ロシアのウクライナ侵攻からちょうど1か月。昨日、ウクライナのゼレンスキー大統領が日本の国会や国民に向けてオンライン演説を行い、ロシアの軍事侵攻を非難し、日本の支援を訴えました。コロナと同様に収束の見えない状況に、ただ心を痛めます。早期の解決を願うばかりです。
一昨日の春には珍しい雪に、ハクモクレンが真茶色になってしまいました。屋根から落ちる雪の重みで、咲きそうだったスイセンの花茎がいくつか折れました。三寒四温と言う言葉がありますが、暖かくなったり、寒くなったりしながら本格的な春へと向かっていくのですね。
私の庭の温室では、ランがいくつか咲いています。今回はデンドロビュームです。
↑ ↓ ユキダルマキング
ユキダルマキングは1970年代に作出された古い園芸種で、我が家に来てから20年以上経ちますが、枯れかけたりしながらも大きくなり、今年たくさんの花を付けました。今年は株分けするようです。
↑ スゥイートメモリー ↓ 名前不明
スゥイートメモリーに似ていますが、花弁の元の色がスゥイートメモリーは黄緑で、これは茶です。
↑ 初春 ↓ シラサギ
↑ シラサギ ↓ テトラゴナムの交配種
テトラゴナムは花弁が細く長いので、クモの形になぞらえて、スパイダーオーキッドとも呼ばれます。
↑ 名前不明 (花形が筒型で、固まって花が付きます。)
今の時期はデンドロビュームでもオーストラリア原産のキンギアナムがたくさん咲いています。キンギアナムは背丈が比較的低く(原種は10㎝ぐらい)、茎の先端に伸ばした花茎に数輪花を付けます。
↑ シルコッキー ↓ 雪うさぎ
シルコッキー(左下)と雪ウサギ(右上)は花がよく似ていますが、シルコッキーは原種で、雪うさぎは園芸種で、雪うさぎの方が花がやや大きく唇弁の模様が濃いです。↑ サクセスストーリー キンギアナムの原種は赤紫色をしていますが、このサクセスストーリーは白い筋模様が入っている園芸種です。
デンドロビュームは、東南アジアを中心に、北は日本から南はニュージーランド、オーストラリアまで、西はインド西部から東はポリネシアまで広く分布し、約1000種が自生しているそうです。日本のセッコクはこのデンドロビュームの仲間です。
デンドロビュームと言うと、普通ユキダルマキングのように竹のような節を持った茎の節々に花を付けるものを思い浮かべると思いますが、茎の頭頂から花茎を伸ばして上向きにたくさんの花を付けたり、フジの花のように房状に花を付けたり、茎そのものを枝垂れさせて花を付けるものなどいろいろな種類があります。デンドロビュームも奥の深いランです。