まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

「まつこの庭」・秋の山野草(続)

 2週続けての週末の台風には困ったものです。やっと庭仕事ができたと思ったのも束の間で、また雨です。太陽が恋しいのは、私たち人間だけでなく、植物たちも同じだと思います。秋真っ盛りのはずなのに、何だか晩秋のような空気が流れているような気がします。このまま冬になってしまうのでしょうか?

 今回は、「まつこの庭」の山野草です。雨に痛めつけられて、どの花も花弁が傷んでいます。夏の間手こずらされた草木には、きれいな色の実がつきました。

f:id:myuu-myuu:20171028143158j:plain↑ ツワブキ     ↓ 白のフジバカマ

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f:id:myuu-myuu:20171028143846j:plain↑ ウインターコスモス   ↓ キチジョウソウ

f:id:myuu-myuu:20171028143950j:plainこの花が咲くと吉事があるという言い伝えからこの名があるそうです。ユリ科の植物で、湿り気のある日陰地を好むので、「まつこの庭」ではよく増えます。

f:id:myuu-myuu:20171028144041j:plain↑ チャ(茶)   ↓ サザンカ    チャもサザンカもツバキ科の植物です。

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f:id:myuu-myuu:20171028144624j:plain↑ カラスウリ    ↓ ヨウシュヤマゴボウ

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f:id:myuu-myuu:20171028144855j:plain↑ オナモミ   ↓ ジュズダマ

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f:id:myuu-myuu:20171028145149j:plain↑ ムラサキシキブ(正しくはコムラサキ)山に自生しているムラサキシキブは、背丈が大きくなり、実もたくさんならないそうです。コムラサキ(別名コシキブ)の方が背丈が小さく、実もぎっしりつけるので、人気があるようです。そこで、名前の通りのよいムラサキシキブが(コムラサキの)通称になっているようです。

 植物は子孫を残すために色々な知恵を働かせます。赤や黄色、紫などの派手な色で小鳥を呼んだり(鳥は赤系統の色を認識できると言われています。)、実の表面のトゲで動物の体にくっついたりして、遠くに種を運ぶ工夫をしています。

 夏の間、抜いても抜いても後から後からいくらでも出てくる厄介者だった草木も、秋になって実をならせるとその美しさに感嘆させられます。あんなに苦しめられた(?)はずの植物の知恵に愛おしささえ感じてしまうのは、私だけでしょうか。

 

 雨続きで目が届かなかったミモザアカシアが、丸裸になっていることに気がつきました。青虫がギッシリついていました。モンシロチョウの幼虫にそっくりです。モンシロチョウの食草は菜花ですから、モンシロチョウのはずがありません。

 2,3日後、正体が分かりました。

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f:id:myuu-myuu:20171028145808j:plain孵化したばかりのキチョウをみつけました。キチョウは春と秋に大発生するようです。食草はマメ科の植物ですから、マメ科ミモザアカシアは大好物だったのですね。

 

 10月もあと少しで終わりです。11月になれば、さすがに台風は来ないでしょうね。今度こそ晴天が続くことを願います。

 

ガッツアリアが咲き始めました !!

 「ガッツアリアって何?」と思いますよね。

 ガッツアリアは、皇帝ダリアのハイブリッド種です。皇帝ダリアは、メキシコ原産で、茎が木質化して背丈が3~5メートル位の高さになります。皇帝ダリアは日が短くならないと花芽ができない短日植物なので、11月中旬ごろにならないと花を咲かせません。大霜にあたると花が咲かないうちに終わってしまうこともあります。皇帝ダリアの株の大きすぎることと花の時期が遅いことの弱点を克服するために、普通種のダリアと交配して生まれたのが、ガッツアリアです。

f:id:myuu-myuu:20171024131028j:plain↑ 皇帝ダリア         ↓ ガッツアリア 

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 ガッツアリアは、背丈が1.5~2メートル位で、皇帝ダリアより1か月ぐらい早く10月の中旬ごろから花を咲かせ始めます。花は皇帝ダリアより幾分小さめですが、皇帝ダリアは見上げてもなかなか花が見えませんが、ガッツアリアは目の高さで花を鑑賞できます。

 「まつこの庭」には、3種類のガッツアリアがあります。「ピンク」と「ローズ」と「アプリコット」で、いずれも一重咲きです。アプリコットは今年発売されたばかりの新色です。ガッツアリアの八重咲きもあったのですが、冬越しに失敗してしまい、なくなってしまいました。

f:id:myuu-myuu:20171024132054j:plain↑ ピンク     ↓ ローズ

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f:id:myuu-myuu:20171024132151j:plain↑ アプリコット

 皇帝ダリアに花の色や形が一番近いのは、ピンクで、ローズは他の2つより花がやや小ぶりです。ピンクは、一重咲きと半八重咲き(ピオニー咲き)が1本の株で混じって咲きます。(一重咲きは花弁が8枚、半八重咲きは16枚ぐらいです。)

 今秋は長雨続きで、ダリアにはあまりよい環境ではなかったようで、他のダリアで花をつけているのはわずかです。

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f:id:myuu-myuu:20171024133916j:plain↑ ムーンワルツ         ↓ フェアウェイパイロット

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 10月23日は、24節季の一つ「霜降」(そうこう)でした。霜の降り始める時分を表す言葉です。この時期に超大型の台風がやってきて、各地に災害をもたらしましたが、特にビックリしたのは、北海道に大雪をもたらしたことです。わたしが台風にもっていた「台風は暑い頃にやってくる」というイメージが覆されたような気がしました。私の亡き母が「モヤモヤするとき(湿った蒸し暑い風が吹くとき)は台風が来るけれど、モヤモヤしないときは来ない。」と言っていたことがずうっと当たってきたので・・・・。

 また今週末に台風がやってくるそうです。

 「まつこの庭」は、今回の台風で、皇帝ダリアがことごとく倒されてしまいました。

f:id:myuu-myuu:20171024140538j:plain↑ たくさんつぼみを付けているのに、倒れてしまった皇帝ダリア(オレンジ色の小さな花は普通のダリア)

 いつ霜が降りてもおかしくない時期になってしまったので、台風と霜のダブルパンチで、皇帝ダリアはつぼみのまま終わってしまうかもしれません。八重咲きの皇帝ダリアもあるのですが、12月にならないと咲かない種類なので、もう温室にしまった方がいいかもしれません。

 

 

「まつこの庭」・アキギリコレクション

 10月なのに12月のような寒さ、これで本当に超大型の台風が来るのでしょうか?

 私の経験では、寒い時期に来た台風の記憶はないのですが、南の方の海はまだまだ海水温度が高いのでしょうね。被害が大きくならなければいいのですが・・・・。

 今回は、「まつこの庭」で咲いたアキギリです。      ↓ アキギリの花壇

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 アキギリは、漢字で書くと「秋桐」で、秋に咲く桐(キリ)の花という意味です。キリの花は、5月の初め頃、フジの花が終わるころに紫色の花を咲かせます。穂状につける花が似ていることからアキギリと名付けたものと思っていたら、アキギリの葉とキリの葉が似ているからそう名付けたという説も有ります。キリの葉は丸く、アキギリの葉はちょっと長くアサガオの葉に似ているような葉で、私には、葉が似ているようには思えませんが・・・・。

f:id:myuu-myuu:20171021111648j:plain↑ アキギリ    ↓ キバナ(黄花)アキギリ

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 普通アキギリというと青紫色のものを指すようで、白やピンクは変異種のようです。

キバナアキギリは、アキギリとは別の個体として、学名も英名も持っているそうです。学名がサルビア・ニポニカ、英名がジャパニーズ・イエローセージだそうです。だから、アキギリは、日本の原種サルビアと言われるのですね。

f:id:myuu-myuu:20171021113441j:plain↑ 白花アキギリ     ↓ ピンクアキギリ

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f:id:myuu-myuu:20171021114434j:plain↑ 斑入り葉のキバナアキギリキバナアキギリより花の色が薄いです。)

 水戸の植物公園では、アキギリとキバナアキギリが自然交雑して20種類ぐらいの花色が誕生しているそうですが、「まつこの庭」でも自然交雑種がいくつか生まれています。

f:id:myuu-myuu:20171021114856j:plain↑ 白とピンクのアキギリ     ↓ 白と紫のアキギリ

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f:id:myuu-myuu:20171021115608j:plain↑ うすピンクのアキギリ

 水戸植物公園では、キバナアキギリをベースにしたアキギリとの交雑種がたくさん見られましたが、「まつこの庭」では、まだ見られません。

f:id:myuu-myuu:20171021120006j:plain↑ アキギリとキバナアキギリとの交雑種

 来年あたり、「まつこの庭」でもアキギリとキバナアキギリとの交雑種が見られるといいなと思います。「まつこの庭」ではアキギリの自然交雑種はまだ3種類しか見られませんが、いろいろな花色のアキギリの交雑種を楽しむという、新しい花の楽しみ方がまた一つ広がりました。

 

 

秋の水戸植物公園

 例年なら10月は一番過ごしやすい時期なのに、今年は一体どうしてしまったのでしょう。このところ連日気温が13、14℃で氷雨が続いています。東京では10月の最高気温が15℃以下というのは、46年ぶりとか・・・・。天気予報では、今日の午後久しぶりに太陽が顔をのぞかせると言っていましたが、朝のうちに上がっているはずの雨がまだ降っているので、果たして太陽が見られるのでしょうか?

 先日、水戸の植物公園へ行って来ました。NHK趣味の園芸で紹介されていたからです。園内はすっかり秋の装いでした。秋のハーブフェアーが行われていました。

<カツラ並木の紅葉>

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サルビア花壇>

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f:id:myuu-myuu:20171017103235j:plain園長の西川綾子さんはサルビアに詳しい方で、園内にはいろいろな種類のサルビアが植えられています。ピンク色のアヤノピーチというサルビアがありますが、私はてっきり西川さんが交配したものと思っていましたが、西川さんがそのサルビアを紹介しただけで、その名(愛称)がついたということを番組の中で言っていたので、初めて知りました。また、サルビアというのは学名で、セージというのが正式名称(英名)だということも知りました。セージはハーブの一種だそうです。

 最近、植物園の中にハーブ園ができました。

<ハーブ園>

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f:id:myuu-myuu:20171017104257j:plain↑ アイ(染色に使うものですが、イヌタデにそっくりですね。)

 日本の原種サルビアと言われるアキギリもたくさんコレクションしているようです。

f:id:myuu-myuu:20171017105730j:plain↑ 地植えのアキギリ    ↓ キバナ(黄花)アキギリとアキギリとの自然交配種f:id:myuu-myuu:20171017105900j:plainアキギリというと普通は紫色です。

f:id:myuu-myuu:20171017110722j:plain水戸植物園では、アキギリ同士の交配で20数種の交配種が見られるそうです。特にキバナアキギリとアキギリとの交配種が素敵だなと思いました。

<温室の中の植物>

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f:id:myuu-myuu:20171017111426j:plain↑ アリストロキアの裏側 (この不思議な形の花、アリストロキアは「最良の出産」という意味だそうです。)

f:id:myuu-myuu:20171017111634j:plain↑ ツンベルギア・マイソレンシス   ↓ 名前不明(名札がありませんでした。)

f:id:myuu-myuu:20171017111845j:plainヤブミョウガにそっくりでした。花の色が違いますが・・・・。

 

 水戸の植物公園は、フラッと出かけても、何かしら花が咲いていて、イベントも行われていることが多いので、楽しめる植物園だなあと思います。広い芝生もあるので、家族連れが多いのも納得できます。今回は寒い日だったので、さすがに家族連れは見かけませんでしたが・・・・。

 

「まつこの庭」・秋の山野草

 すっかり秋になりました。今日は氷雨が降っています。例年より早くこたつを出しました。ネコもさっそくもぐり込んでいます。

 今回は、「まつこの庭」に咲く秋の山野草です。

f:id:myuu-myuu:20171014103832j:plain↑ ホトトギス  ホトトギスは日本原産で、日陰のやや湿った場所を好みます。湿り気の多い「まつこの庭」は居心地が良いのか、毎年背丈が1メートル位になり、花をたくさんつけます。ユリ科の植物で、ピンクの花弁に斑点が入るところが、鳥のホトトギスの胸の模様に似ていることからこの名があるそうです。

f:id:myuu-myuu:20171014104407j:plain他にも「まつこの庭」には、白花ホトトギスキイジョウロウホトトギスがあります。

f:id:myuu-myuu:20171014104716j:plain↑ 白花ホトトギス     ↓ キイジョウロウホトトギス

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f:id:myuu-myuu:20171014104934j:plain↑ ハマギク     ↓ ダルマギク

f:id:myuu-myuu:20171014105033j:plainハマギクもダルマギクも海岸の崖などに生え、江戸時代から観賞用に栽培されているそうです。どちらもキク科の植物ですが、ハマギクは普通の菊に近い仲間で、ダルマギクはシオンの仲間です。ダルマギクは多くは盆栽仕立てで栽培されることが多く、その姿がダルマに似ていることから、その名があるようです。

f:id:myuu-myuu:20171014105557j:plain↑ ノボタン   ↓ 白花ノボタン

f:id:myuu-myuu:20171014105704j:plainノボタンは、奄美大島、沖縄、台湾、東南アジアに自生しています。寒さに弱いので、「まつこの庭」では、鉢植えにして、温室の中で冬越しをしますが、冬でも咲いていることがあります。

f:id:myuu-myuu:20171014110514j:plain↑ アキギリ     ↓ 白花ハギ

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f:id:myuu-myuu:20171014110855j:plain↑ 原種シクラメン・ヘデリフォリウム   ↓ 白花ヘデリフォリウム

f:id:myuu-myuu:20171014110957j:plain ヘデリフォリウムは秋咲きの原種シクラメンですが、先に花茎を伸ばして花を咲かせます。花が終わった後に葉が出てきます。このシクラメンが咲くと、シクラメンのシーズンが訪れたことを知ります。

 

 秋が深まると「まつこの庭」では、草や木の実が色付き始めます。そして、たくさんの小鳥が訪れるようになり、それも楽しみです。

「まつこの庭」・ダリアコレクション(2)

 10月になってからの天気の目まぐるしいこと・・・。11月並みの冷え込みかと思えば、9月上旬の夏並みの暑さ、これでは年の大きくなった私などは、体がついていけません。最近の天気は一体どうしてしまったのでしょう。

 今回は、8月から9月にかけて「まつこの庭」に咲いたダリアです。

 

<一重咲き> 4つとも種から育てたダリアで今年3年目です。

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f:id:myuu-myuu:20171011101917j:plain種を蒔いた年から花が咲き、植えっぱなしで冬越ししているので、一重のダリアって強いのですね。年中咲いている感じがします。

 

<カクタス咲き(細い花弁の八重咲き)>

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<ポンポン咲き(球形咲き)>

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<デコラ咲き(広い花弁の八重咲き)>

f:id:myuu-myuu:20171011102736j:plain↑ 浮気心(気まぐれに別の色が混じります。)   ↓ 結納

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f:id:myuu-myuu:20171011103156j:plain↑ 純愛の君      ↓ 黒蝶

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 大輪のデコラ咲きの種類は、ネーミングも素敵です。比較的新しい種類は名前も分かりますが、古くからある種類は分かりません。

 今夏は雨が多く、ダリアは雨に弱いらしく、倒れたり、枯れたりしてしまいました。特に名前の付いている大輪系のダリア(カクタス咲きやデコラ咲き)は弱いように思います。「純愛の君」と「結納」は、挿し木苗を買って植えたものですが、結構丈夫そうです。わずかに残ったダリアは、秋の花をあまり期待できそうにありません。

 「まつこの庭」には、あとダリアの仲間の皇帝ダリアとガッツアリア(皇帝ダリアと普通種の交配種)があります。ガッツアリアは少し咲き始めましたが、皇帝ダリアは11月にならないと咲き始めないので、つぼみもまだ見えません。寒さが早く来ると咲かないで終わってしまいます。今年はどうでしょうか?

 

 

福神草のそっくりさん

 10月なのに「11月並みの冷え込み」などと言われ、今年は寒さが早くやって来たようです。「まつこの庭」の温室も例年より早く暖房を入れ始めました。

 熱帯原産の福神草も気温が下がるにつれ、元気がなくなってきました。新しい芽が出ることもなく、花も上まで咲き上がり、赤い花ガラが目立つようになりました。

f:id:myuu-myuu:20171007154345j:plain一番大きい福神草で、背丈は2mぐらいあり、茎は9本で、1本だけまだ花が咲いていませんが、今月中に果たして咲くことができるのでしょうか?

 7月のブログで、夫がヤブミョウガと福神草とを間違えたことを書きましたが、福神草にそっくりな植物って案外多いのです。          ↓ ヤブミョウガ

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 次の3枚の写真を見て、何の植物か分かりますか? 葉の形が福神草にそっくりだと思いませんか?葉の大きさや付き方が違いますが・・・・。3番目はちょっと葉の幅が広いので、すぐに分かるかもしれません。

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 それぞれの植物の花は、上から順番に、

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f:id:myuu-myuu:20171007160932j:plain花を見るとお分かりだと思いますが、上からジンジャー、ミョウガ、カンナでした。

 フクジンソウ、ヤブミョウガ、ジンジャー、ミョウガ、カンナの共通点は、葉の形が似ていることと熱帯アジア原産(特にインド)であるということです。フクジンソウ、ジンジャー、ミョウガはショウガ科の植物で、ヤブミョウガツユクサ科の植物で、カンナはカンナ科の植物で、全部が同じ仲間ではありません。ヤブミョウガだけはツユクサの仲間で有ることから、地下茎が匍匐して株を増やしますが、他の4つの植物は地下茎がショウガのような球根になるという共通点があります。

 花の形や咲き方は、全部違いますが、ミョウガ以外の4つの植物は茎の登頂から花芽が出て咲き上がっていくのは同じですが、ミョウガの花は変わっています。葉の茎とは別に葉の茎の足下に花だけの茎を出して花を咲かせます。普段私たちが茗荷(ミョウガ)として食べているのは、ミョウガの花の蕾なのです。

 ところで、フクジンソウ、ジンジャー、ミョウガはショウガ科の植物であると言いますが、ショウガってそもそもどんな植物なの?と思いますよね。初夏の頃に葉ショウガというのがお店に並びますが、葉はミョウガにそっくりです。普段ショウガと言っているのは、かたい球根のようなもので、根ショウガといいますよね。

 ショウガはミョウガと共に、2、3世紀ごろに日本に伝わってきたとされています。香りの強い方を兄香(せのか)、香りの弱い方を妹香(めのか)と名付け、それがショウガ、ミョウガに転じたと言われています。ショウガもめったにはないそうですが、花を咲かせることがあるそうです。ミョウガと同じように葉の茎とは別に花の茎を伸ばすそうですが、ミョウガと違うのは、葉茎の足元ではなく、高く茎を伸ばして咲かせるそうです。ショウガの花を見てみたいものです。

 

 作年は、11月の初めに福神草の冬越し準備をしましたが、今年は少し早めなければならないかもしれません。先日朝10℃まで気温が下がった時に、福神草の葉が半分に折れていたのです。日中暖かくなったら、葉は元に戻りましたが、寒さに弱い福神草は10℃位が限度なのかもしれません。