まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

「まつこの庭」・コリウスコレクション

  初夏から晩秋まで、玄関を彩ってくれる花の1つがコリウスです。

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 コリウスは、シソ科の植物で、熱帯アフリカや熱帯アジアなどが原産です。現地では宿根草ですが、日本など温帯地域では、1年草扱いです。温室などに入れておけば、越冬可能です。実際、「まつこの庭」では、3株ほど冬越しできました。マーティ(私の一番のお気に入りです。)2株とソーラーサンシャインです。

f:id:myuu-myuu:20170913132823j:plain↑ 冬越ししたコリウス・マーティ   ↓ ソーラーサンシャイン

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 コリウスは、以前は種子繁殖(交雑して親と同じものが育つとは限りません。)が一般的でしたが、最近は挿し木や挿し芽などの栄養系繁殖(親と全く同じものが育ちます。)が多くなり、個別に名前が付いて売られるようになりました。

f:id:myuu-myuu:20170913133306j:plain↑ 摩天楼(マテンロウ)   ↓ ワサビ

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f:id:myuu-myuu:20170913133500j:plain↑ レッドヘッド      ↓ ブラックマジック 

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f:id:myuu-myuu:20170913133856j:plain↑ イエロージグザグ 

f:id:myuu-myuu:20170913133955j:plain↑ カウボーイ      ↓ カーニバルグリーン 

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f:id:myuu-myuu:20170913134217j:plain↑ キャンプファイヤー(新しい品種のようです。)         ↓ レモンナ

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コリウスの寄せ植え>

f:id:myuu-myuu:20170913134849j:plain左から、ソーラーサンシャイン、ワサビ、イポメア(黒っぽいモミジのような形の葉の植物。イポメアはサツマイモの仲間で、葉を鑑賞するつる植物で、時々アサガオのような花を咲かせます。普通種は緑色の丸葉です。葉に白やピンクの斑が入るものもあります。根元にはサツマイモのような芋ができます。)

 

<コリンの寄せ植え> コリウスは、背丈が70~80㎝になりますが、30㎝ぐらいしか伸びないコリウスの種類があって、コリンという名前がついています。

f:id:myuu-myuu:20170913135703j:plain左から、シャキシャキライム、ラビッシュライム、ブロードガール 

 

 例年なら8月の半ばごろに、1/3ぐらい切り詰めるのですが、今年は雨ばかり降っていたせいか生育があまりよくなかったので(とろけなかっただけよかったのですが)、切りませんでした。花が咲いてしまったものもあります。

 9月、10月とお天気が続けば、さらに鮮やかさを増すのですが、どうでしょうか?お天気次第です。

キャンバスに小さな秋の風景を描きました !!

  今日は朝から晴れ上がりました。朝早くから花火が上がり、近くの中学校では体育祭が行われているようです。最近は、残暑が厳しく熱中症を心配して、小学校などは春に運動会を行うようになったところが多いようです。今年は残暑といえるような日がなく、今日などは本当にさわやかな秋晴れで、運動会には絶好の日よりです。

 庭仕事にも絶好の日です。小さな秋の風景をキャンバスに描いてみました。

 といっても、絵の具で描いたのではなく、秋の草花をフレーム型のプランターに植えこんで、イーゼルにたてかけてみたのです。

f:id:myuu-myuu:20170909133715j:plain(左からセンニチコウ、白のキキョウ、ウインターコスモス、タカノハススキコンパクタ、コスモス、足元を隠すのに左から斑入りプミラ、スウェディシュアイビー・ゴールド、アルテナンテラ・マーブルクイーン・レッド、斑入りワイヤープランツ

 

 先日、バラの講習会でお世話になった先生のお宅で、花友5人でガーデン用のフレーム付きイーゼルDIYで作りました。先生のご主人は、ガーデングッズを手作りするのが得意で、ガボゼまで作ってしまいます。ご主人が板を切って、穴をあけ、組み立てるだけに準備して下さっていたので、私たちは言われるままに、電動ドライバーを使って、釘を打ち込むだけです。とはいえ、電動ドライバーなど全く使ったことがなかったので、初めはドキドキでしたが、慣れてしまえばこれほど便利なものはありません。

 先生やご主人に「初心者とは思えないほどすじがいい。」などとおだてられて、その気になって頑張って完成させました。みんなDIYで作ったとは思えない出来栄えに大満足でした。

  色は、各自好きな色を選んで、ペイントしました。私は、初めは濃いグリーンにしようと思っていたのですが、草花の緑が映えなくなるのではないかと思い、トワイライトグリーンという色を選びました。少しベージュ色がかったグリーンです。

f:id:myuu-myuu:20170909140037j:plain↑ 表から見たところ     ↓ 裏から見たところ

f:id:myuu-myuu:20170909141033j:plain大きさは、フレームが約50㎝ ×70㎝ 、イーゼルの高さが1,3mぐらいあります。フレームは高さ調節が可能です。(その為に穴が開いています。)かなり重いです。

 夫に見せたら、草花がよく映える色を選んだねとほめてくれました。ますますうれしくなりました。

 昨日は、材料の草花を求めてホームセンターや花木センターを巡りました。自分でイメージした風景ができるように花選びも楽しかったです。しかし、フレームの厚さが約9㎝ なので、3号ポットしか入らないことやフレームの高さも限られることなど制約があり、(一番の制約は私に絵心が無いということで、)なかなか思うようにはいきませんでした。

 選んできたもので、試行錯誤して完成させました。大満足!!というわけにはいきませんでしたが、まあまあの出来だと思っています。夫は、秋らしさが足りない、でも初めてだからまあこんなものだろうという評価でした。

f:id:myuu-myuu:20170909142820j:plain玄関前に飾ってみました。軒下ならイーゼルの傷みも違うだろうと思ったのです。イーゼルの足下にも秋の草花を飾ってみました。(左から、黒葉トウガラシ、ムラサキシキブ、バラ・グリーンアイス、オレンジ実トウガラシ、カラミンサ)

 このイーゼル型のプランターの良いところは、フレームの底に土を入れて寄せ植えにしても良いし、ポット苗をそのまま並べても良いところです。ポット苗なら気に入らない所や枯れてしまった所だけ入れ替えることが可能です。

 

 四季折々の風景をこの小さなキャンバスに描く楽しみができました。

まだまだ元気な夏の草花

 9月に入って、朝夕気温が下がり、すっかり秋らしくなってしまいました。日中も比較的涼しく過ごせるようになりました。しかし、また残暑が戻ってくるというので、油断はできませんね。

 「まつこの庭」は、秋の山野草が咲き始めていますが、夏の花もまだまだ元気です。

f:id:myuu-myuu:20170905124539j:plain↑ アメリカフヨウ        ↓ カンナ

f:id:myuu-myuu:20170905124459j:plain春の終わりごろ、売れ残りのカンナの球根を100円で買ってきて植えました。夏も終わりの頃になってやっと咲きました。

f:id:myuu-myuu:20170905124913j:plainルドベキア    ↓ キバナコスモス(黄色の濃淡3色あります。)

f:id:myuu-myuu:20170905125031j:plainルドベキアもキバナコスモスもこぼれ種から育ち、初夏から霜の降りる晩秋のころまで、庭のあちこちで咲き続けます。(ルドベキアは宿根します。)

f:id:myuu-myuu:20170905125854j:plain↑ サルスベリ・夏まつり     ↓ 温室の天窓から飛び出して咲くランタナ

f:id:myuu-myuu:20170905130041j:plainランタナは寒さに弱いので、大きくなっても1mぐらいですが、温室の中に根をおろしてしまったので、3mぐらいの高さになってしまいました。

f:id:myuu-myuu:20170905130427j:plain↑ マンデビラ・サンパラソル   ↓ 黄カノコユリ

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f:id:myuu-myuu:20170905130552j:plain↑ ペチュニア    ↓ カリブラコア

f:id:myuu-myuu:20170905130729j:plainペチュニアカリブラコアも切り戻せば、何回でも花を咲かせてくれます。初夏から晩秋まで、玄関を彩ってくれる大切なかわいい花です。

f:id:myuu-myuu:20170905131027j:plain↑ カラスウリの実(とにかく「まつこの庭」で猛威(?)を振るうつる植物で、木をよじ登り次から次へと花を咲かせ、実をつけます。)

f:id:myuu-myuu:20170905131312j:plain↑ ヨウシュヤマゴボウの花(花もきれいですが、赤紫色のきれいな実をつけます。)

f:id:myuu-myuu:20170905131427j:plain↑ ヤブミョウガ(白いのが花で、黒いのが実です。今年、爆発的に「まつこの庭」に出現しました。来年はもっとすごいことになっているかもしれません。)

 

 今日は、サクランボの木の枝を切りました。6月に実がなった後、突然葉が黄色くなって落葉しました。一時的なものかとしばらく見守っていましたが、新しい葉が生えてくることはありませんでした。枯れてしまったようです。春先に花が咲いた時、今年は花が少ないなあとは感じましたが、まさか枯れるとは思ってもみませんでした。枯れ枝が落ちてくるようになったので、思い切って下の方の枝を切りました。

 約25年もの間、「まつこの庭」に枝垂れ梅とともに春の到来を告げてくれ、長年親しんできた思い出いっぱいのサクランボですから、とても寂しくなりました。

ヒガンバナが咲きました !!

 9月になりました。

 今朝は、冷え込みましたね。我が家の軒下で、18℃でした。すっかり秋ですね。

 「まつこの庭」のヒガンバナは、8月の終わりごろから咲き出してしまいました。

f:id:myuu-myuu:20170901174347j:plain茎が黒いのと緑色と2種類あります。黒い方がいくらか早く咲きます。

 

 ヒガンバナは、ヒガンバナ科の植物で、(他にはナツズイセンキツネノカミソリがありますが)彼岸の頃に咲くので、この名があります。去年も同じころに咲いたので、「まつこの庭」のヒガンバナはよそのものより少し早く咲くのかもしれません。田んぼのあぜ道などによく咲いているのを見かけますが、やはりお彼岸前後が多いですね。

 ヒガンバナは中国から伝わったとされ、別名、曼殊沙華(マンジュシャゲ)とも言います。田んぼのあぜ道やお墓の近くでよく見かけますが、ヒガンバナは毒を持っており、田や墓を荒らす獣除けに植えられた名残のようです。反面、球根からは良質なデンプンが取れるので、昔、救荒作物(飢饉の際の非常食)として植えられたそうです。毒抜きは大変な作業だったと思われますが、昔の人の知恵というのはすばらしいですね。

 10年ほど前、埼玉県の巾着田(きんちゃくだ)のヒガンバナを見に行ったことがあります。大子の田んぼのあぜ道に咲くヒガンバナを見に行った時に、私たち夫婦はそれだけですごいねえと感心していたのに、その隣で「巾着田に比べたら、こんなの足元にも及ばないよ。」と言っている人がいたのです。その時初めて巾着田ヒガンバナの名所だということを知ったのです。巾着田を訪れてみると、あまりの広さに、辺り一面真っ赤に染め上げられたヒガンバナの大群生に圧倒されてしまいました。白いヒガンバナがところどころに咲いていて、差し色になっていました。また訪れてみたいです。

 

 「まつこの庭」では、ヒガンバナの他にも秋の山野草が咲き始め、夏から秋の庭に移り変わろうとしています。

f:id:myuu-myuu:20170901181350j:plain↑ オミナエシ    ↓ シュウメイギク・ダイアナ

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f:id:myuu-myuu:20170901181459j:plain↑ シオン    ↓ シュウカイドウ

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f:id:myuu-myuu:20170901181929j:plain↑ 香りギボウシ(香りのあるギボウシです。)   ↓ キハギ

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f:id:myuu-myuu:20170901182210j:plain↑ 白花ヤブラン(実も白いです。紫色の花が咲き紫色の実ができる普通のヤブランよ  り花の時期が遅いです。) 

f:id:myuu-myuu:20170901182346j:plain ↑ ミズヒキソウ(小さな花の表が赤で裏が白なので、この名があります。)

f:id:myuu-myuu:20170901182647j:plain↑ 白花斑入りミズヒキソウ(花が白いだけでなく、葉に斑が入っています。花の無い時期はグラウンドカバープランツとして楽しむことができます。)

f:id:myuu-myuu:20170901183018j:plain↑ 赤ジソの花      ↓ コリウスの花

f:id:myuu-myuu:20170901183138j:plainコリウスはシソ科の植物なので、葉も花もそっくりです。

 

 今「まつこの庭」は、夏から秋に移り変わろうとしている時期なので、夏の花と秋の花が一緒に咲いています。夏の花もまだまだ元気です。

夏のあしかがフラワーパーク

 今日は朝から雨です。半袖のシャツでは、肌寒く感じます。10月ごろの陽気だとか・・・。夏も終わりだなあとしみじみ思います。

 先日栃木の方へ出かけました。

 最近ホヤ(サクララン)に興味が出てきて、というのは、6月と8月に2種類のホヤが咲いて、その美しさに魅了されてしまったのです。珍しい花大好きの私は、コレクションを始めてしまいました。前にあしかがフラワーパークを訪れた時、売店の多肉植物の品ぞろえが豊富なのに驚いたことを思い出して、もしかしたらホヤもあるのではないかと思ったのです。

 売店には、3種類のホヤがあって、カーリーとカルノーサは持っていた(今年どちらも花が咲きました。)のですが、カルノーサ・コンパクタは持っていなかったので、手に入りうれしかったです。2メートルぐらい茎が伸びたものは、値段が高くてとてもとても・・・なので、小さい苗を買いました。

f:id:myuu-myuu:20170831110654j:plain↑ ホヤ・カーリー(ラブラブハート)    ↓ ホヤ・カルノーサ・バリエガータ

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f:id:myuu-myuu:20170831111249j:plain上のバリエガータの葉が、クルクル巻いて変形したのが、下のコンパクタです。

f:id:myuu-myuu:20170831111409j:plain成長が遅いというので、いつ花が咲くか分かりません。お楽しみです。

 

 あしかがフラワーパークは春のフジと冬のイルミネーションの時期以外、他の時期は見るべきものがないと思っていたのですが、思いのほかバラやスイレンなどがとてもきれいでした。今こんなにバラが咲いていては、秋は寂しいだろうなあと余計な心配をしてしまいました。(今の時期のバラ園は、秋バラのために剪定して花が咲いていないところが多いのです。)

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 たくさんの藤棚は、冬のイルミネーションに向けて、電飾のメンテナンスをしていました。フジの剪定も大変だろうなあと思いました。

f:id:myuu-myuu:20170831113435j:plainバラの後ろ側は、キングサリのトンネルですが、大型扇風機が何台も回っていました。キングサリは高温多湿に弱いので、夏の間中風を送っているそうです。

f:id:myuu-myuu:20170831113757j:plain↑ 名前不明     ↓ カルノーサ・バリエガータ

f:id:myuu-myuu:20170831113825j:plain藤棚の下に、ランを入れるような木製のバスケットに入ったホヤがたくさんつりさげられているのを見つけました。花は終わってしまったようです。これが一斉に咲いたら、さぞかし見事だろうなあと思いました。

 

 普段は見ないであろうフラワーパークの裏側を見たような気がしました。今の時期、(夏料金で安かったのですが、)入場料を払ってまで見るべきものはないだろうと思い、売店だけ覗いて帰って来ようと思っていましたが、思いのほか楽しむことができました。

 

「まつこの庭」・ユリコレクション (2)

 8月ももうすぐ終わりです。

 今回は「まつこの庭」で7・8月に咲いたユリです。6月は、スカシユリとその仲間、テッポウユリとその仲間が咲きましたが(一部をユリコレクション(1)で紹介しました。)、7月から8月にかけては、ヤマユリカサブランカとその仲間、カノコユリなどが咲きました。

スカシユリの仲間>

f:id:myuu-myuu:20170828184506j:plain↑ サーモンスター   ↓ アプリコットチャンピオン

f:id:myuu-myuu:20170828184628j:plain↓ ロイヤルサンセット

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ヤマユリとその仲間(オリエンタルハイブリッドリリィ)> 日本の原種ユリであるヤマユリやササユリなどをもとに交配してつくられたユリをオリエンタルハイブリッドリリィといいます。

f:id:myuu-myuu:20170828182413j:plain↑ ヤマユリ(種子を蒔いて、発芽から開花まで5年かかるそうです。)

<オリエンタルハイブリッドリリィ>

f:id:myuu-myuu:20170828184140j:plain↑ テーブルダンス      ↓ ニンフ

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オリエンタルハイブリッドリリィの中で最も有名なのがカサブランカでしょう。

カサブランカとその仲間>

f:id:myuu-myuu:20170828182656j:plain↑ カサブランカ(日本の原種ユリのヤマユリやササユリをもとにニュージーランドで交配され、オランダで増殖され、世界中に広まったそうです。そしてカサブランカをもとに赤や黄色の大きな花の交配種も作られています。)

f:id:myuu-myuu:20170828183529j:plain↑ コンカドール(黄カサブランカ)  ↓ マンボ(レッドカサブランカ

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f:id:myuu-myuu:20170828185613j:plain↑ 白カノコユリカノコユリは普通ピンク色の花が多いですが、これは白です。下を向いて咲くのが特徴です。)       ↓ 左側カノコユリ

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↓ タカサゴユリ

f:id:myuu-myuu:20170828180413j:plain去年花友から種子を頂いて、蒔いてから2年目で開花しました。種子をバラまいたので、思わぬところで花が咲いてビックリです。

 

 今の時期、高速道路を車で走っていると、道路の法面にたくさんの白いユリが咲いているのを見かけます。ほとんどの人がテッポウユリだと思っているようですが、これはテッポウユリではなく、タカサゴユリという台湾原産のユリなのです。

 テッポウユリは、沖縄や奄美諸島原産のユリで、6月頃に咲きますが、タカサゴユリはお盆を過ぎてから咲きます。花の外側に赤い筋が入るので、真っ白のテッポウユリと区別できます。タカサゴユリは別名、ホソバテッポウユリとかタイワンユリとか呼ばれます。

 大正時代に観賞用に日本に入って来たそうですが、繁殖力が強く、初めは関西地方で見られたそうですが、今では日本各地に広がっているようです。とにかく大量の種子ができ、広範囲に風の力でまき散らし、発芽して翌年には花を咲かせます。在来種のテッポウユリを脅かす存在として危惧されているようです。実際、タカサゴユリテッポウユリの自然交雑種で「シンテッポウユリ」と呼ばれる外側に赤い筋の無いユリが空き地や駐車場などあちこちで見られるそうです。開花時期は今の時期なので、テッポウユリとは区別できるそうです。

 もしかしたら、高速道路の法面で見られるのは、シンテッポウユリなのかもしれませんね。

「まつこの庭」に咲く夏のつる植物の花

 あんなに恋しいと思った夏の暑さが戻ってきました。とは言え、涼しさに慣れてしまった老いた身は、いきなりの猛暑には対応できず、困ったものです。

 今回は、「まつこの庭」に咲いている夏のつる植物の花です。夏のつる植物と言えば、真っ先に思い浮かぶのはアサガオです。「まつこの庭」には普通のアサガオはありません。ちょっと変わったアサガオとその仲間のルコウソウです。             

f:id:myuu-myuu:20170825110538j:plain↑ スプリットペダル (えっ! これアサガオなの?と思いますよね。八重咲きのアサガオです。葉は丸葉です。)

f:id:myuu-myuu:20170825111113j:plain↑ ルコウソウ(葉が細いです。) ↓ マルバルコウソウ(葉が丸いです。)f:id:myuu-myuu:20170825111408j:plain熱帯アメリカ原産で、江戸時代に観賞用として日本に持ち込まれましたが、野生化しています。繁殖力旺盛です。

f:id:myuu-myuu:20170825111813j:plain↑ 宿根スイトピー (春に咲く普通のスイトピーと違って、今頃花が咲きます。)

f:id:myuu-myuu:20170825112116j:plain↑ クリトリア(マメ科の植物で、東南アジア、インド原産です。キヌサヤインゲンのような実をつけます。)

f:id:myuu-myuu:20170825112405j:plain↑ ブルースイトピーのグリーンカーテン(つぼみの形がカタツムリに似ているので、スネイル(カタツムリの意)フラワーが正式名称です。) ↓ つぼみ

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f:id:myuu-myuu:20170825112748j:plain↑ フウセンカズラ(白く小さいものが花、風船ようなの黄緑色のものは実です。)

f:id:myuu-myuu:20170825112948j:plain↑ マンデビラ・サンパラソル(黄色) 他にも赤、ピンク、白、アプリコット色があります。

 

 「まつこの庭」には野草のつる植物もたくさん花を咲かせています。

f:id:myuu-myuu:20170825113213j:plain↑ センニンソウ(野生クレマチス)  ↓ ヘクソカズラ

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f:id:myuu-myuu:20170825113419j:plain↑ ノブドウの実(水色の実がとても珍しいです。)

f:id:myuu-myuu:20170825113854j:plain↑ ヤブガラシの花(アオスジアゲハがよく蜜を吸いにきます。)「まつこの庭」の困ったつる植物の一つです。大事な植物に覆いかぶさって、枯らしてしまうのです。もう一つの困ったさんがカラスウリです。    ↓ カラスウリの花

f:id:myuu-myuu:20170825114225j:plain実物のカラスウリの花を見たことのある人は少ないと思います。なぜならカラスウリの花は夜だけしか咲かないからです。この白い花はガ(蛾)を呼び寄せるそうです。レースのような部分は、明け方には縮んでしまって、真ん中の星型部分しか見られません。夜だけしか撮れない貴重な写真です。

 

 ところで、このようなくねくねしたものを見たことはありませんか?

f:id:myuu-myuu:20170825114820j:plainこの前、歴史民俗博物館へ行った時に、林の中で見かけたのです。私は初めて見るもので、葉はカラスウリにそっくりだし、花が咲いた後もカラスウリのそれに似ているのに、このくねくねしたものは一体何? 実なの? 実だったら丸いウリの形をしているはずなのに・・・、一体何なのだろう?と、とても不思議に思いました。

 調べてみると、このくねくねしたものは、「カラスウリクキフクレフシ」というそうです。(名前が付いているのがスゴイ!) ウリウロコタマバエ(ハエの一種)が、カラスウリの茎に卵を産み付けるとその部分が膨らんで、虫こぶと言われるものができるのだそうです。その虫こぶのことをカラスウリクキフクレフシというそうです。しみじみと自然はおもしろいと思いました。まだまだ不思議なことはたくさんあるでしょうね。