まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

夏の庭に彩を添えるコリウス

 8月7日は二十四節気の一つ立秋でした。暦の上では秋となり、暑さは残暑という表現に替わります。6日までの暑さが嘘のように気温がグーンと下がり、25,6℃ぐらいでしのぎ易かったです。東京では10月の陽気だったとか。

 今回は、緑の多い夏の庭に彩を添えるコリウスです。花を咲かせないように管理すれば、6月頃から11月の霜の降りる頃まで元気です。

 コリウスは、東南アジアやアフリカ、オーストラリアなどに分布し、シソ科の植物で、現地では宿根草ですが、日本では1年草扱いです。「まつこの庭」では上手くいくと、温室の中で冬越しします。コリウスは和名を金襴紫蘇(キンランジソ)というほどですから、シソにそっくりの葉、花を付けますが、葉を鑑賞する植物です。葉の色が赤、オレンジ、黄色、黄緑、黒緑、それらのバイカラーなど花の色に負けないほど豊富です。以前は種子から育てるのが普通でしたが、最近は挿し芽で育てる栄養系繁殖が主流で、一つ一つに名前が付けられて流通しているようです。名前の付いていないコリウスの多くは種子から育てられたもののようです。

f:id:myuu-myuu:20180808100936j:plain↑ ↓ 玄関前のコリウス

f:id:myuu-myuu:20180808100858j:plain

f:id:myuu-myuu:20180808101129j:plain↑ カーニバルグリーン    ↓ ウォルターターナー

f:id:myuu-myuu:20180808101250j:plain

f:id:myuu-myuu:20180808101330j:plain↑ ワサビ     ↓ レッドヘッド

f:id:myuu-myuu:20180808101425j:plain

f:id:myuu-myuu:20180808101510j:plain↑ ゴールドジャイアント   ↓ キャンプファイヤー

f:id:myuu-myuu:20180808101618j:plain

f:id:myuu-myuu:20180808101817j:plain↑ イェロービューム   ↓ マーティ

f:id:myuu-myuu:20180808101923j:plain

f:id:myuu-myuu:20180808102000j:plain↑ マーティ 同じマーティでも色が薄いです。  ↓ ブラックマジック

f:id:myuu-myuu:20180808102226j:plain 

f:id:myuu-myuu:20180808102129j:plain↑ アプリコットタルト    ↓ ムーンライト

f:id:myuu-myuu:20180808102455j:plain

f:id:myuu-myuu:20180808102652j:plain↑ ピーターグリーン   ↓ レッドアイズ

f:id:myuu-myuu:20180808102803j:plain

f:id:myuu-myuu:20180808102908j:plain↑ 冬越ししたコリウス・カウボーイ     ↓冬越ししたコリウスの寄せ植え

f:id:myuu-myuu:20180808103051j:plain

 8月の終わりごろに、花が咲かないうちに1/3ぐらい切り詰めます。すると枝が増え、大株になり晩秋まで楽しめるというわけです。晩秋には色がいっそう鮮やかになります。

 台風が関東を直撃するという予報なので、ちょっと心配です。雨風で傷まないように鉢植えのコリウスを物置にしまいました。

 

 亡き母が「モヤモヤすると台風が来る。モヤモヤしないと台風は来ない。」と台風予報をしました。モヤモヤとは気温と湿度が高くムシムシとした状態を言うようですが、昨日、今日と比較的涼しいので、母の予報だと台風は来ないのですが・・・・。前回の逆走台風の時も、予報では関東地方に来ると言っていましたが、連日の暑さから比べると過ごしやすく感じたので、来ないのではないかとひそかに思っていました。台風は大きくそれて私の住む茨城はそれほどの被害はありませんでした。母の予報が当たりました。今回も当たるといいのですが・・・・。昨年はご長寿台風という言葉ができ、今年は逆走台風という言葉ができるほど、(何しろ気象予報士でも読めないという台風ですから、)何が起きてもおかしくない昨今のお天気です。油断はできません。小雨の中、コリウスの鉢を移動した苦労が無駄になることを願うばかりです。

「まつこの庭」の夏の花(4)

 6月の終わりに梅雨明けしてから、ずっと毎日毎日「暑い、暑い。」と言っているうちに、暑いのが当たり前になってきているような気がします。「来週になれば少しはしのげるようになるでしょう。」という言葉に何度裏切られたことでしょう。もうすぐ立秋だというのに、この猛暑は落ち着く気配がありません。

 今回は暑さに負けず咲いている夏の花です。夏の花というと私が真っ先に思い浮かべるのは、サルスベリです。

f:id:myuu-myuu:20180805114151j:plain↑ サルスベリ   ↓ アメリノウゼンカズラ

f:id:myuu-myuu:20180805114317j:plainノウゼンカズラというとオレンジ色の花を思い浮かべますが、「まつこの庭」のノウゼンカズラは花がやや小ぶりで赤い色をしたアメリノウゼンカズラで、珍しがられます。

f:id:myuu-myuu:20180805114854j:plain↑ アメリカフヨウ   ↓ タイタンビス

f:id:myuu-myuu:20180805115104j:plainタイタンビスはアメリカフヨウとハイビスカスの交配種です。アメリカフヨウは地植えで冬越し可能ですが、ハイビスカスは室内でないと冬越しできません。タイタンビスは軒下で冬越しできます。

f:id:myuu-myuu:20180805115504j:plain↑ ↓ フロックス

f:id:myuu-myuu:20180805115650j:plain

f:id:myuu-myuu:20180805115900j:plain↑ 変わりアサガオ・スプリットペタル(八重咲き)  ↓ チョウマメ

f:id:myuu-myuu:20180805120144j:plain

f:id:myuu-myuu:20180805120214j:plain↑ ↓ 宿根スイトピー

f:id:myuu-myuu:20180805120306j:plain

f:id:myuu-myuu:20180805120830j:plain↑ マンデビラ    ↓ ノボタン   

f:id:myuu-myuu:20180805120407j:plain

f:id:myuu-myuu:20180805120930j:plain↑ 八重咲きオオハンゴンソウ(花笠ギク)   ↓ ルドベキア

f:id:myuu-myuu:20180805121343j:plain

f:id:myuu-myuu:20180805121444j:plain↑ ホテイアオイの花   ↓ ハツユキカズラ

f:id:myuu-myuu:20180805121631j:plain

f:id:myuu-myuu:20180805122637j:plain↑ ポーチュラカの寄せ植え    ↓ ナツズイセン

f:id:myuu-myuu:20180805121830j:plain

f:id:myuu-myuu:20180805121942j:plain↑ カンナ(白花)   ↓ 斑入りカンナ(オレンジ色の花)

f:id:myuu-myuu:20180805122038j:plain このカンナは福神草の代わりに福島からお嫁に来たカンナです。福島で無事福神草が咲いたというお便りがありましたが、このカンナも無事咲く事が出来ました。淡いグリーンのストライプの葉と赤紫の花茎とオレンジ色の花の取り合わせが絶妙です。

f:id:myuu-myuu:20180805123505j:plain↑ ↓ 福神草に止まるスズメガ

f:id:myuu-myuu:20180805123636j:plain夕方福神草に止まっているスズメガを見つけました。「ああ、このガがカラスウリの実をならせるのに手助けをしているのね。」と思うと、以前の私ならガなんて・・・・と思っていたのですが、ちょっと愛おしく思え、思わず写真におさめました。

 今「まつこの庭」は、夏の花真っ盛りです。様々な夏の花が、つる草に絡まれながらも元気に咲いています。

 

 

真夏の夜のフラワーショー

 これは何の花でしょうか?

f:id:myuu-myuu:20180802104311j:plain

f:id:myuu-myuu:20180802104656j:plain

f:id:myuu-myuu:20180802104804j:plain

f:id:myuu-myuu:20180802104548j:plain

f:id:myuu-myuu:20180802113824j:plain

これは夏の夜に咲くカラスウリの花です。日没後の7時ごろから花を開きます。広がったレース状の花は約10㎝ぐらいになります。

 私はずっとカラスウリの花は真夜中に咲くものと思っていたので、まだ暗いうちに早起きをしてカラスウリの花を見ていました。ところがこのところの猛暑で水かけを夕方の5時ごろから始めるようになって、終わるのが7時ぐらいになってしまうことが多く、怪我の功名ではありませんが、カラスウリが7時ごろから咲き始めることを発見したのです。夕暮れ時に広げた白いレースのような花は幻想的です。自然の造形美に驚かされます。夜が明けるころには、その白いレースをたたんでしまいます。普段目にすることができるのは、レースをたたんだ花の姿です。1つの花は2、3回レースを広げたり、たたんだりするそうです。

f:id:myuu-myuu:20180802112419j:plain

f:id:myuu-myuu:20180802105245j:plain

 カラスウリ(烏瓜)はウリ科のつる植物で、日本や中国が原産です。カラスウリと言っても烏が好んで食べるわけではなく、名前の由来は諸説あるようです。鳥は赤い実を好んで食べますが、カラスウリは比較的実が大きいので、カラスが食べるのだろうと思われたことからカラスウリと呼ばれるようになったという説と鮮やかな実の色が唐から伝来した朱墨の色に似ていることから唐朱瓜(カラシュウリ)と呼ばれたそうですが、耳で聞くとカラスウリと聞こえるので、カラスウリとなったという説があるそうです。

 カラスウリは雌雄異株です。雄花だけ付く雄株と雌花だけ付く雌株があります。写真を撮る時に気づいたのですが、「まつこの庭」では雄株の方が多いように感じます。雄花は1カ所から複数付き、雌花は1カ所に1つの事が多く、花の形はほとんど同じで見分けがつきません。雌花は他のウリ科の植物と同様に花の元が膨らんでいるので見ると分かりますが、受粉するとやがて実になります。      ↓ カラスウリの雌花

f:id:myuu-myuu:20180802112925j:plain

 カラスウリは受粉のために夜行性の蛾(主にスズメガと言われています。)を引き寄せます。そのために目立つように白いレースのような花を咲かせるのだそうです。

 カラスウリの種も面白い形をしています。見る人によって、カマキリの頭、大黒様、打ち出の小槌、結び文のように見えるそうです。縁起が良い、お金を引き寄せるということで、お金が貯まるように種を財布に入れて置く人もいるそうです。結び文に見えることからカラスウリの種を玉章(たまずさ)とも言うそうです。

 「まつこの庭」では、カラスウリヤブガラシと並んで困りもののつる草ですが、一度妖しいまでに美しいレースの花を見てしまったり、秋に鈴なりに実った真っ赤な実を見たりすると、草木にからんで困らせられたことを忘れてしまうほどです。

「まつこの庭」の秋アジサイ

 秋アジサイと言っても、秋に咲くアジサイがあるわけではありません。

 初夏に咲いたアジサイの花弁の色が時間の経過と共にアンティーク調に変化していったものを、秋アジサイとか秋色アジサイと言っているようです。以前から切り花のアジサイドライフラワーを楽しむということがありましたが、最近は積極的に枝に花を付けたまま楽しむという風潮になってきているようです。

 これは「マジカル・ハイドランジア」というオランダ産のアジサイですが、最初からピンクや紫、水色などが微妙に混じりあっている花を咲かせます。咲き進むと花弁の縁からグリーン色がさしてきて、最後は全体が緑色になります。

f:id:myuu-myuu:20180731133425j:plain

f:id:myuu-myuu:20180731133527j:plain

f:id:myuu-myuu:20180731132143j:plain

f:id:myuu-myuu:20180731132220j:plain

f:id:myuu-myuu:20180731132342j:plain

f:id:myuu-myuu:20180731132253j:plain↓ 秋色のダークパープル(もともとは濃い紫色でしたが、何とも言えず微妙な表現の難しい色に変化しています。)

f:id:myuu-myuu:20180731133219j:plain

f:id:myuu-myuu:20180731133905j:plain↑ 秋色のカシワバアジサイ   ↓ 秋色のアナベル

f:id:myuu-myuu:20180731134240j:plain

f:id:myuu-myuu:20180731132435j:plain↑ ピンクのアナベルと秋色のピンクのアナベル    

 アナベルは咲き始めはグリーンですが、咲き進むと白やピンクに変わりますが、更に咲き進むとまたグリーンに戻ります。

 以前は花が終わったアジサイということで値下げして売っていることが多かったのですが、最近は秋色アジサイが人気で、より色がきれいに変わるように品種改良したり、わざわざ色が変わってから出荷してくる業者さんもいたりするというので、驚きです。アジサイ業界も様変わりです。以前のように、秋色アジサイを安く手に入れるという事は難しくなりました。

 

 今の時期に咲くアジサイもあります。タマアジサイです。いつもなら8月の終わりごろなのですが、今年は少し早いようです。

f:id:myuu-myuu:20180731135925j:plain↑ タマアジサイのつぼみ   ↓ タマアジサイの花

f:id:myuu-myuu:20180731140016j:plain玉のようなつぼみが割れて、装飾花が飛び出すように咲きます。まるでくす玉のようです。これはヨウラクタマアジサイと言いますが、普通のタマアジサイは真ん中の両性花が紫色です。テマリタマアジサイもあります。タマアジサイは関東地方から岐阜県あたりに自生し、岐阜以西では見られないそうです。

f:id:myuu-myuu:20180731135804j:plain

f:id:myuu-myuu:20180731135836j:plain↑ 山アジサイ・光月  6月の開花期には、葉全体が緑で普通の山アジサイと同じような花が咲きますが、今頃の時期になると新しい葉が白く変化します。(葉が白く変化するのがハンゲショウに似ているかもしれません。)葉を楽しむアジサイです。

 

 7月もいよいよ終わりなので、秋色アジサイの花を切りました。あまり遅くまで咲かせると来年の花に差し障りがあるからです。

名前にヤブの付く植物

 今日は久しぶりに雨が降りました。台風の影響なので、素直には喜べない所もありますが、乾ききった庭には恵みの雨となりました。台風の進路や影響が全く読めないと気象予報士が口々に言うほど、関東地方の方から関西の方へと向かう今回の台風の進路は異例の様です。西日本豪雨の被災地に2次、3次被害が及ばない事を願うばかりです。

 今回は、名前にヤブが付く植物です。「まつこの庭」では、ヤブカンゾウヤブミョウガヤブガラシヤブランなど夏の植物に多いような気がします。

 名前にヤブが付く植物は、何と約80種もあるそうです。ヤブは藪で、藪医者を連想させ、マイナーな植物のイメージですが、藪が付く植物は単に「藪に生える植物」という意味です。元になる植物があって、藪にその植物に似ている植物が生えていたので元になった植物と区別するのに、あるいはよく知られている園芸植物に対して元になった野生種に、あるいは外来植物に似ている植物が日本にもあることが分かったという時にヤブを付けたということらしいです。ヤブガラシ(藪枯らし)は別格で、藪をも枯らすというほど繁茂力が旺盛という意味で付けられたそうです。

f:id:myuu-myuu:20180728135011j:plain↑ ヤブガラシ(藪枯らし) 私は初めヤブガラシを藪辛子と思っていましたが、藪枯らしだったのです。ブドウ科のつる植物で、わたしの庭では一番の厄介者で、バラやグミ、スモークツリーなどなんにでも絡みつき、今の時期ヤブガラシ退治が大変です。

f:id:myuu-myuu:20180728135622j:plain↑ ヤブカンゾウ(藪萱草) ユリ科の植物で、ノカンゾウ(野萱草)やキスゲユウスゲなどと共にヨーロッパへ渡り、ヘメロカリスの改良種となったことで有名です。ノカンゾウは野原や畑の縁などに、ヤブカンゾウは山や林の藪などに、生育地が違う事で区別したようです。花は似ていますが、ノカンゾウは一重咲き、ヤブカンゾウは八重咲きです。ヤブカンゾウは古い時代に中国から渡来したとも言われています。

f:id:myuu-myuu:20180728140334j:plain↑ ノカンゾウ  ヤブカンゾウノカンゾウも若芽を食することができます。

f:id:myuu-myuu:20180728142937j:plain↑ ヤブマメ(藪豆) 野原や林の藪などによく見られるマメ科のつる性の植物です。葉も花も豆の形をしています。花は8月頃に紫色のきれいな花を咲かせます。花の後にはサヤ形の種ができますが、食べられません。私の庭では、ヤブガラシカラスウリ、カナムグラに次いで、厄介者のつる植物です。ツルが細いので、他の植物に絡みつくと取るのが大変です。このヤブマメは、茎の一部が地中に伸び、土の中で閉鎖花を付け、結実するそうです。この種子は地上の豆より大きく、この種子で来年の存続を確保するという植物の知恵を持っているというのが、驚きです。小さいうちに抜いても抜いても、いつの間にか伸びている理由が分かります。

f:id:myuu-myuu:20180728144608j:plain↑ ヤブヘビイチゴ(藪蛇苺)大きい葉がヤブヘビイチゴで小さな葉がヘビイチゴで、どちらもバラ科の植物で、葉も花も実も大きさが違うだけで形はほとんど同じです。ヘビイチゴは野原や道端など明るい所に、ヤブヘビイチゴは藪のようなやや暗い所に生えます。ヨーロッパ原産のワイルドストロベリーは花が白いのに対して、ヘビイチゴは黄色です。北海道では明治時代にワイルドストロベリーが入って来て野生化したものが白ヘビイチゴと呼ばれているそうです。

f:id:myuu-myuu:20180728151826j:plain↑ ヤブコウジ(藪柑子)柑子というのは野生のミカンというような意味ですから、藪に生える野生のミカンという所でしょうか。ミカンは黄色ですが、ヤブコウジの実は赤ですが・・・・。ヤブコウジの仲間にマンリョウやカラタチバナがありますが、(センリョウは別の種類だそうです。)ヤブコウジを別名ジュウリョウ、カラタチバナをヒャクリョウと言いますが、それは江戸時代にこれらの植物の葉の斑入りや実が白いなどの変種が高値で取引されたことによるそうです。                   ↓ 斑入りヤブコウジ

f:id:myuu-myuu:20180728152550j:plain

f:id:myuu-myuu:20180728141130j:plain↑ ヤブミョウガ(藪茗荷) 葉がミョウガにそっくりで藪に生えることからこの名がありますが、ミョウガはショウガ科ですが、ヤブミョウガツユクサ科で、全く別の種です。ミョウガは熱帯アジア原産ですが、日本では野生化していて、株元の開花まえの蕾を食しますが、ヤブミョウガは茎の上に花を咲かせ、食す習慣はないようです。

f:id:myuu-myuu:20180728142216j:plain↑ ヤブラン(藪蘭) 藪に生え、蘭(シュンラン)の葉に似ていることからヤブランの名がありますが、ユリ科の植物で小さな花はユリの花の形をしています。

f:id:myuu-myuu:20180728145728j:plain↑ ヤブニッケイ(藪肉桂) 私の住んでいるところでは、ニッキの木とも言います。私の家の庭には、直径が1メートル近い大きなニッケイの木がありました。2013年の時の台風で倒れてしまいましたが、その子どもたちがあちこちに芽を出して育っています。60代、70代の人にとっては、子どもの頃根をかじったという思い出があり、その年代の人たちは我が家のニッケイを羨ましがり、苗を喜んで持って行きます。

 私はこのブログを書くのに調べるまで、我が家のニッケイを本物のニッケイ(?)と信じ、「日本のシナモン」と思っていました。ところがニッケイと言われるものはセイロンや中国が原産で、日本の気候では育たないそうなのです。沖縄にはあるようなのですが。そんなわけで日本にあるものをヤブニッケイと呼び、我が家の庭にあるニッケイはヤブニッケイということです。ヤブニッケイも福島以西でしか育たないそうです。

 ニッケイは、香油や香辛料、薬用にするそうですが、アップルパイや紅茶に使われるシナモンと言われるニッケイはセイロン産のもので、香辛料に使われるのが中国産で、日本産は質が落ちるのだそうです。そこがヤブニッケイと言われる所以なのでしょう。

 

 ヤブの付く植物は、他にもヤブツバキ、ヤブザクラ、ヤブムラサキ、ヤブウツギ、ヤブジラミ、ヤブタバコ、ヤブアザミなど初めて聞くものもたくさんあります。「まつこの庭」に続く竹林の藪の中には、私の知らないたくさんのヤブの付く植物が隠れていることでしょう。

福神草の花だよりが次々と届いています !!

 昨日、今日と曇りがちで気温も30℃ぐらいで、今までの猛暑が嘘のように比較的しのぎ易いです。昨夜はエアコンを入れずに安眠出来ました。

 ここ2、3日、花友から「福神草が咲きました。」といううれしい花だよりが次々に届いています。たくさんの福神草をあちこちにお嫁に出したのはいいのですが、無事咲いてくれるかどうかがとても心配でした。咲いたとのメールにホッと一安心です。

「可愛いお花ですね。」「おめでたい感じの名前の花で、うれしい。」「白い花が一輪、とても綺麗で可憐。」「暑さに強く、皆さんのところに福を運んでますね。」「福神草から元気を貰いました。」とコメントもうれしいです。

f:id:myuu-myuu:20180726145713j:plain

 福神草は7月から10月にかけて赤い円錐状の苞に包まれた白いクレープペーパーのような花を次々と咲かせます。1日花で、上へ上へと咲き上がっていきます。確かにこのクレープペーパーのような白い清楚な花は、暑い夏に清涼感を与えてくれます。福を運んでくるようです。花友の皆さんがこの花に癒されるならうれしいです。

 

 我が家の福神草も、7月の初めに1株目が早々と咲いて以来、2株目がなかなか咲かず、今朝やっと咲きました。

f:id:myuu-myuu:20180726141458j:plain

f:id:myuu-myuu:20180726141545j:plain

 去年より早く植え替えをしたので、早く咲くかと思っていたのですが、1株以外は例年並みでした。花友のところでも今の時期に花が咲き始めたようですから、去年より早くという訳にはいかなかったようです。

 福神草は、インド東部、マレーシアなどの東南アジアの原産なので、高温多湿の気候が生長の条件です。ところがどの株を見ても、茎は細く背が低いです。昨年は1.5~2mぐらいだったのですが、今年は1mぐらいで花芽ができています。つぼみ自体も小さく、花の数も少ないようです。梅雨の時期は気温が高くても雨が少なかったので、思ったほど生長できなかったからと思われます。

 「まつこの庭」は湿りがちの土なので、夏でも地植えの植物には水をあげたことがありませんが、7月はほとんど雨らしい雨が降らなかったので、土が乾きすぎたらしく、ブルークローバーが枯れ始めたのでビックリです。あわてて水をかけましたが、こんなに庭が乾くという経験は初めてのような気がします。

f:id:myuu-myuu:20180726142600j:plain↑ 7月初めから咲いている福神草  早々と花が終わってしまいました(赤く見えるのが花がら)が、驚いたことに7月初めの時点では新しい茎は1本も出ていなかったのに、この3週間ぐらいの間に何と新しい茎が3本も伸び、しかも太い茎が2mぐらいの高さになっているのです。この株は木と木の間に植えたので、根元に太陽光が当たらず、根元の乾燥を防ぎ、結果的に福神草の生長にはよかったのでしょう。

 植え場所を変え、植え方を変えるといろいろなことが分かります。

 花友を通じて福島の方へお嫁に行った福神草もありますが、どうしていることでしょう。つぼみは見えたのでしょうか? 福島も暑そうですから、条件はここ茨城とあまり変わらないとは思いますが・・・・。

 「まつこの庭」には、福神草の地植えが10株と鉢植えが10株あります。これからどんどん咲くと思います。そして地下茎を太らせながら、茎を何本も伸ばしながら、(上手に管理できれば、地植えで最終的には茎は8~10本ぐらいになります。)次々と花を咲かせていきます。楽しみです。

 

「まつこの庭」の真夏のバラ

 今日7月23日は二十四節気の一つである大暑です。1年中で最も暑い時期と言われています。今夏一番の暑さになると予想されている今日ですが、私の家の軒下ではすでに37℃になっています。まだまだ気温が上がりそうです。

 今回は、「まつこの庭」で今暑さ真っ盛りの中で咲くバラの花たちです。今の時期はバラも夏バテぎみで、それほど多くは咲きません。1輪、2輪とポツポツ咲いたり、新しいシュートにブーケのように咲いたりして枝いっぱいに花を付けるという訳にはいきません。咲いても花色が薄かったり、花が小さかったりします。暑さで傷みが早く、花もちも悪いようです。でも暑さに負けず咲くバラは何と健気なのでしょう。

f:id:myuu-myuu:20180723131503j:plain↑ イングリッシュローズ・グレイス   ↓ かおりかざり(日本)

f:id:myuu-myuu:20180723131655j:plain

f:id:myuu-myuu:20180723131800j:plain↑ いおり(日本)  ↓ ブルームーンストーン(日本)

f:id:myuu-myuu:20180723131949j:plain

f:id:myuu-myuu:20180723132312j:plain↑ レッド・キャスケード(アメリカ) ↓ ゴールデンボーダー(フランス)

f:id:myuu-myuu:20180723132545j:plain

f:id:myuu-myuu:20180723132953j:plain↑ イングリッシュローズ・レディ・オブ・シャーロット

f:id:myuu-myuu:20180723132901j:plain↑ ラ・レーヌ・ドゥ・ラニュイ(フランス) 本来は赤に白や赤黒のスジ模様が入りますが、模様が薄くほとんど赤1色に見えます。

f:id:myuu-myuu:20180723133537j:plain↑ ミニバラ・ポップコーン(アメリカ) ↓ ミニツルバラ・珠玉(日本)

f:id:myuu-myuu:20180723133901j:plain

f:id:myuu-myuu:20180723133945j:plain↑ アンティーク・レース(オランダ) ↓ ロマンティック・レース(オランダ)

f:id:myuu-myuu:20180723134155j:plainロマンティック・レースはアンティーク・レースの枝変わりです。もともとは切り花用の品種だそうです。繊細な花の見た目より丈夫で、ブーケのような花を1年中咲かせます。どちらも私の大好きなバラです。

f:id:myuu-myuu:20180723134924j:plain↑ アイスバーグ(ドイツ) 「まつこの庭」でかおりかざりと並んで一番丈夫なバラかも知れません。今3番花が真っ盛りで、枝いっぱいに花を付けています。

 バラは、8月はさすがに休ませないと秋バラの開花に響きます。8月の終わりごろには、剪定をして肥料を施して秋バラの開花に備えます。

 

 ブログを更新しようとしたら、埼玉県の熊谷市で日本の観測史上最高気温41.1℃を記録したニュースが流れてきました。しかも東京を始めとしていくつかの都市で40℃を超えたというので驚きです。しみじみと今年は異常気象なのだなと思いました。