立秋は過ぎましたが、夏真っ盛りです。連日の猛暑には負けないぞと言わんばかりに、真っ赤な花が咲いています。赤い花は存在感、抜群です。
↑ ↓ タイタンビカス・フレア
タイタンビカスはアメリカフヨウとモミジアオイとの交配種だそうです。アメリカフヨウもモミジアオイもアオイ科ハイビスカス属のアメリカ原産の低木状宿根草で、日本で作出されたそうです。花径は20㎝ぐらいあります。私はこの花を初めて見たときに、ハイビスカスの花にそっくりで名前にビカスとあるので、ハイビスカスの交配種かと思いました。ハイビスカスの交配種ではなく、タイタンビカスはタイタン + ビカスで、タイタンは花が大きいのでギリシャ神話の巨神タイタンから、花の様子がハイビスカスそっくりなので、2つの名前を合わせてタイタンビカスと名付けたそうです。
タイタンビカスは1日花なので、そこがちょっと残念です。
↑ サルスベリ・ブラックパール・レッド ↓ サルスベリ・夏祭り
サルスベリは中国原産で、日本には江戸時代以前に渡来したと言われています。樹皮がめくれると幹がつるつるになりサルもすべるだろうということでこの名があるそうです。また百日紅(ヒャクジッコウ)の別名もありますが、これは花期が7~9月と長いことからだそうです。
ブラックパールは黑い葉が特徴で、深紅の花とチョコレートのような葉とのコントラストが見事です。花色は他に白やピンクがあります。
夏祭りは別名ペパーミントレースと言い、赤い花弁の縁が白く彩られていることからそう呼ばれています。夏祭りの法被のようなので夏祭りの名が付いたそうですが、今一つピンときませんね。イチゴのかき氷のようだという人もいますが、その方がピンときます。白い縁取りのあるフリフリした花弁がかわいいですね。
↑ ↓ ハエマンサク
ハエマンサクは熱帯アフリカ原産のヒガンバナ科の球根植物です。ヒガンバナと同じように花茎だけを伸ばし、先端に真っ赤な花火のような花をボール状に咲かせます。花茎は約30㎝ぐらいですが、花は径20㎝ぐらいの巨大な花です。
細長い花弁が6枚あり、中央におしべが6本あります。花弁とおしべの区別がほとんどつきませんが、おしべの先端に葯が付いているので、区別できます。花が終わるとすぐに葉が出て成長を始めるところはヒガンバナとは違います。
去年初めて育てて、冬越ししたもの(寒さに弱いとのことで温室で冬越ししました。)が7月の終わりごろに花を咲かせました。
2年目ともなると球根が小さくなり、花も半分ぐらいの大きさでした。
今年はハエマンサクの花が気に入って、3球新たに植えてみたところ、2球は花が咲いたのですが、あと1球は葉だけでした。
他にも私の庭ではこんな赤い花が咲いています。
↑ フロックス ↓ ダリア・黒蝶
↓ コリウス・レッドヘッド ↑ コリウス・キャンプファイヤー
コリウスは花ではなく、葉を楽しむものです。レッドヘッドとキャンプファイヤーは同じような赤ですが、微妙に違っています。左がレッドヘッド、右がキャンプファイヤーです。
夏に赤い花は余計に暑苦しさを与えるかもしれませんが、濃い赤はかえってきりっとして潔いのかもしれません。花にあまり興味のない夫が、緑の中で咲くタイタンビカスの花を見て、「あれは何の花だ?」と反応したのには驚きました。玄関前の色とりどりのコリウスに来客者が反応するのに、夫は何の反応も示さなかったのに・・・です。
まだまだ暑い夏が続きそうですが、庭に咲く夏の花に癒されています。