水戸植物園へ水戸徳川家のラン展を見に行ってきました。
裸木の下では、スノードロップが清楚な白い花を咲かせていました。
温室の中では、球根ベゴニアがたくさんの花を付けて華やかでした。
ラン展は、水戸徳川家の14代当主の圀斉(くになり)氏の収集・交配したパフィオペディルムを展示していました。
圀斉氏とパフィオペディルムの出会いは、イギリスの洋らんの雑誌に載っていた真っ白いパフィオペディルム・メドースィート・ピューリティに魅了されたからだそうです。 ↓ メドースィート・ピューリティ
これを手に入れ、これを基にして真っ白なパフィオペディルムを目指して、数々の交配・育種を行ったそうです。
↑ スワンゴールド・カントク ↓ スワンゴールド・ミワ
↑ マユミ ↓ シラウメ
↑ サンノマル ↓ ボタンユキ
↑ ヤミゾ ↓ ヒタチ
圀斉氏の作出したパフィオペディルムには水戸の町名や茨城の山や川の名前が付けられています。圀斉氏亡きあと平成13年から水戸市植物公園が栽培するようになり、毎年今の時期に公開するようになったそうです。
パフィオペディルムは東南アジアを中心にインドから中国南部、フィリピン、インドネシア、ニューギニアなどに分布し、原種は60種類ぐらいあると言われています。日本には自生していませんが、クマガイソウが近縁種だそうです。ほとんどのランは現在バイオテクノロジーで大量増殖が可能となっていますが、パフィオペディルムだけは株分けや実生交配に頼るしかないそうです。種から育てて花が咲くまで、5~6年かかると言われています。
ランに夢中になると最後はパフィオペディルムに行き着くと言われていますが、私はパフィオペディルムはあまり好きではありません。白のパフィオペディルムは良いと思いますが、黄や茶色の花弁やパフィオペディルム特有の形などはちょっと・・・・という感じです。ランに夢中になって35年ぐらいになりますが、パフィオペディルムに行き着く事はないと思います。