梅雨というとアジサイを連想するぐらい、この時期はアジサイが盛りで、あちこちで見かけます。昨年はあじさい寺と言われるお寺のアジサイを見に出かけたのですが、今年はコロナのことがあるので、出かけないことにしています。
まつこの庭でも今アジサイが真っ盛りです。
この水色とピンクの手毬咲きのアジサイとまだ咲いていないガクアジサイは、私が嫁いできた時には庭にありました。少なくても40年以上は経っている事は確かです。
今、日本で流通しているアジサイは大きく分けると5つだそうです。
1つは「本あじさい」で、昔からお寺や農家の庭先に植えられていたもので、私の庭にある水色のあじさいは本アジサイかもしれません。ドイツの医者シーボルトがアジサイをヨーロッパに「オタクサ」という名前で伝えた事は有名ですが、そのオタクサは本アジサイのようです。シーボルトの日本人妻は「おたきさん」と言いましたが、シーボルトがおたきさんと発音するとオタクサとしか聞こえなかったそうです。
2つ目は「山アジサイ」で日本各地の山に自生しています。今でこそ山アジサイは静かなブームになっているようですが、注目されるようになったのは昭和30年代だそうです。今でも新しい山アジサイの発見があるそうです。私の庭には何種類かあるのですが、今年は4種類しか咲いていません。
↑ 藍姫(アイヒメ) ↓ 清澄沢(キヨスミザワ)
↑ 伊予獅子手毬(イヨシシテマリ) ↓ 紅(クレナイ)
クレナイはガクアジサイですが、周りの大きな花は装飾花と言って、花では無くガクです。真ん中の小さな花は両性花と言って、おしべとめしべのある花です。クレナイは咲き始めは装飾花は白ですが、時間が経つと赤くなり、最後は真っ赤です。
3つ目は西洋アジサイで、日本のアジサイがヨーロッパに渡り品種改良され、日本に帰って来たものです。山アジサイがブームになる前は、この西洋アジサイが主流だったそうです。私の庭のピンク色のアジサイは西洋アジサイかも知れません。花弁の縁にカーネーションのようなギザギザが入っているからです。
↑ マジカル・レボリューション オランダで作出されたアジサイで、このマジカルシリーズは色が次々に変化することで人気があり、西洋アジサイの主流のようです。
4つ目はアメリカアジサイです。30年ぐらい前から日本に入って来たそうです。
私の庭には5種類あります。
アナベルはアメリカ原産でアメリカノリノキという和名も有ります。
↑ 八重カシワバアジサイ・スノーフレーク 葉の形が柏の葉に似ているので、この名があります。花が全部咲くと重みで下を向いてしまいます。
↑ ↓ 柏葉アジサイ・ルビー・スリッパーズ
咲き始めは装飾花が白ですが、時間が経つと赤になります。
あと1つアメリカノリノキ・ヘイズ・スターバストがあるのですが、まだ咲いていません。アナベルのガクアジサイのようなものです。
5つ目は、今最も主流となっているガーデンアジサイです。西洋アジサイ同士や西洋アジサイと山アジサイを交配して出来た新しいアジサイをガーデンアジサイと呼んでいるそうです。以前は母の日のプレゼントというとカーネーションでしたが、最近はアジサイで、そのほとんどがダンスパーティーに代表されるガーデンアジサイと言われるものです。ダンスパーティーは私の庭にもあるのですが、今年は咲かないでしまいそうです。
↑ レオン(比較的古い品種です。) ↓ モナリザ
↑ ホットレッド
↑ ハワイアン・ブルー ↓ 霧島の恵み(四季咲きアジサイ)
↑ 白のカーネーション咲き・名前不明 ↓ ピコティ八重咲き・名前不明
↑ 火渡り ↓ ウエディングブーケ
ガクアジサイでありながら、装飾花が八重でしかも装飾花が外回りだけでなく、内の両性花にも装飾花がついて、外と内の花の大きさが違っています。豪華に見えます。
↑ ↓ 万華鏡
ブルーの八重の手毬咲きですが、時間が経つとグリーンに色が変わり、花を長く楽しむことができます。このように色が変化して長く楽しめるアジサイを秋アジサイと呼んでいるようです。とても人気のあるアジサイです。茎が細いので、支柱無しでは花の重みに耐えられません。
他にもこんなアジサイがあります。
↑ ウズアジサイ・オタフクアジサイ ↓ ウズアジサイ・オカメアジサイ
ウズアジサイは本アジサイの突然変異とかウイルスに冒されたとか諸説あるようですが、装飾花が内側に丸まって渦を巻くことからこの名があります。江戸時代に庶民の間で大流行したそうです。オカメアジサイを別名梅花咲きアジサイとも言うそうです。可愛らしい花姿を見ると納得してしまいます。
↑ 中国アジサイ・常山アジサイ ヒマラヤから東南アジアの産地に自生し、中国では若い葉や根を解熱剤として用いるそうです。寒さにやや弱いようで、鉢植えにしています。
まだツボミのものや色が変化するものなどが残っているので、あと少しアジサイが楽しめそうです。