玄関前のビオラが勢いを取り戻し花をたくさん付けるようになり、スイセンやチューリップが芽を出し霜枯れた庭に緑が増してくると春を実感します。
今回はまつこの庭の温室で2月から3月にかけて咲いた早春のランです。
☆☆☆ デンドロビュームの仲間 ☆☆☆
↑ ユキダルマキング デンドロビュームの中では花が大きく花径が7㎝ぐらいあります。普通のデンドロビュームは4㎝前後で、小輪系のキンギアナムは2㎝ぐらいです。ユキダルマキングは40年ぐらい前に交配された比較的古い品種です。
キンギアナムはオーストラリア原産です。シルコッキーはキンギアナムの変異種です。
↑ テトラゴナム(クモランとも言います。テトラナゴムはオーストラリア原産でこれは交配種のようです。)
↑ アファノキラム(筒形の白い花がボール状に咲きます。)
デンドロビュームは東南アジアを中心に北は日本から南はオーストラリアまで、西はインド西部からポリネシアまで広く分布して、約1000種あると言われています。茎や花の形、葉や花の付き方、咲き方などバラエティーに富んでいます。日本のセッコクはデンドロビュームの仲間です。
☆☆☆ カトレアの仲間 ☆☆☆
↑ サンタバーバラ・サンセット・ショータイム ↓ プリンセス・キコ
↑ シーガルズ・ガムドロップ ↓ ジョージキング
このジョージキングは1月にも咲きましたが、2月には2茎めに花が咲きました。毎年1茎にしか花が咲かないのですが、今年は2茎に花が咲きました。同時に咲くとさぞかし豪華だったでしょうね。
☆☆☆ コチョウランの仲間 ☆☆☆
↑ クリーム色に赤のドット ↓ 黄色に赤のストライプ
☆☆☆ その他のラン ☆☆☆
↑ セロジネ・インターメディア ↓ メディオカルカー・ベルスティーギー
ベルスティーギーはマルク諸島からバヌアツに自生し、赤と白の1㎝に満たない小さな花を付けます。黄色と赤の花を付けるデコラ―タムは1月に咲きました。同じメディオカルカーでも開花時期に少しズレがあるようです。
つぼみを膨らませて出番を待っているシンビジュームやデンドロビューム、コチョウランがあるので、あと少しランの花を楽しめそうです。
ところで今の時期、春の始まりの頃を何気なく早春と言いますね。
夏、秋、冬の始まりの頃を初夏、初秋、初冬と言いますが、春だけは初春と言わずに一般的に早春と言います。なぜ初春と言わないのでしょう。初春と言うと一般的には新年を意味します。旧暦では正月を祝ったのが、1月の終わりごろから2月の終わりごろにかけてのことで、春の始まり、新春の時期と重なっていたようです。そのため新春=正月の意味で使われたそうなのです。
新暦が使われるようになっても、実際の季節とは関係なく新春=正月の意味で年賀状に「初春のお喜びを申し上げます」などと使われてきたようです。だから季節として使う時には、お正月とは区別するように早春が使われるのですね。