ここ2,3日やっと梅雨らしい日々が続いています。週末は、真夏並みの暑さになるとか・・・・。年が大きくなると、目まぐるしく変わる天気は体に応えます。
6月の最後は、「まつこの庭」に咲く初夏のランです。例年ならカトレア・パープラタや花がフジの花のように下がって咲くタイプのデンドロビュームが咲く時期ですが、今年はどういうわけか咲きませんでした。ちょっとがっかりです。
<カトレアの仲間>
↑ カーハンミア(全体が紫の濃淡です。) ↓ モッシエ・アルバ
↑ ディグヴィア(未熟なメロンのようなさわやかな香りがあります。)
↑ パープラータ・ワークハウゼリー(カーハンミアに似ていますが、リップ(唇弁)の色がカーハンミアより濃いめです。他の花弁は白です。)
<コチョウラン>
↑ 大輪で花の大きさが13㎝ぐらいあります。カタツムリに花弁のを一部食べられてしまいました。
↑ ミディ(中輪)コチョウラン 大きさは7㎝ぐらいで、色はグリーンでリップが赤です。
↑ ミニ(小輪)コチョウラン 花の大きさは5㎝ぐらいです。
↑ ↓ ミニミニコチョウラン どちらも花の大きさは3㎝ぐらいです。
<その他のラン>
↑ アングレカム・レオシス (夜香りを発します。)
↑ デンドロビューム・ラブメモリーフィズ 今年1月に咲いて、2回目の開花です。
このデンドロビュームは、家をリフォームする時にお世話になった水道屋さんが、面倒を見て欲しいということで3年ぐらい前に持ってきたものです。水道屋さんが奥様の誕生日に贈ったものだそうです。水道屋さんは私より5つぐらい年上ですが、年老いても奥様に誕生日プレゼントの花を贈り続けるなんて、なんてすてきでしょう。しかも名前がラブメモリーフィズなんて、ますますすてき!です。奥様が病気になって花の世話ができなくなって、株は息も絶え絶えの状態で我が家にやってきました。ももともとは直径1cmぐらいのバルブ(茎)が5,6本あるようなりっぱな株だったようですが、お箸よりちょっと細めの茎が2、3本という有様でした。水道屋さんは、枯らしてもいいよと言って置いていきました。植え替えをして肥料をあげると、太い茎が何本も育ちましたが、次の年は咲きませんでした。2年目の去年のお正月ごろたくさんつぼみがついたので、花が咲いたらお知らせしようとしていた矢先、奥様は亡くなりました。そして、去年の今頃2回目が咲いたのです。デンドロビュームは普通1回しか咲きませんから、狂い咲きだと思っていましたが、今年も2回目が咲いたので、このデンドロビュームは2回咲くようになってしまったのでしょうか? 来年の今頃、その結果が分かるでしょう。
この写真の花が何か?分かりますか?
これは、ホヤ、和名サクラランです。サクラランはキョウチクトウ科の植物ですから、ランの仲間ではありません。つる性の低木で、花は多肉質で、光沢があり、金平糖のような形をした花が集まっているこの花が、桜色をしていることから、サクラランの名があります。株は、このようです。
よくバレンタインデーの頃に、葉が1枚植木鉢に挿して売られているのを見たことがあると思います。このハート形の葉を持つホヤは、ケリーという名です。斑入りの葉のせいか、花は桜色ではなく、白っぽい色をしています。緑色をした普通の形の葉を持つホヤに咲く花が桜色なのです。
ホヤは、日本の南部から熱帯アジア、オーストラリアなどに約200種類自生しているそうです。ケリーのように葉に斑が入るものは、観葉植物としても鑑賞できます。「まつこの庭」の温室には、5種類のホヤが有りますが、まだ2種類しか咲いているところを見たことがありません。つるを長く伸ばさないと花芽ができないのです。
温室の中のランたちは、しばらくお休みモードです。真夏に咲くランは、あまりないのです。その代わり、木立性ベゴニアが賑わせてくれるでしょう。