7月も半ばを過ぎ、梅雨明けの時期になりましたが、梅雨明けの宣言はなく、毎日猛暑が続いています。後で、「実は7月の初めに梅雨は明けていました。」なんて言う事は、まさかないですよね?
今回は、「まつこの庭」に咲いたアジサイです。
アジサイには、本アジサイ(昔から日本にある)と山アジサイ(日本各地に自生する)とアメリカアジサイ(原産地がアメリカ)と西洋アジサイ(日本のアジサイがヨーロッパやアメリカに渡り、品種改良されたもの)があります。
<本アジサイ>
↑ ガクアジサイ 額縁のように花が咲いているのでこの名があります。周りの花は装飾花と言って、花ではなく「ガク」です。真ん中の花は両性花と言って、おしべとめしべを持っている花です。
↑ ↓ 手毬咲きと言って、装飾花が球形に咲きます。土地の酸度によって赤か青になります。
ドイツの医者シーボルトがアジサイをヨーロッパに伝えたことは有名ですが、その時アジサイのことを「オタクサ」という名前で伝えました。シーボルトの日本人妻の名前は「おたきさん」と言いましたが、シーボルトが「おたきさん」を発音すると「おたくさ」としか聞こえなかったそうです。その当時、アジサイはガクアジサイが普通だったそうですが、シーボルトは球形に咲く・手毬咲きのアジサイを発見して、自分の妻の名を付けたようです。(長崎付近では見られなかったようですが、すでに手毬咲きはあったという説もあります。)
<山アジサイ>
↑ 藍姫(アイヒメ) ↓ 紅(クレナイ)
↓ 霧島の恵(キリシマノメグミ) 四季咲きアジサイで何回も咲きます。
<アメリカアジサイ>
今、個人の庭でもお寺の境内などでも、盛んに植えられるようになったのが、アメリカアジサイのカシワバアジサイやアナベルです。
↑ カシワバアジサイ・スノーフレーク (歯が柏の葉に似ているので、この和名があります。)
↓ カシワバアジサイ・ルビー・スリッパーズ(花が白から赤に変化します。葉も秋には紅葉します。)
↑ アメリカノリノキ・アナベル ↓ アメリカノリノキ・ピンクアナベル
↓ アメリカノリノキ・ヘイズ・スターバスト(アナベルのように球形にならない。)
ノリノキというのは、アジサイの仲間です。花芽が前年にできず、春先に出た枝にできるので、剪定が楽だと言われています。
日本のアジサイがヨーロッパやアメリカに渡り、品種改良されて日本に里帰りしたアジサイを西洋アジサイと言います。日本でその西洋アジサイ同士や山アジサイなどと再交配して新しいアジサイが次々に生み出されています。最近は、そうしたアジサイのことをガーデンアジサイという名前で呼んで、店頭に並んでいます。
↑ モナリザ(水色に白のギザギザのピコティ、縁取りがかわいいです。)
↑ ダンスパーティー(母の日のプレゼントとして一世を風靡しました。)
↓ ダンスパーティー・ハッピィー (上のダンスパーティーの色違いです。)
↑ ウェディングブーケ(ガクアジサイでありながら、装飾花が外回りだけでなく、両性花にも花弁がついて、しかも外回りと内の装飾花の大きさが違います。)
最近は、本当に変わったアジサイが次々に出てきて、ビックリします。冬咲きアジサイというのもありました。(実際には早春でしたが。)茎が黒く、花が白いアジサイは、ゼブラ(シマウマ)という名が付いていました。
花が咲き終わった後も、色の変化を楽しめるのがアジサイの特徴ですが、最近のアジサイはいつまでも花がカサカサにならないでつやつやしているものもあります。
↑ 筑紫の舞(ツクシノマイ) 咲き終わりだったので、安く手に入れました。初めは薄いピンク色らしかったのですが、ピンクが濃くなり、緑色が入り、今はこんな色です。花ガラを切って植え替えをしたいところですが、花ガラを切るのが惜しいほどです。まだまだ楽しめそうです。
次のアジサイシーズンには、どんな花が出てくるのでしょう。楽しみです。