すっかり秋ですね。例年なら今の時期、まだまだ半袖シャツでも過ごせたのに、今年は長そでをはおらないと肌寒いですね。
今回は、8月の終わりごろから9月にかけて「まつこの庭」の温室で咲いた初秋のランです。7、8、9月は咲くランが少ないので、貴重なランです。
↑ カトレア・マキシマ ↓ カトレア・ガスケリアナ
今の時期のカトレアは、夏咲きが遅れたり、秋咲きが早く咲いたりしていますが、コチョウランはよく咲きます。「まつこの庭」のコチョウランはミニ種が多いので、咲きやすいのかもしれません。(ミニミニ種は花径3㎝以下、ミニ種は5、6㎝、ミディ種は7、8㎝、大輪は10㎝以上ぐらいが目安です。)
↑ ミニコチョウラン(ストライプ) ↓ ミニミニコチョウラン(アプリコット色)
↑ ミディコチョウラン(2色咲き)↓ ヴァンダエノプシス・プルケリミン
これは、ヴァンダ(バンダ)とファレノプシス(コチョウラン)の交配種です。バンダとコチョウランが交配できるのがとても不思議です。今年3月に咲いて、今年2回目の開花です。
↑ カトレア・インターグロッサ ↓ カトレア・チョコレートドロップ
チョコレートドロップはもともと秋咲きのカトレアですが、例年なら10月に咲くのに、今年は9月中に咲いてしまいました。少し早かったようです。色はチョコレート色をしていますが、チョコレートの香りがしないのが残念です。チョコレートの香りのするランは別にあります。(夏のランで紹介したオンシジューム・シャリーベービィです。オンシジュームは黄色が多いのですが、これは、色もチョコレート色です。)
コチョウランと言えば、今は亡き石原裕次郎が愛した花として有名ですが、それは白の大輪のコチョウランです。裕次郎が入院していた病室は、大輪の白いコチョウランの鉢で埋め尽くされたそうです。
今では、お祝いでもお見舞いでも大輪の白のコチョウランの贈り物は一般的ですが、もともとこのコチョウランを世に広めるきっかけを作ったのは、美智子妃殿下だと聞いたことがあります。結婚する際にこのコチョウランを飾ったそうです。清楚なイメージの美智子様にぴったりのお花だと思います。
これから寒くなる時期がランのシーズンです。花芽が見えてきたシンビジュームもあります。庭の花が減ってさびしくなるのに反比例して、温室の中は賑やかになっていきます。とても楽しみです。