まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

コンニャクに実が生った ❣❣

 今日は朝から雨で、肌寒い日です。九州や静岡の方では線状降水帯ができるほどの豪雨のようですが、私の住む所はしとしとと雨が降り、肌寒く、梅雨らしさを感じます。

 5月の半ばにコンニャクの花が咲いたことをブログに載せましたが、そのコンニャクに何と実が生りました。花だけでも珍しいのに、初めて見るコンニャクの実に感動です。まさか実を見られるとは思っていませんでした。

↑ 右側のつぶつぶの集まりが実、左のまだら模様のものはコンニャクの茎

 私の庭でコンニャクの花は5回ぐらい見ましたが、実を見るのは初めてです。見たいものだと常々思っていたのですが、コンニャクの花は自家受粉しないことを今年初めて知り、1本しか花が咲かなかったので、今年は無理だと諦めていた矢先でした。コンニャクの茎が伸び、葉を広げ始めたなと思って近づいた時に、花が咲いた茎が倒れずに立っているのに気付いたのです。ヤブミョウガが生長し、花の終わったコンニャクの茎が隠れていて見えなかったのです。例年花が終わると茎はとろけるように無くなるのに、今年はどうしたのだろうと不思議に思いました。茶色に変色した仏炎苞を剥がすと緑色をしたトウモロコシのような実が現れ、ビックリです。これがコンニャクの実 !!なんだと思いました。確か自家受粉しないはずでは・・・・・。嬉しい誤算(?)です。きっとハエの仲間の虫が良い仕事をしたのでしょうね。

↑ 葉を広げたコンニャクの茎と葉

 実の大きさは直径4㎝ぐらい高さ15cmぐらいの円柱形で、一つのつぶつぶした実は径5mmほどです。実はところどころ実が無く、整然とは並んでいません。実も大きかったり小さかったり、未受粉だったり、ナメクジやカタツムリに食べられたりしたからと思われます。

 5月に咲いたコンニャクの花です。

↑ コンニャクの花(約1,6m)

 棒状のものが肉穂花序(にくすいかじょ)、ヒラヒラしたものが仏炎苞です。肉穂花序の下の方に見える白いつぶつぶがおしべ、

さらにその下に見える黒っぽいつぶつぶがめしべです。

このめしべが受粉して緑色の実になったと思われます。

 この後、もっと実が大きくなるのかどうかは分かりませんが、実の色がオレンジ色に変わるそうです。色付いたコンニャクの実を見てみたいものです。

 同じサトイモ科の植物、ウラシマソウにも実ができていました。

↑ 4月の終り頃のウラシマソウの花   ↓ ウラシマソウの実

 コンニャクは先に花が咲き、後から遅れて葉が出てきますが、ウラシマソウはコンニャクと違って葉と花はほぼ同時です。実はコンニャクと同時期に生るようです。

 実の大きさはコンニャクの半分ぐらいですが、ぎっしりと実が詰まっている感じがします。葉は実の生長と共に枯れるようです。       ↓ ウラシマソウの葉

 私がウラシマソウの実を見るのは、たいてい晩秋です。真っ赤に色付いているのを見ます。ウラシマソウの緑の実を見たのは今回初めてです。夏の間ヤブミョウガなどが繁茂して、株元近くにできるウラシマソウの実は見ることができず、ヤブミョウガが枯れて見ることができるのです。今回コンニャクの実と比較するために、ヤブミョウガをかき分けてウラシマソウの実を見つけました。実を見ると同じ仲間であることを実感します。2つの実はそっくりです。

 同じサトイモ科の植物にアンスリュームがあります。アンスリュームと言うと、赤いハート形の仏炎苞に白い肉穂花序の花を思い浮かべると思います。お馴染みの花です。私の温室には、アンスリューム・スカンディス・ヴィオラセウムと言うアンスリュームがあります。このアンスリュームは薄紫色の美しい実を付け、実を楽しむ植物です。

 薄紫色の実が小さいながらもコンニャクとウラシマソウの実とそっくりです。花は目立たず、気が付かないうちに実が生っているという感じです。

写真の左上の2本の棒状のものが花です。

 アンスリューム・スカンディス・ヴィオラセウムは年中花を咲かせ、実を付け、楽しませてくれています。

 今年初めて見ることができたコンニャクの実がこの後どのように変化していくのか、楽しみに待つことにします。