まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

キンモクセイの香る頃 2023

 10月に入り、庭中にキンモクセイの香る頃となりました。この甘く強い香りをかぐと「ああ、秋になったのだなあ。」と毎年しみじみ思います。私にとってキンモクセイの香りは、秋が来たことを知らせているように感じます。今年は猛暑だったので、ヒガンバナなどは2週間ぐらい遅れて今頃真っ盛りですが、キンモクセイは例年10月に入ると咲くので、今年も例年通りでした。

 今朝、私の家の軒下で12℃でした。急激な温度変化に、ついこの前の猛暑が嘘のようです。長期予報ではもう少し気温が高めだったように思いましたが、待ち望んでいた秋がやっと来たのですね。

 キンモクセイは中国原産のモクセイ科の常緑小高木(4~6m)です。雌雄異株で日本へは江戸時代に雄株のみ伝わり、挿し木で北海道と沖縄を除く日本各地に広がり栽培されるようになったそうです。キンモクセイは漢字で書くと金木犀で、木肌が犀の肌を連想させることからこの名があるそうです。

 昭和世代には、キンモクセイの香りと言うとトイレの香りと連想する人がたくさん居ると思います。日本では汲み取り式トイレの時代には、トイレは母屋と離して建てられ、近くには臭い消しの為にキンモクセイの木が植えられました。また水洗トイレが普及してからは、1770年代初頭から1990年代前半までキンモクセイの香りがトイレの消臭剤として利用されたこともありました。「キンモクセイの香り = トイレの香り」という連想はそれらに起因するようです。平成世代には「何、それ?」と言われそうですね。

 今、私の庭は夏の花と秋の花が混在していますが、だんだん秋の花が勢力を増してきています。

↑ 百日草やルドベキアの夏の花   ↓ シュウメイギクの秋のピンクの庭

↑ 白花ヒガンバナ   ↓ 黄花ヒガンバナ

 私の庭では赤のヒガンバナは例年お盆過ぎには咲いてしまいますが、今年は遅れて9月の初めでした。白と黄のヒガンバナもあるのですが、株によって9月に咲いたものと今頃咲いたものとあります。

↑ フジバカマ   ↓ 白花フジバカマ

↑ アキギリ    ↓ 黄花アキギリ

↑ ↓ アキミョウガの花

 ミョウガは普通夏に花を咲かせますが、私の庭には夏咲きと秋咲きのものの2種類が自生しています。

↑ タカノハススキ   ↓ パニカムヴァーガタム・チョコラータ

 例年なら晩秋か初冬に咲き始める椿と茶の花も咲き始めました。

↑ 椿・荒獅子(あらじし)   ↓ 茶の花

 椿も茶もツバキ科の常緑低木です。椿の中でも荒獅子は特に早咲きで、9月から咲き始めるものもあるそうです。

 しばらくは昼夜の気温差が激しいようですが、日中の猛暑は去ったようなので庭仕事が捗りそうです。枯れた夏の草花の処分、ランの温室への取り込み、来春へ向けての球根の植え付けなど庭仕事は山積みです。今は膝痛があるので、膝を労わりながらの仕事になりそうです。