まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

コルチカム

 コルチカムの花が咲きました。今の時期あちこちの庭先で見かけます。

 ピンク色がかった紫色のきれいな花です。

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 コルチカムはヨーロッパ、中東、北アフリカ地中海沿岸に自生しています。春に咲くクロッカスの花に似ていて秋に咲くので、オータムクロッカスの別名もあります。球根を土に植えなくても、机の上などに転がしておくだけで、花が咲きます。よく売れ残ったコルチカムの球根の入ったネットから茎が飛び出て、花を咲かせているのを見かけます。花の終わった球根を土に埋めておくと翌年葉が出て来て、ちゃんと花を咲かせます。

 普通一重咲きですが八重咲きもあります。一重咲きより花色が少し濃いです。

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f:id:myuu-myuu:20191015141007j:plainこれは白の八重咲きのはずでしたが、少し紫色がかっています。

 コルチカムの和名はイヌサフランと言います。サフランの花に似ている事からこの名があります。コルチカムはユリ科ですが、クロッカスやサフランはアヤメ科の植物です。イヌサフランと言っても、イヌフグリのように犬に直接関係がある訳ではないようです。イヌフグリは実の形が犬のふぐりに似ている事からついた名前ですが、イヌサフランの場合は否(いな)サフランが否(いぬ)サフランと変化したそうなのです。つまりサフランではない、サフランより劣るとかサフランほど有用ではないという意味で付けられたそうです。サフランはめしべが料理に使われますが、コルチカムはそれどころか球根に毒があるそうです。コルチカムはサフランに似ているが、サフランほどは役にたたない植物だということでイヌサフランと名付けられたようです。イヌサフランと同じように名付けられたのが、イヌガラシとかイヌタデイヌホオズキなどです。ヤブランとかヤブコウジとかヤブの付く植物も同じ様に、劣るとか役に立たないというような意味で付けられています。

 コルチカムは、花が咲いて枯れると翌年の春4月頃に芽を出し、大きな葉を展開し、6月頃に葉が枯れます。そして10月頃になると茎を伸ばし、花を咲かせます。コルチカムもヒガンバナのように「葉見ず、花見ず」の植物で、花と葉を同時に見ることができない植物なのです。