るのが惜しいほどです。まだまだ楽しめそうです。

 

 次のアジサイシーズンには、どんな花が出てくるのでしょう。楽しみです。

福神草が大きくなりました !!

 毎日猛暑が続きます。水かけが大変です。熱中症が心配で、日中は外仕事ができません。朝と夕方、少し草取りをして、水かけをすると庭仕事は終わりです。

 5月に植えつけた福神草が6月に芽を出してから、1か月が経ちました。びっくりするほど大きくなりました。この1か月間の成長は、眼を見張るものがあります。

<地植えした福神草> 6月の様子

f:id:myuu-myuu:20170714190424j:plain↓ 7月の様子(背丈は1.2メートル位になりました。最初の2本が大きくなって、あと       から2つ芽が出てきました。茎は4本になりました。)

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プランター植えの福神草> 6月の様子

f:id:myuu-myuu:20170714190525j:plain↓ 7月の様子(最初は1本でしたが、すぐに2本めが出て大きくなり、背丈は1メートルぐらいです。3つめの芽が出てきたところです。)

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プランターで冬越ししたものを地植えした福神草> 6月の様子

f:id:myuu-myuu:20170714190604j:plain↓ 7月の様子(1か月前は、冬越しした茎だけで、新しい芽は出ていませんでした。1つ新しい芽が出て、80㎝ぐらいに伸びました。2つ目の芽が出て来ました。左側の小さい葉は、古い茎の節から出てきたものです。)

f:id:myuu-myuu:20170714190952j:plain↓ この株は、花芽が見えてきました。後どのぐらいで咲くのでしょうか? 

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<土に挿し木したものを植え替えたもの> 6月の様子

f:id:myuu-myuu:20170714190640j:plain↓ 7月の様子(10㎝ぐらいだったのが、30㎝ぐらいになりました。茎の元から2つめ、3つめの芽が出てきて、びっくりです。)

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<水挿しした福神草> 6月の様子

f:id:myuu-myuu:20170714190722j:plain↓ 7月の様子(茎から切り離して、植え替えたら、5~10㎝ぐらいに成長しました。1人前の福神草の姿をしていますが、花は咲くのでしょうか?)

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プランターで冬越した福神草の茎を短く切って挿し木したもの> 7月の様子

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 たくさん福神草の苗ができたので、夫は「商売になるんじゃないの?」と冗談を言います。花木センターで、3本茎が立った福神草が6500円で売っていましたが、「挿し木で増やせることを知ったら、買う人がいなくなっちゃうんじゃないの?」とも言いました。でもね、この挿し木で増やした苗は、いつ花が咲くのでしょうか?そこのところが問題ですよね。(今年はきっと咲かないと思います。)

 私が初めて福神草を手に入れたのが、8月の初め頃だったので、その頃には、地植えにしたり、プランター植えにした福神草には花が咲くと思います。とても楽しみです。

「まつこの庭」・ヘメロカリスコレクション

 台風が去ってからここ1週間は、まるで梅雨が明けたかのように猛暑が続きました。会う人との会話は、「暑いですねえ。梅雨は明けていないですよね。」というもので、あまりの暑さに、皆さんは今梅雨の真っ最中なのかどうか不安に思っているようです。

 今回は「まつこの庭」に咲いたヘメロカリスです。

 日本や中国に自生するキスゲカンゾウなどの原種をもとにヨーロッパやアメリカで品種改良したものが、ヘメロカリスです。キスゲカンゾウは黄色やオレンジ色ですが、ヘメロカリスは白に近いものから黄、橙、桃、赤、赤紫など色が豊富です。花の咲き方も一重、八重、二色咲き、フリンジ咲き(花弁が波打つ)などがあり、花弁も大中小あり、丸弁、細弁などバラエティーに富んでいます。

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f:id:myuu-myuu:20170712122454j:plain↑ ほぼ白に近い色です。アマガエルが隠れています。

f:id:myuu-myuu:20170712122902j:plain↑ ヤブカンゾウ 古くから「まつこの庭」に咲いています。八重咲きのヘメロカリスはこのヤブカンゾウの血を引き継いでいるようです。

 「まつこの庭」には、約50株ぐらいのヘメロカリスがあります。ヘメロカリスはデイリリーともいい、一日花です。朝開くと夕方にはしぼんで、花の命は終わりです。その代わり次から次へと花を咲かせます。今の時期しか咲きませんが、中には2回咲くものもあります。

 

 

かわいそうな名前を付けられた草花たち

 ここ2.3日、まだ梅雨も開けないのに、真夏のような猛暑が続いています。セミが鳴き始めました。九州の方では、50年に一度という豪雨のために大惨事になっています。最近の気候は一体どうなってしまったのでしょう。

 

 仕事を辞めた妹が、時間ができたせいか最近草花に興味を持ち始め、「まつこの庭」から日陰に強い宿根草を中心にいろいろな草花を持っていき、自分の庭に植えて楽しむようになりました。「シソみたいな葉っぱで、小さい黄色い花が咲くんだけれど、何の花?」と聞いて来ました。私の頭の中は、??でいっぱいになりました。そんな花あったっけ? メールで写真を送ってもらいました。見るとこんな花でした。

f:id:myuu-myuu:20170708125914j:plainこれは、ハキダメギク、漢字で書くと、「掃き溜め菊」です。妹は、「こんなにかわいい花なのに、かわいそう。」と言いました。いわゆる雑草と言われている花です。雑草の中には、可愛い花なのに、とんでもなく酷い名前のついているものがたくさんあります。私は、妹の問いに園芸種を考えていたので、まさか雑草とは思いませんでした。きっと我が家からお嫁にいった苗に種が一緒にくっついていったのでしょう。

 ハキダメギクと言う名前は、植物学者の牧野富太郎博士が世田谷のゴミ捨て場(掃き溜め場)で発見したので、付けた名前だそうです。牧野先生、何もそんなかわいそうな名前を付けなくても・・・・と思いますよね。この草は、窒素分の多いゴミ捨て場や畑の脇などに生える性質があるようです。まっ仕方ないか!と納得しちゃいますよね。

 かわいそうな名前の付けられた植物の多くは、見た目(形や色、トゲなど)やにおい(匂いではなく臭い)、毒を持っているかどうかなどで付けられるようです。中には毒を持っていないのに、臭いから毒をもっていると思われるものもあるようです。

 

f:id:myuu-myuu:20170708132412j:plain↑ ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)  金平糖のようなかわいい花が咲くのに、小さいトゲをたくさん持っていて、これでお尻を拭かれたら痛そうですね。優しそうな継母(義理の母)が、継子(義理の子)をいじめるときの手段として例えられたこの花もいい迷惑です。

f:id:myuu-myuu:20170708133100j:plain↑ オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢) 陰嚢は、雅語的表現で男性性器のことです。こんな水色のかわいい花を咲かせるのになんてひどいと思われるでしょうが、花の咲き終わった実が、犬の陰嚢にそっくりなんだそうです。この花が、かわいそうな名前NO1かもしれません。ちなみに日本に昔からあるのがイヌフグリで、オオイヌノフグリ外来種です。イヌフグリは、オオイヌノフグリに押されて絶滅寸前らしいです。

f:id:myuu-myuu:20170708134008j:plain↑ ウバユリ(姥百合)  このユリは、花が咲くころ、葉がなくなり、花だけが咲くそうです。葉が無い → 歯がない → 老婆(姥)→ 姥百合となったそうです。見た目から連想して名前が付いたようです。花が咲くころ、葉がなくなる植物は他にもあるのに、例えば、ナツズイセンマンジュシャゲなども花の時期葉がありませんが、ウバは付きません。(別名ハミズハナミズ、葉見ず花見ずと言います。葉は花を見ることができず、花は葉を見ることができないという意味です。)ウバユリだけ何だか気の毒です。

f:id:myuu-myuu:20170708141556j:plain↑ ヘクソカズラ(屁糞葛) こんなかわいい花を咲かせるのに、臭いが強烈なので、この名がついたそうですが、屁と糞と2つもついては、やっぱりあまりにもかわいそうですね。似たような理由で名前のついたものに、クサギ(臭木)というのがあります。

f:id:myuu-myuu:20170708134459j:plain↑ ドクダミ(毒溜み、毒矯み) この植物ほど気の毒なものはないでしょう。見た目は白い清楚な花を咲かせているのに、臭いがあるだけで、実際は毒など持っていないのに、むしろ薬草として役立っているのに、名前に毒がつくなんて・・・・。名前の由来が2通りあるそうです。1つは、独特の臭いから体内に毒を溜めていると思われ、毒溜め →ドクダメ → ドクダミとなった説。もう一つは、この植物の持つ薬効から、毒を溜める(正しく治す、矯正するの意)→ 毒溜め → ドクダメ → ドクダミとなった説。初めは、馬の病気に用い、薬効があることが分かり、今では十種の薬効があると言われ、十薬(ジュウヤク)とも言われます。高血圧、糖尿病、動脈硬化・心臓病・脳卒中の予防、アトピー性皮膚炎、ニキビ、水虫の改善、ガンの予防などに効くとされています。地方によっては、ドクダミをドクネベ、ホトケグサ、ニュウドウグサ、イヌノヘドグサなどと呼んでいる所もあるそうです。ホトケグサは、ドクダミを有難がっている気持ちが伝わってくるネーミングだと思います。

 このように、薬草としての価値を持ちながら、耳障りな言葉が入ることで損をしているような植物は、結構多いですね。

f:id:myuu-myuu:20170708141054j:plain↑ クサノオウ(瘡の王) 黄色い花を咲かせ、群生している様子は雑草とは思えぬ迫力なので、「草の王」かと思いきや、なんと草の切り口から出る黄色い汁が、瘡(吹き出物、おできのこと)を治す働きがあるので、この名がついたそうです。

f:id:myuu-myuu:20170708142054j:plain↑ キランソウ(別名ジゴクノカマノフタ 地獄の釜の蓋) この植物もたくさんの薬効があり、死人が減るので、地獄の釜に蓋をするほどだという例えから付けられていますが、もう少し薬効を強調するような名前に出来なかったものでしょうか。

f:id:myuu-myuu:20170708142654j:plain↑ ブタナ(豚菜) タンポポに似たヨーロッパ原産の帰化植物。 葉っぱはタンポポそっくりですが、花は30~50㎝ぐらい伸びた茎にやはりタンポポに似た花を咲かせます。名前の由来は、フランス語で「豚のサラダ」を意味する言葉を和名にしたそうです。

f:id:myuu-myuu:20170708143240j:plain↑ ↓ ダリア・ウワキゴコロ(浮気心)

f:id:myuu-myuu:20170708143311j:plainどちらも同じダリアの株に咲いた花です。1株のダリアからいろいろな色合いの花を咲かせるので、この名前を付けたようですが、この花としては、浮気なんかしているつもりはないでしょうね。最も、最近は浮気なんていう言葉は、それほど問題視するものじゃなくなっているので、かわいそうな名前じゃないかもしれません。

 

 他にもかわいそうな名前の付いている草花は、たくさんあるようです。あまりにも小さい花や葉を持っているために、蚤(ノミ)や虱(シラミ)という言葉が入っていたり、嫌われ者の鬼(オニ)とか蛇(ヘビ)という言葉が入っている名前もあります。ノミノフスマ(蚤の衾)、ヤブジラミ(藪虱)、オニノゲシ(鬼野芥子)、ヘビイチゴ(蛇苺)などです。ワルナスビ(悪茄子)、ヌスビトハギ(盗人萩)、ボロギク(襤褸菊)などと言う名前もあります。カタカナだとサラッと読んでしまう名前も、漢字で書くとインパクトがありますね。

 植物の名前の由来を調べてもおもしろいものですね。かわいそうな名前だけでなく、可憐な名前とか、雅な名前とかもありそうですね。

 

              ※ 一部の写真は、ネットからお借りしました。

 

 

「まつこの庭」・ユリコレクション(1)

 今日は台風一過で、朝から晴れ上がり、暑いです。昨日の大雨で、つぼみをたくさん持っているユリやダリアが倒れてしまいました。西日本の方では、梅雨前線が停滞して大雨になり、被害が出ているようです。大惨事にならなければいいのですが。

 今回は、「まつこの庭」に咲いたユリの花です。6月頃から8月頃までいろいろな種類のユリが咲きます。一番早いのが、スカシユリ、次にテッポウユリヤマユリカノコユリタカサゴユリと花を繋いでいきます。今の時期は、スカシユリとその交配種がほとんど終わって、テッポウユリとその交配種が盛りです。

スカシユリの仲間>

f:id:myuu-myuu:20170705124237j:plain↑ ローリーポップ    ↓ アイライナー 

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f:id:myuu-myuu:20170705124456j:plain↑ レッドツゥイン  ↓ イェローベリー

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f:id:myuu-myuu:20170705124751j:plain↑ ブラックアイ      ↓ ファタモルガナ(八重スカシユリ

f:id:myuu-myuu:20170705124859j:plain今年も、カタツムリが大発生して、花を食べてしまいました。きれいに咲けないのが、とても残念です。

f:id:myuu-myuu:20170705130129j:plain↑ ブラックチャーム

 

テッポウユリ

f:id:myuu-myuu:20170705130255j:plain↑ テッポウユリ   ↓ トライアンフェター

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f:id:myuu-myuu:20170705130603j:plain↑ ホワイトトライアンフェター(テッポウユリにそっくりですが、花弁にかすかにピンク色がのっています。)

f:id:myuu-myuu:20170705130925j:plain↑ 原種ユリ・ランコン(テッポウユリと中国の原種ユリとの交配種)

f:id:myuu-myuu:20170705131122j:plain↑ アフリカンクィーン

 

 スカシユリは、1枚1枚の花弁の元がバラバラについているので、上から見るとすけているように見えるので、その名があるようです。多くは上向きに咲きます。花が終わると1枚1枚花弁が散ります。一方、テッポウユリはトランペットリリーともいい、花弁の元がくっついていて、多くは横向きに咲きます。横を向いている姿を見て、日本人は鉄砲を連想し、西洋人はトランペットを連想したのが、おもしろいと思います。花が終わるとくっついた形で、散ります。

 ユリは、北半球の亜熱帯から亜寒帯に分布し、約100種類あるそうです。日本には、14種類の原種が自生し、ヤマユリ、ササユリ、ヒメサユリ、タモトユリ、ウケユリ、スカシユリの6種が日本だけに自生する固有種で、テッポウユリオニユリコオニユリ、ヒメユリ、スゲユリ、カノコユリは、日本から中国大陸、朝鮮半島、台湾などにかけて自生しているそうです。 

 ユリもアジサイと同じように、ドイツの医者シーボルトが祖国に持ち帰り、ヨーロッパ諸国に広がり、改良が加えられ、花がより大きく豪華になって里帰りした植物として有名です。いろいろな種類のいろいろな色のユリが出回り、咲かせる楽しみが広がっています。「まつこの庭」では、残念なことにシンクイムシやカタツムリの被害で、最後まできれいに咲くことのできない株が多いのです。それだけでなく、球根も太れないので、消えてしまうことにもなります。昨年10株あったカサブランカは、シンクイムシの被害に遭って、今年は3株になってしまいました。

 もう少しするとヤマユリとその仲間のユリが咲き始めます。楽しみです。

「まつこの庭」・夏の花

 今日7月2日は、半夏生(はんげしょう)です。半夏生と言うのは、「七十二候」(しちじゅうにこう)の一つで、夏至から数えて11日めごろです。このころに半夏(カラスビシャク)が生え始め、田植えを終える目安とされていました。

 昔の人は、季節を表すのに、1年を先ず夏至冬至に分け、さらにそれを春分秋分と分けました。これを二至二分(四節)と言います。さらにその間に立春立夏、立秋、立冬(四立)を入れ、八節にしました。さらに一節の間を3等分し、節目節目に名前を付けて、より季節の移ろいを表現しました。これを二十四節気(にじゅうしせっき)と言います。2-4-8とくれば、次は16のはずですが、どうも1年は12カ月だったので、8と12の最小公倍数をとって、24に分けたようです。二十四節気は半月毎の季節の変化を示していますが、さらに約5日ずつ分けて、気象の動きや動植物の変化を知らせることで繊細な季節の移ろいを感じさせてくれるようにしたのが、「七十二候」です。昔の人の知恵はすごいですね。

 このごろ、スーパーに「半夏生には蛸を食べよう」というちらしが貼ってあるのに気づきませんでしたか? 関西地方では、この日に蛸を食べる習慣があるそうです。このころは、田植えが終わってひと息ついたころで、神様に蛸を供えて豊作を願うそうです。稲が八本足の蛸のようにしっかり根を張り、無数の吸盤のようにたくさん実を結ぶことを願うのだそうです。また、蛸には疲労回復に効果のあるタウリンが含まれているそうで、田植えの疲れをとるのに効果があることを経験で知っていたのでしょう。関東では、特に江戸では、蛸は冬の食べ物と決まっていて夏には蛸を食べなかったそうなので、このような習慣は無かったようです。今NHKで「みおつくし料理帖」という江戸時代の関西出身の女料理人のドラマを放送していますが、その中に「ありえない」という料理が登場します。その正体は、「きゅうりと蛸の酢の物」ですが、江戸っ子にとって蛸は冬の食べ物であって、夏に出される料理ではないということで、口を揃えて「きゅうりと蛸の酢の物」に「ありえない」というニックネームをつけたのです。

 

 ところで、半夏生の頃に、花が咲き上部の葉が白くなる植物があります。

f:id:myuu-myuu:20170702142940j:plainこの植物に付けた名前が、「半夏生」(ハンゲショウ)だったのです。片白草(カタシログサ)という別名もあるように「半化粧」の意味もあったようです。一般には白いのが花と思われがちですが、白いのは葉でひものように垂れ下がっているのが花です。葉が白くなるのは、花が咲く時で、表面だけ白く、裏は緑色です。ちなみに、ハンゲショウドクダミの仲間で、同じようなにおいがあります。

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昔の暦なら半夏生を過ぎれば、夏は終わりに近づくわけですが、実際はこれからが夏本番というところですね。「まつこの庭」では、夏の花が次々に咲き始めています。

f:id:myuu-myuu:20170702145902j:plain↑ ユリ・トライアンフフェター  ↓ ダリア・ムーンワルツ

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f:id:myuu-myuu:20170702150103j:plain↑ インドハマユウ     ↓ フロックス・ブルーパラダイス

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f:id:myuu-myuu:20170702150256j:plain↑ ヘメロカリス     ↓ キキョウ

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f:id:myuu-myuu:20170702150519j:plain↑ ギボウシ  ↓ ガクアジサイ

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f:id:myuu-myuu:20170702150741j:plain↑ バラの2番花・レディオブシャーロット  ↓ ナンテンの花

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f:id:myuu-myuu:20170702151154j:plain↑ クレオメ    ↓ 温室の中で咲く木立性ベゴニア

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f:id:myuu-myuu:20170702151413j:plain↑ ペチュニアとクロアゲハ

 今日は、梅雨の晴れ間、朝から気温が上がって、暑いです。昔の暦では、半夏生の頃は梅雨明けだそうですが、まだまだ開けそうにはないようです。

「まつこの庭」・初夏のラン

 ここ2,3日やっと梅雨らしい日々が続いています。週末は、真夏並みの暑さになるとか・・・・。年が大きくなると、目まぐるしく変わる天気は体に応えます。

 6月の最後は、「まつこの庭」に咲く初夏のランです。例年ならカトレア・パープラタや花がフジの花のように下がって咲くタイプのデンドロビュームが咲く時期ですが、今年はどういうわけか咲きませんでした。ちょっとがっかりです。

<カトレアの仲間>

f:id:myuu-myuu:20170629125614j:plain↑ カーハンミア(全体が紫の濃淡です。)     ↓ モッシエ・アルバ 

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f:id:myuu-myuu:20170629125717j:plain↑ ディグヴィア(未熟なメロンのようなさわやかな香りがあります。)

f:id:myuu-myuu:20170629125812j:plain↑ パープラータ・ワークハウゼリー(カーハンミアに似ていますが、リップ(唇弁)の色がカーハンミアより濃いめです。他の花弁は白です。)

コチョウラン

f:id:myuu-myuu:20170629130521j:plain↑ 大輪で花の大きさが13㎝ぐらいあります。カタツムリに花弁のを一部食べられてしまいました。

f:id:myuu-myuu:20170629130646j:plain↑ ミディ(中輪)コチョウラン 大きさは7㎝ぐらいで、色はグリーンでリップが赤です。

f:id:myuu-myuu:20170629130902j:plain↑ ミニ(小輪)コチョウラン 花の大きさは5㎝ぐらいです。

f:id:myuu-myuu:20170629131104j:plain↑ ↓ ミニミニコチョウラン どちらも花の大きさは3㎝ぐらいです。

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<その他のラン>

f:id:myuu-myuu:20170629131410j:plain↑ アングレカム・レオシス (夜香りを発します。)

f:id:myuu-myuu:20170629131534j:plain↑ デンドロビューム・ラブメモリーフィズ  今年1月に咲いて、2回目の開花です。

このデンドロビュームは、家をリフォームする時にお世話になった水道屋さんが、面倒を見て欲しいということで3年ぐらい前に持ってきたものです。水道屋さんが奥様の誕生日に贈ったものだそうです。水道屋さんは私より5つぐらい年上ですが、年老いても奥様に誕生日プレゼントの花を贈り続けるなんて、なんてすてきでしょう。しかも名前がラブメモリーフィズなんて、ますますすてき!です。奥様が病気になって花の世話ができなくなって、株は息も絶え絶えの状態で我が家にやってきました。ももともとは直径1cmぐらいのバルブ(茎)が5,6本あるようなりっぱな株だったようですが、お箸よりちょっと細めの茎が2、3本という有様でした。水道屋さんは、枯らしてもいいよと言って置いていきました。植え替えをして肥料をあげると、太い茎が何本も育ちましたが、次の年は咲きませんでした。2年目の去年のお正月ごろたくさんつぼみがついたので、花が咲いたらお知らせしようとしていた矢先、奥様は亡くなりました。そして、去年の今頃2回目が咲いたのです。デンドロビュームは普通1回しか咲きませんから、狂い咲きだと思っていましたが、今年も2回目が咲いたので、このデンドロビュームは2回咲くようになってしまったのでしょうか? 来年の今頃、その結果が分かるでしょう。

 

 この写真の花が何か?分かりますか?

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 これは、ホヤ、和名サクラランです。サクラランはキョウチクトウ科の植物ですから、ランの仲間ではありません。つる性の低木で、花は多肉質で、光沢があり、金平糖のような形をした花が集まっているこの花が、桜色をしていることから、サクラランの名があります。株は、このようです。

f:id:myuu-myuu:20170629135312j:plainよくバレンタインデーの頃に、葉が1枚植木鉢に挿して売られているのを見たことがあると思います。このハート形の葉を持つホヤは、ケリーという名です。斑入りの葉のせいか、花は桜色ではなく、白っぽい色をしています。緑色をした普通の形の葉を持つホヤに咲く花が桜色なのです。

 ホヤは、日本の南部から熱帯アジア、オーストラリアなどに約200種類自生しているそうです。ケリーのように葉に斑が入るものは、観葉植物としても鑑賞できます。「まつこの庭」の温室には、5種類のホヤが有りますが、まだ2種類しか咲いているところを見たことがありません。つるを長く伸ばさないと花芽ができないのです。

 

 温室の中のランたちは、しばらくお休みモードです。真夏に咲くランは、あまりないのです。その代わり、木立性ベゴニアが賑わせてくれるでしょう。