まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

早春のラン

 玄関前のビオラが勢いを取り戻し花をたくさん付けるようになり、スイセンやチューリップが芽を出し霜枯れた庭に緑が増してくると春を実感します。  

 今回はまつこの庭の温室で2月から3月にかけて咲いた早春のランです。

☆☆☆ デンドロビュームの仲間 ☆☆☆

f:id:myuu-myuu:20210307112929j:plain↑ ユキダルマキング  デンドロビュームの中では花が大きく花径が7㎝ぐらいあります。普通のデンドロビュームは4㎝前後で、小輪系のキンギアナムは2㎝ぐらいです。ユキダルマキングは40年ぐらい前に交配された比較的古い品種です。

f:id:myuu-myuu:20210307113759j:plain↑ キンギアナム    ↓ キンギアナム・シルコッキー

f:id:myuu-myuu:20210307113833j:plainキンギアナムはオーストラリア原産です。シルコッキーはキンギアナムの変異種です。

f:id:myuu-myuu:20210307113651j:plain↑ テトラゴナム(クモランとも言います。テトラナゴムはオーストラリア原産でこれは交配種のようです。) 

f:id:myuu-myuu:20210307113858j:plain↑ アファノキラム(筒形の白い花がボール状に咲きます。)

 デンドロビュームは東南アジアを中心に北は日本から南はオーストラリアまで、西はインド西部からポリネシアまで広く分布して、約1000種あると言われています。茎や花の形、葉や花の付き方、咲き方などバラエティーに富んでいます。日本のセッコクはデンドロビュームの仲間です。

☆☆☆ カトレアの仲間 ☆☆☆

f:id:myuu-myuu:20210307111827j:plain↑ サンタバーバラ・サンセット・ショータイム  ↓ プリンセス・キコ

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f:id:myuu-myuu:20210307112112j:plain↑ シーガルズ・ガムドロップ     ↓ ジョージキング

f:id:myuu-myuu:20210307112035j:plainこのジョージキングは1月にも咲きましたが、2月には2茎めに花が咲きました。毎年1茎にしか花が咲かないのですが、今年は2茎に花が咲きました。同時に咲くとさぞかし豪華だったでしょうね。

☆☆☆ コチョウランの仲間 ☆☆☆

f:id:myuu-myuu:20210307115830j:plain↑ クリーム色に赤のドット   ↓ 黄色に赤のストライプ

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☆☆☆ その他のラン ☆☆☆

f:id:myuu-myuu:20210307120157j:plain↑ セロジネ・インターメディア  ↓ メディオカルカー・ベルスティーギー

f:id:myuu-myuu:20210307111425j:plainベルスティーギーはマルク諸島からバヌアツに自生し、赤と白の1㎝に満たない小さな花を付けます。黄色と赤の花を付けるデコラ―タムは1月に咲きました。同じメディオカルカーでも開花時期に少しズレがあるようです。

 つぼみを膨らませて出番を待っているシンビジュームやデンドロビューム、コチョウランがあるので、あと少しランの花を楽しめそうです。

 ところで今の時期、春の始まりの頃を何気なく早春と言いますね。

 夏、秋、冬の始まりの頃を初夏、初秋、初冬と言いますが、春だけは初春と言わずに一般的に早春と言います。なぜ初春と言わないのでしょう。初春と言うと一般的には新年を意味します。旧暦では正月を祝ったのが、1月の終わりごろから2月の終わりごろにかけてのことで、春の始まり、新春の時期と重なっていたようです。そのため新春=正月の意味で使われたそうなのです。

 新暦が使われるようになっても、実際の季節とは関係なく新春=正月の意味で年賀状に「初春のお喜びを申し上げます」などと使われてきたようです。だから季節として使う時には、お正月とは区別するように早春が使われるのですね。