まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

花の図書館(4) 夢幻花

 花の図書館4回目は、東野圭吾推理小説「夢幻花」(むげんばな)です。

f:id:myuu-myuu:20180828135240j:plain

 表紙絵に鮮やかなアサガオが描かれていることからも分かるように、この小説に登場するのはアサガオです。しかも黄色のアサガオです。

 自然界ではバラに青い花がないように、アサガオには黄色の花がありません。正確に言うと、江戸時代には押し花や図譜に菜の花のように鮮やかなアサガオが記されていることから存在していたと考えられています。しかし、黄色のアサガオは何らかの理由で絶滅したと言われています。理由の一つとして、明治維新第二次世界大戦のどさくさが挙げられています。現存する黄色のアサガオは淡い黄色で、白に近いような色です。先日、くらしの植物苑で見てきました。こんな色です。

f:id:myuu-myuu:20180828142144j:plain

 絶滅した黄色のアサガオの花は正に幻の花と言えます。アサガオマニアにとっては、菜の花のような黄色のアサガオの復活は夢であろうと思われます。それで黄色のアサガオのことを夢幻花としたのかと思いました。青いバラは遺伝子組み換えによって誕生しました。私は最初この物語は、黄色のアサガオを復活させたというより遺伝子組み換えのノウハウをめぐってさまざまな事件が起こり、それを解決していくのかと単純に思っていましたが、想像をはるかに超える展開で驚きました。

 古いアサガオらしき種を蒔いて育てていた老人が殺され、アサガオの鉢が持ち去られます。その老人の孫娘が男友達とその謎の解明に乗り出します。他にも別の思いでこの事件に興味を持ち、事件を追う人が何人かいて、最後は1本の糸に繋がっていきます。

 黄色のアサガオの絶滅の理由が最後に明らかになりますが(この理由はもちろん東野圭吾のフィクションですが)、黄色いアサガオだけが持つ幻覚作用にあったというのです。江戸時代に突然暴れたり、人を傷つけたりする奇妙な事件が頻発し、その原因を探ったところ、黄色のアサガオの種を食べた事で起こることが分かり、幕府はこの種が市場に出回ることを禁じ、一方ではこの幻覚作用を麻酔や自白剤として利用できないか医者に研究させたというのです。それが明治、大正、昭和と種が市場に出ないよう取り締まる警察とその子孫たち、研究に携わり、種の保存を任された医者とその子孫たちが三代に亘ってそれぞれの宿命を背負い黄色いアサガオに関わり、複雑に絡み合いながら物語が展開していったのです。最後まで読んで初めて謎が解け、事件を追っていた人たちがその子孫だったということが分かります。

 東野圭吾の手にかかるとフィクションであるはずなのに、黄色のアサガオが本当に幻覚作用を持っているような真実味を帯びてくるので不思議です。元々アサガオは幻覚作用などなくお腹の薬として日本に入ってきたそうです。種を食べても不思議ではありません。種を幻覚剤として使用するという物語の設定に無理はありません。

 東野圭吾の言う夢幻花とは、幻覚作用を持つ植物の事で、追い求めると身を亡ぼすことにつながるものだと言います。

 

 この本は2013年に刊行されましたがその時はまだ鮮やかな黄色のアサガオはありませんでした。2014年に本当に鮮やかな黄色のアサガオが黄色のキンギョソウを使って遺伝子組み換えによって誕生したという発表があったそうです。黄色のアサガオはまだ市場には出ていませんが・・・・。

 

「まつこの庭」の白い夏の花

 ダブル台風は、遠く離れている私の住む茨城にも影響を与え、雨はそれほどではなかったのですが、風が強く、背の高いキバナコスモスなどの草花がなぎ倒されました。  今日は台風一過で、猛暑になりました。我が家の軒下で38℃を記録しました。

 今回は、「まつこの庭」で咲く白い夏の花です。何と言っても1番目立つのは、福神草で、次にヤブミョウガムクゲです。

f:id:myuu-myuu:20180825120836j:plain↑ 福神草   昨年挿し木でたくさん増やしたので、花友に分けてあげてもたくさんの株が残り、庭のあちこちに植えたので、7月からずっと白い花を楽しんでいます。

f:id:myuu-myuu:20180825120756j:plain

f:id:myuu-myuu:20180825121417j:plain

f:id:myuu-myuu:20180825121318j:plain

f:id:myuu-myuu:20180825121138j:plainこの株は背丈が2mを越しました。

 福神草の花は白いですが、ガクの赤とのコントラストがいいですよね。赤い咲きがらも、花友がつぼみと間違えるほどのチャームポイントです。例年並みの暑さが続けば、福神草の花は9月いっぱい楽しめると思います。

f:id:myuu-myuu:20180825121855j:plain↑ ヤブミョウガ  去年から爆発的に増えました。あちこちに白い花のヤブミョウガが群生しています。  ↓ 白のフロックス(左側)とヤブミョウガ(右側)

f:id:myuu-myuu:20180825122224j:plain

f:id:myuu-myuu:20180825122500j:plain↑ 白のムクゲ  ムクゲの木は6本ありますが、半分は白です。

f:id:myuu-myuu:20180825122930j:plain↑ 白のランタナ   ↓ ノリウツギ

f:id:myuu-myuu:20180825123200j:plain

f:id:myuu-myuu:20180825123255j:plain↑ 白のジニア(上の花)と白の八重咲きポーチュラカ(下の花)

f:id:myuu-myuu:20180825123439j:plain↑ ヒメニチニチソウ     ↓ 白花カンナ

f:id:myuu-myuu:20180825123628j:plain

f:id:myuu-myuu:20180825123711j:plain↑ 白花カノコユリ    ↓ タカサゴユリ

f:id:myuu-myuu:20180825123815j:plainタカサゴユリが咲くと、夏も終わりに近づいたなあと思います。

f:id:myuu-myuu:20180825124133j:plain↑ 温室の中で咲くハイビスカス   ↓ 大輪のコチョウラン

f:id:myuu-myuu:20180825124258j:plain↓ 八重咲きタマノカンザシ (中国原産のギボウシ・タマノカンザシの園芸種)

f:id:myuu-myuu:20180825124442j:plain

f:id:myuu-myuu:20180825124704j:plain

f:id:myuu-myuu:20180825124357j:plain鉢植えにしておいたら花がなかなか咲かないので、地植えにしたら直径1mを超えるほどの大株になり、去年はつぼみをもっても花が開かなかったのですが、今年は見事に開きました。花は夜開き、甘い香りがします。この花も夜にガを誘うのでしょうか?

 夏の花で1番多いのが白だそうです。夏の「まつこの庭」は黄色の花が多いと思っていましたが、白も結構多いことが分かりました。白は清涼感があり、暑い夏には癒されますよね。

 

「まつこの庭」のグリーンカーテン(1)

 今年はグリーンカーテンを2つ作りました。西日除けとランの夏越し用遮光カーテンにしようと思ったのです。2本の竹の間にキュウリのネットを張って、軒下に立てかけただけの本当に簡単なものです。

 1つ目は1.2×2mぐらいの大きさで、

f:id:myuu-myuu:20180823124843j:plainオキナワスズメウリフウセンカズラとスネイルフラワー(通称ブルースィトピー)の3種類を植えました。オキナワスズメウリの勢力が強くて、オキナワスズメウリグリーンカーテンになってしまいました。

f:id:myuu-myuu:20180823125308j:plain

f:id:myuu-myuu:20180823125418j:plainオキナワスズメウリの花は小さな黄色の花で目立ちません。直径2㎝ぐらいの大きさで、緑に白の縞模様の実をギッシリと付けます。秋になると真っ赤に色づきます。

f:id:myuu-myuu:20180823125950j:plain勢力旺盛で屋根の方まで這い上がって、実を付けています。

f:id:myuu-myuu:20180823130219j:plain↑ フウセンカズラの白い小さな花   ↓ フウセンカズラの実

f:id:myuu-myuu:20180823130405j:plain

f:id:myuu-myuu:20180823130506j:plain↑ スネイルフラワー(通称ブルースィートピー)スネイルはカタツムリを意味します。熱帯アメリカ原産で、種子は結実しないそうです。私の家では苗を買ってから5年ぐらい温室で越冬しています。

 

 2つ目は1.5×3mぐらいの大きさで、

f:id:myuu-myuu:20180823131034j:plainアサガオ3種類とチョウマメ、オキナワスズメウリと名前不明の葉の大きなマメ科の植物(赤い茎と赤い葉の苗)を植えました。いろいろ植えたのはいいのですが、端の方ばかりツルが巻き付き、真ん中がスカスカのカーテンになってしまいました。ランの遮光カーテンにしようと思ったのですが、うまくいかなかったので、寒冷紗を後ろ側にかけてあります。上の方で花を咲かせています。

f:id:myuu-myuu:20180823132454j:plain↑ 変わり咲きアサガオ・スプリットペタル  裂弁咲きアサガオとも言います。一つ一つ花の裂け方が違う所がおもしろいです。日本古来の変化アサガオとは違い、この花形が固定されているので、この花から結実した種を蒔けば、また同じような花が見られます。これは去年のスプリットペタルのこぼれ種から発芽し、咲いたものです。

f:id:myuu-myuu:20180823133016j:plain↑ 大輪アサガオ・日の丸(日の丸という名札が付いている苗を買って育てました。)  先日見て来た変化アサガオの「平安の香」というアサガオに花がそっくりで、葉も斑入りで蝉葉で同じです。           ↓ 変化アサガオ「平安の香」

f:id:myuu-myuu:20180823133244j:plain

f:id:myuu-myuu:20180823133336j:plain「平安の香」と同じものなのでしょうか? 正木系統は種を採れば、同じような花が咲くはずです。変化アサガオが市場に出たということなのでしょうか?「日の丸」の種を採って、来年蒔いてみましょう。

f:id:myuu-myuu:20180823133839j:plain↑ チョウマメの花(小さい方の葉がチョウマメの葉で、 大きい葉は名前の分からないマメ科の植物)             ↓ チョウマメの種

f:id:myuu-myuu:20180823134209j:plain

 もう一つのアサガオは変わり咲きアサガオ・ミナ・ロバータです。メキシコ原産です。花友から種を頂いたのが6月の終り頃だったので(種を蒔いた翌日に発芽したのにはビックリ!)時期が遅れたうえに、短日植物なので、花が咲くのは先になりそうです。初めて育てるアサガオで、見た事がないアサガオなので、とても楽しみです。

f:id:myuu-myuu:20180823134951j:plain↑ ミナ・ロバータ  葉は普通のアサガオの葉を少しスマートにしたような感じで、花は普通の丸い形ではなく、オレンジ色の壺型の花を咲かせるそうです。

 大きな葉のマメ科の植物は、苗で買った物ですが、その時は茎も葉も赤く、花は咲いていませんでした。名札が付いていませんでしたが、珍しい花大好き人間の私は迷うことなく買ってしまいました。今、軒下までつるが伸びていますが、茎は赤いままで葉は濃い緑色になりました。花はまだ咲いていません。どんな花が咲くのでしょうか?

 グリーンカーテンが花いっぱいになるのが、楽しみです。

 

夏の終りのバラ

 ここ3,4日比較的涼しい日が続き、暑さに慣れた体ではすぐに対応できなかったようで、かえって体調が悪くなってしまいました。夏バテかもしれません。それなのに、また暑さが戻って来てしまい、困ったものです。

 8月の終わりの今の時期は、秋バラを美しく咲かせるための夏剪定の時期です。剪定してから50日前後で花が咲くので、10月頃には咲くと思います。

 連日の暑さに痛めつけられたバラたちは、ほとんど花を付けていませんし、夏バテで葉を落としてしまったバラさえあります。そういう中でも、健気にも小さな淡い色の花を1つ、2つと咲かせているバラがあります。夏のバラは花色が薄いと言われますが、本当に白に近い色の花ばかりです。

f:id:myuu-myuu:20180821135601j:plain↑ 8月のかおりかざり  ↓ 7月のかおりかざり(花は小さくても色は濃いです。)

f:id:myuu-myuu:20180821140055j:plain

f:id:myuu-myuu:20180821141016j:plain↑ 5月のかおりかざりは花弁が多く、色も一段と濃かったです。

 このかおりかざりのように夏のバラは花弁の色が薄く、花弁の数も少なく、花全体が小さいのです。しかも数輪しか花を付けないのです。

f:id:myuu-myuu:20180821135911j:plain↑ 5月のアイズフォー・ユー  ↓ 8月のアイズフォー・ユー

f:id:myuu-myuu:20180821141606j:plain春の花と夏の花の違いがよく分かると思います。アイズフォー・ユーのばあいは、秋のバラは全体が青みがかって、真ん中の目(ピンク色の部分)が濃い青紫色になります。秋バラは、花色が濃くなるというところに楽しみがあります。そういう花を咲かせるために、今のこの時期に剪定を行うのです。

 剪定する前にぽつぽつとわずかに咲いているバラの記念写真を撮りました。

f:id:myuu-myuu:20180821142915j:plain↑ ベビーロマンティカ   ↓ ボレロ

f:id:myuu-myuu:20180821143004j:plain

f:id:myuu-myuu:20180821143041j:plain↑ ツルバラ・アンジェラ   ↓ オールドローズ・セブンカラーズ 

f:id:myuu-myuu:20180821143141j:plainこのバラは1株が何色かに咲き分けるバラで、白とピンクと赤が微妙に入り混じって咲くバラです。全体が白やピンクや赤になったり、半分ずつ色が変わったり、スポットが入ったり、縞模様になったり、7種類のパターンがあるので、セブンカラーズというのだそうです。「草笛の丘」で見て、気に入って買って来ました。赤い色はなかなか出ないそうですが、長く育てていれば、赤い花に出会えるというので、楽しみなバラです。

f:id:myuu-myuu:20180821144150j:plain↑ リくホタル(かおりかざりの枝替わりで本来の色は黄色です。)

f:id:myuu-myuu:20180821144257j:plain↑ イザヨイバラ(これは一期咲きなので剪定しません。) ↓ 魅惑     

f:id:myuu-myuu:20180821144347j:plain

f:id:myuu-myuu:20180821144430j:plain↑ ハナガスミ   ↓ ミニバラ・ピンクキャット

f:id:myuu-myuu:20180821144522j:plain

f:id:myuu-myuu:20180821144614j:plain↑ いおり(本来は茶色)  ↓ ペルルドール

f:id:myuu-myuu:20180821144721j:plain

 剪定をした後は、夏バテのバラには活力剤をあげて、他のバラにはたっぷりの肥料をあげて、秋のバラシーズンに備えることにしましょう。

 

くらしの植物苑の変化アサガオ

 ここ2,3日連日の猛暑が嘘のように、比較的涼しい日が続いています。

 昨日の朝、今朝とも私の家の軒下では13℃でした。

 絶好のお出かけ日和です。変化アサガオを見に、佐倉の国立歴史博物館のくらしの植物苑へ出かけました。

 駐車場から植物苑まで、せみしぐれの中を歩きました。ミンミンゼミとアブラゼミとの大合唱でしたが、林の中はヒンヤリとしていたせいか、それほどうるさく感じなかったのが不思議です。

<ウエルカムフラワー>

f:id:myuu-myuu:20180819132451j:plain

f:id:myuu-myuu:20180819145752j:plain↑ 西洋アサガオミルキーウェイ  ↓ 曜白アサガオ

f:id:myuu-myuu:20180819145313j:plain

<変化アサガオの展示>

f:id:myuu-myuu:20180819132544j:plain

f:id:myuu-myuu:20180819132610j:plain 変化アサガオの展示期間だけ1時間早く開苑しますが、さすがにアサガオは半分ぐらいは閉じ始めていました。

 アサガオとは思えない変わったナデシコのような切れ込みが入った花弁、花火のような花弁、幾重にも重なった花弁、大輪・小輪、柳の葉のような細い葉、波打っているような葉など変わった花形や葉形のものばかりで、その変化に一つ一つ名前が付いているのがすごい!と思います。変化アサガオのプロになるとその名札を見ただけで、花や葉の様子がイメージできるそうです。

 変化アサガオは大きく正木系統と出物系統に分けられます。前者は比較的単純な突然変異が見られ、種ができます。後者は変異が単純で種が採れる株と花や葉が変異が多い代わりに種が採れない株に分離します。えっ!種が採れなかったら、もうその変わった花を咲かせないと思いますよね。出物を維持するためには、その変異を隠しもつ親木の種をまき、発芽した株から目的とする出物を選び取るという作業を根気よく続けるのだそうです。時代に関わらず、夢中になるってすごい力を発揮するものなのですね。メンデルの法則を知っていれば、もっと簡単にできたでしょうね。

f:id:myuu-myuu:20180819133146j:plain

f:id:myuu-myuu:20180819133227j:plain名札の上段は葉の変異を示します。黄色がかった葉で、葉の縁が丸まっていて、トンボのような形の葉というような意味だそうです。下段は花の変異を示し、花弁は紺色地に吹雪模様が入り、丸咲きという意味だそうです。葉の縁が丸まっているので、素人さんは水不足かな?と思ってしまいますよね。変異が複雑になると説明も長くなります。この名札は区切りがあり、フリガナまであるので、まだ分かりやすいほうですが、区切りがなくフリガナも付いてないと漢字の羅列になり、何のこと?という感じです。

「黄弱渦丸葉淡水色地青紫吹雪星咲牡丹」

と書かれていたら、どんなアサガオの花を想像しますか?葉の前の文字は葉の色や形などを表し、葉の後の文字は花の色や形、咲き方などを表します。

 こんなアサガオの花です。

f:id:myuu-myuu:20180819142322j:plain

f:id:myuu-myuu:20180819140652j:plain

f:id:myuu-myuu:20180819140938j:plain

f:id:myuu-myuu:20180819141010j:plain

f:id:myuu-myuu:20180819141039j:plain

f:id:myuu-myuu:20180819141143j:plain

f:id:myuu-myuu:20180819141628j:plainただの白のように見えますが、かすかに青い点があります。この株は咲き分けだそうで、同じ株に半分青かったり、スジが入ったり、全面青い花が咲いたりするそうです。

f:id:myuu-myuu:20180819141919j:plain

f:id:myuu-myuu:20180819142021j:plain吹っ掛けしぼりというそうです。

f:id:myuu-myuu:20180819142503j:plain

f:id:myuu-myuu:20180819142127j:plain

f:id:myuu-myuu:20180819144924j:plain

f:id:myuu-myuu:20180819142155j:plain

f:id:myuu-myuu:20180819142223j:plain

f:id:myuu-myuu:20180819142400j:plain

f:id:myuu-myuu:20180819150642j:plain↑ 渦小人(うずこびと)という名前が付いていました。 ↓ 枝垂れアサガオ

f:id:myuu-myuu:20180819150857j:plain

<屋外展示>

f:id:myuu-myuu:20180819145048j:plain↑ ↓ アサガオのグリーンカ―テン

f:id:myuu-myuu:20180819145119j:plain 

f:id:myuu-myuu:20180819145353j:plain↑ マルバキバナルコウソウ    ↓ モミジ葉アサガオ

f:id:myuu-myuu:20180819145556j:plain

f:id:myuu-myuu:20180819150236j:plain牧野富太郎博士が佐倉の地で発見したので、この名があるそうです。

 何度見ても変化アサガオはおもしろいです。初めて見に行った時に種をもらってきて育てたことがあったのですが、発芽率は悪いし、実際に育ててみたら、普通の白い花が咲いてがっかりです。今思うとその時できた種を翌年また蒔けば、変化アサガオが咲いたのかもしれません。変化アサガオを咲かせるのは根気がいるようです。変化アサガオに挑戦しようとしない私にはそれだけの根気はないようです。

     

夏の黄色の「まつこの庭」

 昨年のお盆は雨ばかり降っていたような記憶があるのですが、今年は連日猛暑続きです。九州の方では、台風も来ています。

 今、「まつこの庭」は黄色い花が盛りです。庭のあちこちにルドベキアやキバナコスモス、ヒメヒマワリが咲いています。黄色い花のおかげで、つる草も雑草もそれほど気にしなくてすみます。

 一番多いのがルドベキアです。こぼれ種で増えるうえに宿根するので、邪魔になるほどです。毎年お盆やお彼岸のお墓参りには黄色の菊の代わりにお墓に備えます。今年も白い菊と一緒に供えました。

f:id:myuu-myuu:20180815114011j:plain↑ ルドベキアメドーセージ(青色の花)  ↓ 大株のルドベキア

f:id:myuu-myuu:20180815114046j:plain

f:id:myuu-myuu:20180815114258j:plain↑ ↓ キバナコスモス

f:id:myuu-myuu:20180815114401j:plainキバナコスモスは毎年こぼれ種から庭のあちこちに気ままに芽を出し、夏から秋まで咲き続けます。色は濃淡4色あります。

f:id:myuu-myuu:20180815114629j:plain

f:id:myuu-myuu:20180815114738j:plain

f:id:myuu-myuu:20180815114658j:plain

f:id:myuu-myuu:20180815114834j:plain姫ヒマワリも3色あります。

f:id:myuu-myuu:20180815115329j:plain↑ 姫ヒマワリ(濃い黄色)  ↓ 姫ヒマワリ(黄色)とミズヒキソウ

f:id:myuu-myuu:20180815115627j:plain↓ レモン色の姫ヒマワリ

f:id:myuu-myuu:20180815115449j:plain

f:id:myuu-myuu:20180815120222j:plain↑ 八重オオハンゴンソウ   ↓ オシロイバナ

f:id:myuu-myuu:20180815120342j:plain

f:id:myuu-myuu:20180815120422j:plain↑ ランタナ(黄色)  ↓ ランタナ(オレンジ色)

f:id:myuu-myuu:20180815120742j:plain温室に根を降ろして天井まで這い上がり、天窓から飛び出して咲いています。

f:id:myuu-myuu:20180815120942j:plain↑ デコラ咲きダリア  ↓ カクタス咲きダリア

f:id:myuu-myuu:20180815121040j:plain

f:id:myuu-myuu:20180815121104j:plain↑ ポンポン咲きダリア(黄色) ↓ ポンポン咲きダリア(オレンジ色)

f:id:myuu-myuu:20180815121318j:plain

f:id:myuu-myuu:20180815121421j:plain↑ ホオズキ  ↓ オミナエシ

f:id:myuu-myuu:20180815121536j:plainオミナエシは盆花(ぼんばな)とも言い、昔から盆棚やお墓にホオズキと共に供えました。ホオズキは自然の提灯として、故人が帰ってくる道しるべとなるそうです。

 世界には約25万から28万種の花があると言われていますが、その中でも白と黄色の花が約3/1ずつを占め、次に多いのは青や紫だそうです。そして春は黄色い花が、夏は白い花が多いそうです。「まつこの庭」は逆で、春が白い花で、夏が黄色の花が多いように感じます。

 花屋さんの調査では、好きな花の色は半数がピンク色、次に赤や紫と答える人が多いそうですが、自然界の花色の中ではピンクや赤は少数派なのだそうです。受粉を助ける虫たちは白や黄色を好み、人間はピンクや赤を好むという訳です。おもしろいですね。

 黄色やオレンジ色はビタミンカラーとも言われ、元気が出て来ます。しばらく黄色の庭を楽しめると思います。

 

「まつこの庭」の夏のラン(2)

 また猛暑が戻ってきました。心配された台風はそれほどの被害がなくよかったです。

 私の住む地域はそれほど雨も風も強くなく、庭の花が倒れることもありませんでした。コリウスを物置に避難させましたが、骨折り損になってしまいました。喜ぶべきことですね。母の台風予報は今回も当たりました。8月9月は台風のラッシュアワーだそうですから、まだまだ油断はできません。

 今回は7月から8月にかけて「まつこの庭」の温室で咲いた夏のランです。夏の咲くランは少ないので、コチョウランが中心です。花の大きさで、10㎝以上が大輪、7、8㎝前後が中輪(ミディコチョウラン)、4、5㎝前後が小輪(ミニコチョウラン)、3㎝以下が極小輪(ミニミニコチョウラン)と分けられます。

<大輪コチョウラン> 花径が10㎝以上です。

f:id:myuu-myuu:20180811210247j:plain全体が白でリっプに黄色が入るスタンダードなコチョウランです。

<ミディコチョウラン> 花径が7,8㎝です。

f:id:myuu-myuu:20180811203443j:plain↑ グリーンに赤リップ   ↓ チェリーQ(ピンクに赤リップ)

f:id:myuu-myuu:20180811203829j:plain

f:id:myuu-myuu:20180811204726j:plain↑ 白に紫がかったピンクリップ  ↓ 花弁にもリップにも模様入りf:id:myuu-myuu:20180811204624j:plain花弁にもリップにも入った濃いピンクの模様が目を引きます。リップも形が変わっていて大きいです。

<ミニコチョウラン> 半径が4、5㎝です。

f:id:myuu-myuu:20180811210533j:plain白の花弁とリップにに赤のかすかなスポットが入ります。

<ミニミニコチョウラン> 花径が3㎝以下です。

f:id:myuu-myuu:20180811205427j:plain↑ アプリコットにストライプでアプリコットリップ  ↓ ピンクに濃いピンクリップ

f:id:myuu-myuu:20180811210021j:plain

f:id:myuu-myuu:20180811210359j:plain↑ ブルートゥインクル(紫に濃い紫のリップ)

<その他のラン>

f:id:myuu-myuu:20180811211346j:plain↑ デンドロビューム・スミリエ・アルバ  これは花が白ですが、普通はピンク色です。オーストラリア、ニューギニア原産です。日本では春から初夏に咲くようですが、どういう訳か今頃咲きました。

f:id:myuu-myuu:20180811211807j:plain↑ シンビジューム (和ラン・シルクロード)シーズンオフに半値以下になっているものを買いました。シンビジュームは普通冬から春にかけて咲きます。真夏に咲くなんて、これは全くの狂い咲きだと思います。上の方のつぼみはさすがの暑さにとけてしまい、下の方だけ咲きました。ラベルには和ラン・シルクロードとありましたが、シルクロードはピンク色の花を咲かせます。名札が違っているのか、今頃咲いたためにこんな色になったのかはなぞです。

f:id:myuu-myuu:20180811212552j:plain↑ バンダ・ミカドブルー  今年3月に咲いて2回目の開花です。花の数が少ない上に、高い所に吊るしてあるので油断してしまい、カタツムリに食害されてしまいました。

<ホヤ(サクララン)> 6月に咲いたホヤ・カルノーサの株にまた花が咲きました

f:id:myuu-myuu:20180811213041j:plain↑ カルノーサ・コンパクタ   ↓ カルノー

f:id:myuu-myuu:20180811213224j:plainカルノーサは普通の緑色の葉ですが、コンパクタは葉が巻いています。花の色も微妙に違う様です。一つ一つの花の大きさは同じぐらいですが、コンパクタの方が花全体は小さく、花色のピンクが濃く、花の縁がフリルがかっているようです。真ん中の赤い色はカルノーサのほうが濃いようです。

 ホヤは花が1回咲くと同じ所からまた咲くということは知っていましたが、それは次の年のことかと思っていました。ところが花が咲いてから約1か月後に同じ所からまた花が咲いたのです。カルノーサもカルノーサ・コンパクタも両方です。これは普通のことなのか?それとも今年だけのことなのか?来年分かることでしょう。

 今年は例年になく酷暑であるせいか、ランの花にも異常事態が起こっているようです。今の時期花が少ないのは普通の事ですが、この暑さがランにどういう影響を与えるかが心配です。冬から春の開花時期に結果が分かるでしょう。