まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

リコリスとコルチカム

 9月の半ばになっても毎日暑い日が続きます。お彼岸のころには、日中30℃を超えても、夜は20℃を切るとの予報です。例年に比べるとそれでも気温はだいぶ高いようですが、今よりは涼しく感じられそうです。

 やっと咲き始めたヒガンバナが満開になりました。当初10本ぐらいと思われた花茎は20本上がりました。咲き終わった花も見られます。

 ヒガンバナリコリスヒガンバナ)科の球根植物で中国原産です。赤いヒガンバナは学名をリコリスラジアータと言います。赤だけでなく花色が黄や白もあります。私の庭ではまだ白は咲いていません。

↑ ↓ キバナヒガンバナリコリス・オーレア)

 ナツズイセンに似た花で花弁の先が青色になるヒガンバナもあります。

↑ ↓ リコリス・スプレンゲリ

 私は初め細長い花弁をもつものをヒガンバナ、丸みを帯びたユリの花のようなものをリコリスと言うのだと思っていました。ところが、どちらもリコリスと言うことを知りました。花の形を考えるとやはり、前者をヒガンバナ、後者をリコリスと言った方が私にはピッタリきます。

 今の時期、やはり球根植物のコルチカムも咲いています。

↑ ↓ コルチカム・ザ・ジャイアン

 コルチカムはヨーロッパ、中東、北アフリカ北部地中海沿岸原産のユリ科の球根植物です。球根を土に植えなくても、机の上などに転がして置いても花が咲きます。売れ残りの芽が出たリーズナブルな球根を買ってきて、上の写真は球根を籠に入れただけで、下の写真は土に植えて花を咲かせたものです。

 コルチカムの和名はイヌサフランと言います。サフランの花に似ていることからこの名があるようですが、コルチカムはユリ科サフランはアヤメ科の植物です。イヌサフランと言っても、オオイヌノフグリのように犬に直接関係はないそうです。イヌサフランは否(いな)サフラン → 否(いぬ)サフラン → イヌサフランと変化したそうです。サフランは料理に使われますが、コルチカムは料理に使われるどころか球根に毒があるので、コルチカムはサフランに似ているが、サフランほどは役に立たない、有用では無いという意味で名付けられたそうです。

 コルチカムは、秋花だけが咲いて枯れると、翌年の春の4月ごろに芽を出し大きな葉を展開し、6月ごろに葉が枯れます。ヒガンバナも、秋花だけを咲かせ、花が枯れると葉が出て来て、ロゼット状で冬を越し、春には葉が枯れてしまいます。ヒガンバナもコルチカムも花と葉を同時に見ることができない「葉見ず、花見ず」の植物です。

 私の庭ではまだ白のヒガンバナと白のコルチカムと八重のコルチカムが花を咲かせていないので、咲くのが楽しみです。