今日でお盆も終わりです。お盆期間中はコロナに加えて、連日猛暑、ゲリラ豪雨など話題に事欠きませんでした。コロナを帰省のお土産(?)にしてしまった人もいるようで、帰省先の知事さんたちは想定内ですと言っていますが、2週間後が心配されます。
今回はスパティフィルムとアンスリュームです。どちらも熱帯アメリカ原産のサトイモ科の植物で、カラーやミズバショウなどの仲間です。スパティフィルムとアンスリュームはどちらも観葉植物として扱われているようです。↑ スパティフィルム ↓ アンスリューム
スパティフィルムは私が仕事を辞めた時に頂いた花籠の中に入っていた1つで、もう10年以上経ちます。植え替えを怠ったせいかここ2,3年花を付けなかったのですが、昨年植え替えをしたら今年花が咲いたのです。スパティフィルムは和名をササウチワと言うそうですが、葉がササのようで、花がうちわのようなのでこの名があるそうです。
白い花弁のようなものは仏炎苞(ブツエンホウ)と言いガクのようなもので、中央に立ち上がっている棒のようなものを肉穂花序(ニクスイカジョ)と言い、これが花の部分です。まだ開花していませんが、開花すると微かな香りを放つそうです。
アンスリュームは、熱帯アメリカから西インド諸島に分布し、ハワイではバレンタインデーに贈る花として人気があるそうです。アンスリュームと言うと赤いビニールのような大きなハート形の花を思い浮かべると思いますが、オオベニウチワと言う和名がぴったりで納得できます。私の家にあるアンスリュームは赤と白のバイカラー咲きのものと白のもので、少しおとなしめの色です。
アンスリュームの花のつくりはスパティフィルムと同じで、ハート形の花びらのものが仏炎苞、細長く突き出たモノが肉穂花序です。花が咲き始めていて、白く点々としています。
アンスリューとスパティフィルムは花や葉を楽しむ所は同じですが、違うところはアンスリュームには実を楽しむスカンデンスという種類があることです。白や紫色の真珠のような実をブドウ状に付けます。
私のところにあるのは、アンスリューム・スカンデンス・ヴィオラセウムと言う種類です。これが花です。肉穂花序が大きく、仏炎苞の部分は小さく、目立ちません。
花が目立たないために、いつの間にか花が咲き、気付いた時には実がなっていたというわけです。ヴィオラセウムはピンクがかった薄紫色の実を付けます。
スパティフィルムもアンスリュームも仏炎苞の部分がやがて緑色に変わり、長い間楽しむことが出来ます。スカンデンスはやがて実が落ちてしまいますが、茎をツルのように伸ばし、花を咲かせ実を生らせます。
今の時期、ランはほとんど咲かないので温室の中は緑1色で寂しいですが、木立ベゴニアとスパティフィルムとアンスリュームが彩を添えています。