まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

えっ!? もうヒガンバナ?

 今日8月13日はお盆の入りです。

 それなのに、もうヒガンバナが咲いています。曼珠沙華マンジュシャゲ)という別名もありますが、サンスクリット語で「赤い華」という意味だそうです。

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 ヒガンバナは名前の通り、秋のお彼岸のころに咲きます。例年私の庭では、8月の終わりには咲いてしまいますが、今年はまだお盆、例年の咲く時期まであと半月、お彼岸まではあと1か月以上あります。それなのに咲いています。いくら何でも早すぎませんか?

 お盆を過ぎるとヒガンバナが咲くのが分かっているので、その辺りを草を刈ってきれいにします。今年もそろそろ・・・・・と思って、草を刈ろうとしたら、草の中で花が咲いているではありませんか。あわててヒガンバナを切らないように注意して草を刈りました。ヒガンバナは草に支えられていたらしく、草がなくなると自立できなくなってしまいました。倒れないように紐で結びました。

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f:id:myuu-myuu:20210813130852j:plain 株元には何本も花茎がスタンバイしています。

 ヒガンバナヒガンバナ科スイセン族の球根植物で、春に咲くスイセンや夏に咲くナツズイセンなどと同じ仲間です。今、ナツズイセンも咲いていますが、

f:id:myuu-myuu:20210813131535j:plain私の庭で、ナツズイセンヒガンバナが同時期に咲いているのを見るのは初めてです。

 ナツズイセンは春先に葉だけ出して枯れ、夏に土中から花茎だけを伸ばし花を咲かせます。ヒガンバナは秋にやはり花茎だけを伸ばし花を咲かせ枯れ、晩秋に葉だけ出しロゼット状に広げて冬を越し、春になると葉が枯れます。

 ナツズイセンヒガンバナも葉と花を同時に見られないので、このような植物を「葉見ず花見ず」とも言います。韓国では同じように「葉は花を思い、花は葉を思う」という意味で「相思華」と呼ぶそうです。

 ヒガンバナは中国から稲作と共に伝えられたそうです。球根に毒を持つので、それを食べると「彼岸(死)しかない」と言われ、ヒガンバナの名にはそういう意味もあったそうです。毒を持つゆえに農作物やお墓を荒らす動物除けに、田のあぜ道やお墓の周りに植えられたそうです。「庭に植えるものではない」と忌み嫌われたのは、お墓に植えられ「死人花」という名もあったからでしょうね。

 一方、球根に含まれる毒は水溶性で、水にさらすと毒の無いでんぷんとなり、食用にする事も可能だったそうです。毒があることで年貢の対象外とされたこともあり、昔の人は飢饉の時の非常用食料(救荒作物)として田んぼのあぜ道に植えたようです。だから今でも田んぼのあぜ道にヒガンバナの群生が多く残っているのですね。

 お盆を過ぎると秋の山野草が咲き始めるのですが、今年はヒガンバナだけでなく早くも咲き始めているものがあります。花の咲く時期が狂ってきていますね。

f:id:myuu-myuu:20210813140224j:plain↑ ↓ 秋海棠(シュウカイドウ)

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f:id:myuu-myuu:20210813140123j:plain↑ ↓ 秋明菊シュウメイギク)・ダイアナ

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f:id:myuu-myuu:20210813140654j:plain↑ 白ハギ  ↓ 白ハギとヘクソカズラの花

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 今、西日本は線状降水帯による豪雨で大災害が心配されています。いつ東日本に豪雨が移って来ても不思議ではないそうです。そして、東京のコロナ感染状況は「制御不能」「災害レベルの非常事態」だそうです。日本は2つの災害に襲われていることになります。どちらも「自分の命は自分で守って」と言っています。早くこの状態から抜け出したいですね。