まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

「まつこの庭」・冬のランコレクション(4)     シンビジューム②

 2月の声を聞くと、何だか日差しが明るく温かみをおびたように感じるのは、私だけでしょうか? 冬至から1か月も過ぎると、確かに夜明けが早くなり、日没が遅くなるので、日が伸びたような気がします。春はすぐそこまで来ています。

 今回は、2回目のシンビジュームです。小温室の中は、シンビジュームが真っ盛りです。

 

<テーブルシンビジューム> 小型のシンビジュームです。

f:id:myuu-myuu:20170201171922j:plain↑ チャングム        ↓ ハナゴロモ

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↑ ルビーアイズ・ウイング  ↓ スウィートソング・スプリングハート

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f:id:myuu-myuu:20170201172420j:plain↑ ホワイトナイト   カップ咲きで、これ以上花弁は開きません。

 

和蘭(わらん)> シンビジュームと東洋ランとの交配です。

f:id:myuu-myuu:20170201172859j:plain↑ 春一番(はるいちばん)  シンビジュームと春ランとの交配です。花は比較的大きいですが、数輪株元に咲くのが特徴的です。

f:id:myuu-myuu:20170201172750j:plain↑ 村雨(むらさめ)大和撫子と花形が似ています。 

f:id:myuu-myuu:20170201165823j:plain↑ 縁(えにし)極小輪が密に咲きます。赤い唇弁が可愛いです。

 

<原種シンビジューム>

f:id:myuu-myuu:20170201173822j:plain↑ トラシアナム③  他の2つのトラシアナムと比べると花がやや小さめです。

 

<名前不明のシンビジューム>

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 花友が「花が咲かないので、面倒を見て。」と持ってきたものです。前に紹介したシンビジューム・しずこに似ていますが、花弁の形がちょっと違うようです。これは、シンビジューム・あやこと呼んでいます。もしかしたら、同じ品種かもしれません。

 持ってきたとき、普通の草花用培養土に植えられていて、びっくりしました。ちょっとランのことを知っている人はミズゴケとかシンビジューム用の培養土で植えるものという固定観念があるので、考えられない事でしたが、そういうものなのかと驚いたのです。でも、株は元気で小さな芽がびっしりと出ていました。株を5つに分けて、シンビジューム用の培養土で植え替えて、ひと夏世話をしたら、なんとどの株も花芽が2つ~8つも上がって来て、育てた私もびっくりです。もともと花付きのよい種類だったのでしょう。預けた本人が「えっ!、これ本当に私があげたの?別のでしょう?」と驚いたほどです。元気を取り戻した姿を見るのは、うれしいですね。

プリムラの花はカラフルでかわいい!!

 冬から春へとパンジー・ビオラとともに玄関先を彩るのは、プリムラの花です。

 カラフルでかわいい、しかも安価、あれもこれも欲しくなってしまいます。

 プリムラサクラソウ科の植物で、日本サクラソウクリンソウなどの仲間です。プリムラは、ヨーロッパ系と中国系の2つのタイプに分けられます。ヨーロッパ系には、ポリアンサとジュリアンがあり、中国系にはオプコニカとマラコイデス、シネンシスがあります。ポリアンサは、原種のブルガリやエラチオールなどをもとに育成され、ジュリアンは、原種のジュリエとポリアンサの交配から生まれたそうです。最近は交配が進み、ポリアンサとジュリアンの区別が曖昧になっているそうです。

f:id:myuu-myuu:20170128133237j:plain↑ ポリアンサの寄せ鉢    ↓ 八重咲きポリアンサ

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f:id:myuu-myuu:20170128133455j:plain↑ ジュリアンの寄せ鉢(ピコティ・フリル咲き)

f:id:myuu-myuu:20170128133824j:plain↑ ジュリアンの寄せ鉢(バラ咲き)  ↓ グリーンのバラ咲き

f:id:myuu-myuu:20170128133950j:plain↓ オプコニカ・アップルブロッサム

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 オプコニカは、和名を「トキワザクラ」と言い、葉や花からアルカイドという成分を分泌するので、肌の弱い人が触れるとかぶれることがあるそうです。

↓ マラコイデス(これは、二色咲きで、個体名は不明です。)

f:id:myuu-myuu:20170128134748j:plain   マラコイデスは、和名を「ケショウザクラ」と言い、つぼみ、がく、花などに白い粉を振りかけたように見えます。

f:id:myuu-myuu:20170128135052j:plain↑ マラコイデス・ウインティー・ダブルライラック(八重咲き)

↓ マラコイデス・ウインティー・ライムグリーン(黄緑色の花)

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↓ マラコイデスとポリアンサの寄せ鉢

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↓ シネンシスの仲間・夢桜(ユメサクラ)

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 シネンシスは、暑さ寒さに強く育てやすいそうです。雲南サクラソウもこの仲間だそうです。夢桜は、白い花の咲くシネンシスとピンクの花の咲く雲南サクラソウの交配でできたそうです。

 「まつこの庭」では、今パンジー・ビオラと共に冬の玄関前を彩ってくれています。寒さで大部傷みましたが、暖かくなれば、元気になると思います。

 早く、暖かくなあ~れ !!

「まつこの庭」・クリスマスローズコレクション(1)

 1月も下旬になると、あちこちでクリスマスローズフェアのイベントが行われ、花屋さんやホームセンターに花付きのクリスマスローズが並べられるようになります。

 「まつこの庭」でも軒下に置かれたクリスマスローズの鉢植えが、少しずつ花を開いていきます。そこだけ春がやってきたようです。

 

<シングル咲き>

f:id:myuu-myuu:20170123175253j:plain↑ 赤と黄のバイカラー(2色咲き)   ↓ ピンクラッフル

f:id:myuu-myuu:20170123175533j:plain↑ ピンクに赤色のフラッシュ(花の中央の模様のこと)でピンクラッフルという個体名がついています。

f:id:myuu-myuu:20170123180418j:plain↑ 赤と白のリバーシブル(中が赤、外が白)

 

<セミダブル咲き> 花の中心に小花弁があります。

f:id:myuu-myuu:20170123180716j:plain↑ 濃いピンクセミダブル    ↓ グレープ(緑と紫の混じった色)セミダブル

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f:id:myuu-myuu:20170123181017j:plain↑ 赤糸ピコティ(縁取り)白セミダブル

 

<ダブル咲き> 八重咲きです。

f:id:myuu-myuu:20170123181349j:plain↑ 濃いピンクダブル(地植えのクリスマスローズです。)

f:id:myuu-myuu:20170123181619j:plain↑ ピンクダブル       ↓ レッドダブル

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f:id:myuu-myuu:20170123181729j:plain↑ ワインレッドダブル

  

 クリスマスローズは、ハイブリッド(交雑)種で、2つと同じ色、形の花はないといわれます。ですから、花を示すときに色や形、咲き方などを付けて言います。たとえば、「赤糸ピコティ白セミダブル」というとその花は、白い花弁に赤い糸のような縁取りがあるセミダブル咲きということになります。

 時々個体名がついた花が並んでいる時がありますが、それはメリクロンされたものです。メリクロンと言うのは、植物の新しく伸びかけた芽から生長点を取りだして、無菌培養して親株と同じものをたくさん増やす方法だそうです。もともとは、1960年ごろ、高額だったランをお手ごろな値段で提供するために取り入れたのが始まりだったようです。メリクロンする株は、やはり誰が見てもいいと思うものなので、やっぱり高いことに変わりはないように思います。

 これから2月いっぱいは、「まつこの庭」のクリスマスローズが、鉢植えだけでなく地植えのクリスマスローズもどんどん咲くので楽しみです。クリスマスローズを求めて、展示会やホームセンター巡りするのも楽しみです。

 

冬の玄関前を彩るパンジーやビオラたち

 晩秋から早春の花の少ない時期に、玄関前を彩ってくれるのは、パンジーやビオラの寄せ植えです。寒さに強く、色や形、大きさのバリエーションが豊かで、花期が長いのが特徴で、この時期欠かせない花たちです。

 花友が、「ここだけ春だね。」と言ってくれた言葉がうれしいです。寒中なので、大分花が傷んでいるのにもかかわらず・・・。

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 今でこそ大小さまざまな色もカラフルなパンジーやビオラですが、もともとは約200年ほど前にイギリスで自生する野の花であるビオラから改良が始まったそうです。より花を大きくしたり、限りなく円に近い花形をめざしたりして作られたのがパンジーで、それをもとにフランスで約150年ぐらい前に、花色をよりクリアーにし、はっきりしたブロッチ(花の中央にある円形の模様)のある品種が作られたそうです。

 日本では1950年ごろに欧米の品種を日本の気候に合わせて早咲きにしたり、花色をより鮮明にする改良が始められ、1966年にサカタとタキイの作り出した品種がアメリカで賞を取ったことにより、一般家庭に普及し、更に改良が進んだそうです。

 花を大きくする一方で小さくする改良も進められ、1990年にビオラが発表されて以来、パンジー、ビオラともに改良が加えられ、花色、形、大きさともにバリエーション豊かになっていったようです。

 現在は、パンジーとビオラの交配の中間タイプの花が出回るようになっていて、パンジーとビオラの区別がつかなくなっているようです。花径3㎝以下をビオラと言うそうです。花径1㎝の極小輪ビオラも登場しています。

 私は、ビオラが好きです。小さな花がびっしりと咲き、パンジーよりも寒さに強いように思います。10年ぐらい前は、ビオラは単色、しかも赤とか黄色といったはっきりした色だけだったように思いますが、最近は色も2色咲きや淡いピンクやラベンダー色、アンティーク調の色など、形もフリル咲き、ウサギの耳形咲きなど、色も形も豊富になってきて、楽しみが増してきました。パンジーの八重咲きはありますが、残念ながら、ビオラの八重咲きはまだ見たことがありません。

f:id:myuu-myuu:20170118172916j:plain↑ ビオラのフリル咲き・ミルフルの寄せ植え  

f:id:myuu-myuu:20170118173053j:plain↑ ビオラのフリル咲きとスイートアリッサムの寄せ植え

f:id:myuu-myuu:20170118173353j:plain↑ ウサギの耳形咲きの寄せ植え

f:id:myuu-myuu:20170118173510j:plain↑ 青と黄色の2色咲き・モルフォ(モルフォ蝶をイメージしているそうです。)奥の左がパンジーで右がビオラですが、写真ではほとんど区別がつかないですね。

f:id:myuu-myuu:20170118174313j:plain↑ アンティークカラーのビオラの寄せ植え

f:id:myuu-myuu:20170118174625j:plain↑ 黒い花色のビオラ・ブラックオパール

f:id:myuu-myuu:20170118174731j:plain↑ 網目模様のビオラタイガーアイ

f:id:myuu-myuu:20170118175143j:plain↑ 八重咲きパンジー

 

 私が高校生の頃、父が庭に板とビニールで囲った簡単な温室(?)を作ってくれました。無加温なので、それほどの保温効果はなかったですが、この中で自分で種から育てたパンジーを冬に花を咲かせ、友達にプレゼントして喜ばれたものでした。それが1960年代の終わりごろでしたから、ちょうどサカタやタキイのパンジーが注目を浴びていた頃だったのですね。

 今でも、パンジーやビオラを種から育てます。8月の終わりに「虹色スミレ」(パンジー)と「よく咲くスミレ」(パンジーとビオラの交配種)を撒きましたが、昨年の秋は長雨続きでせっかく出た芽も半分はとろけてしまいました。残った苗はやっと花が咲き始めたところです。

f:id:myuu-myuu:20170118175417j:plain↑ よく咲くスミレ(ライチとソーダ)とキンギョソウの寄せ植え(ライチはラベンダー色、ソーダは青色)これは買った株を早めに寄せ植えしたものです。f:id:myuu-myuu:20170118181216j:plain↑  虹色スミレのストロベリーポット植え(自分で種を蒔いたものです。ポケットは6個あるのですが、花が咲く前に植えこんだので、色が偏ってしまいました。)

 

 今は寒の時期、花も株も大部傷んでかわいそうです。早く寒が明けないかなあと心待ちにしています。

 

 

「まつこの庭」・冬のランコレクション(3)    カトレア

 今の時期、冬枯れた庭に咲く花はスイセンぐらいですが、温室の中ではランが花を咲かせています。小さい方の温室ではシンビジューム、大きい方の温室ではカトレアなどです。

 今回は、カトレアです。「まつこの庭」の温室には、カトレアが一番多く約150鉢ぐらいあります。

 一般にカトレアと言っているものには、カトレア属、ブラソボラ属、レリア属などがありますが、これらの族同士は交雑できるので、カトレア属の近縁種、交配種などまとめてカトレアと言っているようです。属や名称の変更などもあり、複雑なので、私もこのブログで同様にカトレアと言っています。

 原産地は、メキシコ、ベネズエラ、コロンビア、ブラジルなどの中南米で、特にブラジルがカトレアの種類が多く、国花がカトレアになっているほどです。

 カトレアを育てる前は、私にとってカトレアは、「紅白歌合戦の時に歌手が胸につける豪華な花」というイメージがありました。シンビジュームを育てるようになってからも、温度の問題などで一般人には育てられない高嶺の花と思っていました。昭和の終わりごろ、花木センターで咲き終わったカトレアが安く売られているのを見て、挑戦したくなりました。冬の寒い時期は職場の机の上で世話をしました。鉄筋コンクリートの建物は、木造の家と違い、暖房を切っても10℃以下にはならないことに気づいたからです。初めてピンクのカトレアが咲いた時の感動を今でも覚えています。温室を建てたきっかけは、カトレアをたくさん育てたくなったからです。カトレアを育てるようになって、30年ぐらいになります。

f:id:myuu-myuu:20170113103554j:plain↑ 初めて咲かせたカトレア(名前不明)30才になります。ここ3,4年株が弱り、花も咲かず、枯れてしまうかと心配したのですが、今年しばらくぶりに花を咲かせました。

f:id:myuu-myuu:20170113104006j:plain↑ ポカイタージェリナ     ↓ パーシバリアナ

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f:id:myuu-myuu:20170113104330j:plain↑ マキシマ・コンカラー    ↓ アンセプス・ゲレーロ

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f:id:myuu-myuu:20170113104555j:plain↑ ピュアーイエロー    ↓ チョンコルニー 

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f:id:myuu-myuu:20170113104929j:plain↑ アルマキーティップマリー    ↓ サンタバーバラ・サンセットショータイム

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f:id:myuu-myuu:20170113105241j:plain↑ サクラリトルレジェンド

 

 カトレアを育て始めて30年、初めの頃は「これぞカトレア」と思わせる園芸種の大輪のピンクやラベンダー色のカトレアが美しいと思っていましたが、ラン展やラン園巡りをするうちに、オレンジや黒みがかった赤の花を咲かせるカトレアや小ぶりの小さな花を咲かせる原種のカトレアに心惹かれるようになりました。ランの世界はまだまだ尽きそうにありません。

  

クリスマスローズが咲き始めました!!

 クリスマスローズが咲き始めました。

 「冬の貴婦人」とも呼ばれるこの花は、冬枯れた庭に凛として咲く姿は、この名前にふさわしいと思います。

 クリスマスローズは、学名をヘレボルスと言います。ヨーロッパでは、ヘレボレスの原種であるニゲル(ノイガーとも言います)のことを、「クリスマスの頃に咲くバラのような花」と言う意味で、クリスマスローズと呼ぶそうです。その他は、ヘレボレスと呼び、ヘレボルスのすべてをクリスマスローズと呼ぶのは日本だけだそうです。

f:id:myuu-myuu:20170108111426j:plain↑ ニゲル(一重咲き)    ↓ ニゲル(八重咲き)

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 日本で流通しているクリスマスローズの多くは、ヘレボレスの原種の交配種だそうです。ヘレボレスは、キンポウゲ科クレマチスアネモネの仲間で、原種は約20種だそうです。ヨーロッパ全域に分布し、地中海沿岸、バルカン半島黒海沿岸に多く自生するそうです。ヨーロッパ以外では、中国の四川省にチベタヌスという原種が1種類だけ自生しているそうです。

 日本でブームが起きたのは、2000年になってからで、広く知られるようになってからはまだ10年ぐらいです。

 クリスマスローズの咲き方は、大きく分けると、シングル咲き(一重咲き)、セミダブル咲き(半八重咲き)、ダブル咲き(八重咲き)の3つです。5枚ある花弁と思っているものは実はガクで、花弁は退化してネクタリー(蜜線)と呼ばれていて、めしべとおしべのまわりにあります。花形や色・模様などバラエティーに富んでいて、魅力にハマると大変です。

 

<シングル咲き>

f:id:myuu-myuu:20170108114010j:plain↑ 花弁が白、ネクタリーはピンク   ↓ 花弁がグレー、ネクタリーは黄緑

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<セミダブル咲き> ネクタリーが小花弁化しています。

f:id:myuu-myuu:20170108115322j:plain↑ 小花弁がハート型    ↓ 花弁がピンクと黄緑のバイカラー(2色咲き)

f:id:myuu-myuu:20170108114330j:plain↑ セミダブルは花の盛りを過ぎると小花弁が落ちます。左は落ちた花、右は花が開いたばかりで、小花弁が2段になっています。

f:id:myuu-myuu:20170108114935j:plain↑ 花弁が黄緑色の小輪咲き、小花弁は筒形(原種のドュメトルムの血を引き継いでいるので、花色が黄緑でしかも小輪で多花性)

 

<ダブル咲き>

f:id:myuu-myuu:20170108114643j:plain↑ 白にピンクのピコティ(縁取りのこと)とベイン(すじ模様のこと)

f:id:myuu-myuu:20170108114757j:plain↑ アプリコット色     ↓ 赤色と白のリバーシブル(裏側が白)

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<原種同士の交配種>

f:id:myuu-myuu:20170108114410j:plain↑ サヒニー・ウインターベル(ニゲル×フェチダス)

f:id:myuu-myuu:20170108114443j:plain↑ バラーディア・ピンクフロスト(ニゲル×リヴィダス)

 

 私がクリスマスローズと出会ったのは、今から15年ぐらい前です。通販で買った宿根草の福袋の中に入っていたものです。早春に白い花が咲いたのには、驚きました。それから2.3年後、ピンクや八重咲きの花を見かけるようになり、ブームが始まるころから私も夢中になり始めました。セミダブルやダブル、アプリコットや黒などの変わった色などを集め始め、交配も自分で行うようになりました。赤糸ピコティ(花弁に糸のように細い赤い縁取りが入る)の白のダブルが咲いた時には、感動しました。(残念ながら今年はまだ咲いていません。)

 「まつこの庭」には、鉢植え、地植え合わせて約300株のクリスマスローズがあります。クリスマスローズのピークは2月です。とても楽しみです。

 

「まつこの庭」・冬のランコレクション(2)シンビジューム

 新しい年が明けました。この3日間晴天続きで暖かで穏やかなお正月でした。

 喪中の我が家は、どこへも出かけず、家で静かに過ごしました。

 今年最初のブログは、「まつこの庭」の温室に咲くシンビジュームです。

 現在日本で販売されているシンビジュームのほとんどは、インド、ミャンマー、タイなどの北部山岳地帯に自生していた原種の改良種だそうです。日本や中国に自生する春ランや寒らんもシンビジュームの仲間ですが、栽培方法などが異なるために、東洋ランとして別に扱われているようです。

 シンビジュームは、他の洋ランに比べて低い温度でも生育できるので、家庭でも広く栽培されているようです。

 1980年代、バブルの頃贈答用として、大輪・大型種のシンビジュームが盛んに生産されるようになり、大輪・大型種と中輪・中型種を中心にシンビジュームブームが始まり、1990年代には下垂性のシンビジュームが人気となりました。最近は、大輪・大型種は豪華だけれど場所を取るという事で、やや小型のテーブルシンビジュームやシンビジュームと東洋ランとの交配で生まれた「和ラン」と呼ばれるシンビジュームが人気になっているようです。

 

<大輪・大型のシンビジューム> 高さが1メートルを超えます。。

f:id:myuu-myuu:20170103162901j:plain↑ マリーローランサン(高さが1メートルぐらい。1輪の花も大きいです。淡いピンクの濃淡がマリーローランサンの絵の雰囲気にぴったりです。)

 

<中輪・中型のシンビジューム>高さが50~70㎝ぐらいです。

f:id:myuu-myuu:20170103163340j:plain↑ ワインシャワー      ↓ 神秘 寿羽夢 (しんび すわむと読むのかな?)

f:id:myuu-myuu:20170103163733j:plain   オレンジ色の花弁がめずらしいです。新しい品種だそうです。

 

<小輪・小型シンビジューム>高さが50㎝以下です。花も小さく蜜につけます。

f:id:myuu-myuu:20170103165421j:plain↑ 名前不明(頂いた方の名前をつけてシンビジューム・しずこと呼んでいます。昔から栽培されていた古い種類だと聞きました。)

 

<下垂性シンビジューム> この種類は自然としだれます。白色のサラジーン・アイスキャスケードが有名です。

f:id:myuu-myuu:20170103164058j:plain↑ キャスケード・ピンクシャワー(かすかにピンク色がかります。)

f:id:myuu-myuu:20170103164709j:plain↑ サラジーン・コイヒメ

 

<テーブルシンビジューム> 戦後すぐから栽培されていた小輪系の品種を再改良した品種だそうです。株は小さくても花が比較的大きめのものもあります。

f:id:myuu-myuu:20170103170554j:plain↑ かふぇのあ (名前がわざわざ平がな表記です。)       

f:id:myuu-myuu:20170103170823j:plain↑ 名前不明(リップの形や色のイメージから、私はピーチ姫と呼んでいます。テーブルシンビジュームという名札がついて売られていて、個体名はありませんでした。下垂性タイプのようで、自然にしだれます。)

 

<和 蘭> シンビジュームと春ランや東洋ランとの交配でできた新しいタイプのラン

f:id:myuu-myuu:20170103171130j:plain↑ 大和撫子やまとなでしこ)花弁や葉がほっそりとしていて、色も優しいピンク色で、名前にぴったりです。

 

<原種シンビジューム>

f:id:myuu-myuu:20170103171826j:plain↑ トラシアナム  中国、タイ、ミャンマーの高地に分布し、湿った岩や木に着生するそうです。花茎は1メートルぐらいアーチ状に曲がり、花を十数花つけます。独特の香りがあります。

 

 シンビジュームは種類によっては、花茎が直立したり、自然とアーチ型に曲がったり、下垂したりするものなどがあります。しかし、場所を取るという事でわざと直立させたり、逆に直立するものを見た目が良いという理由でアーチ型やハート型に曲げたり、下垂させたりして売っているそうです。人間の都合で形を変えられる植物もいい迷惑です。我が家では、気ままに咲かせています。きちんと支柱を立ててあげない言い訳だったりして・・・。そうなんです。シンビジュームだけで30鉢ぐらいあるので、とても世話が間に合わないだけなのです。

 シンビジュームはまだ咲き始めたばかりなので、この先とても楽しみです。