まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

ペトレアの花

 7月に入りました。早いもので今年も半分が過ぎました。今日7月1日は七十二候(しちじゅうにこう)の一つ半夏生(はんげしょう)です。夏至から数えて11日目で、半夏(カラスビシャク)の花が咲き、ハンゲショウの葉が白くなるころで、田植えを終える目安となっていました。昨今の酷暑や豪雨の気象状況では、二十四節気も七十二候も農作業や行事の指標とはならず、特に農家の人は困っているようです。

 6月の終り頃から私の庭でペトレアの花が咲き始めました。聞きなれない名前の花ですが、こんな花です。

 ペトレアは正式名称はペトレア・ヴォルビリスと言い、メキシコからパナマにかけての中米原産のクマツヅラ科の熱帯性つる植物です。珍しい花大好き人間の私が10年以上も前に通販で手に入れたものですが、なかなか花を付けず、温室の中で忘れ去られた存在でしたが、2021年の8月に初めて花を付け、色の美しさに感動しました。つるは10mぐらい伸びるそうですが、途中で折り返しているので、3mぐらいの高さがあります。今回2回目の開花ですが、木も大きくなり、つるも太くなり、6本も花茎が伸びました。花茎は花を咲かせながら30cmぐらいの房になります。

(写真を撮るために茎を傾けたために方向があちこちしていて、見づらくてごめんなさい。)

左上のものは1か所から2茎伸びて重なっています。2本重なっている向こう側に見えるのはまだつぼみで、やはり2本出ています。

↑ 真ん中の花    ↓ 下の花

 ペトレアの花は最初つぼみ(らしいもの)から

↓ 薄紫色のガクが開きます。径6cmぐらいで、真ん中のまるいものがやがて開く花弁です。

次に真ん中に濃い紫の花が開きます。径3cmぐらいです。真ん中におしべとめしべがあるようです。

 真ん中の花は1,2日で落ちてしまいますが、ガクの部分は長く残ります。

↑ 右端の花が花弁が落ちてガクだけが残っている花

↑ 左端がつぼみ、真ん中が開花した花、右端はガクだけが残ったもの

 花は茎の付け根に近い所から開花していきます。しかも花は1,2日しか持たないので、一斉に開花した姿を見ることができません。濃い紫の花の部分が一斉に咲いたら、どんなに見事でしょうね。ガクは長く残り、リースなどに使われるそうです。クイーンズリースという別名があります。ガクの色は紫色が薄れだんだん緑色に変わっていきます。アジサイの色変化に似ていますね。

 葉は硬く表面がザラザラしていて、サンドペーパーのようです。ザンドペーパーバインの別名もあります。昔は実際に木製家具を磨くのに使われたそうです。

 今年はジャカランダの花、コンニャクの実、ペトレアの花と珍しいものが見られて、幸運の年になりそうです。あと1つぐらい珍しい花を見られるといいですね。