「まつこの庭」には2棟の温室があります。大きい方の温室にはカトレアやコチョウラン、デンドロビュームなどが、小さい方の温室にはシンビジュームが入っています。ほとんどがランで占められているのですが、大きい温室にはホヤとセントポーリア、ベゴニアが、小さい温室には原種シクラメンが同居しています。(もっとも今の時期は、温室の下の段は冬越しの夏の植物で一杯ですが・・・・・。)
お店でセントポーリアを見かけると、可愛い花に魅かれて、値段が安くなっていたり、珍しい咲き方をしていたりするとつい買ってしまうのです。1つ増え、2つ増え、今では10数株ありますが、ランのおこぼれの水や肥料をもらって元気に育っています。今の時期、まだランがそれほど咲いていない温室をセントポーリアの花が彩ってくれています。
セントポーリアは、和名をアフリカスミレと言うぐらいですから、アフリカ原産です。熱帯アフリカ東部のケニアやタンザニアの山岳地帯の涼しいけれども寒くはない、やや湿ったような日陰になるような場所に自生しているそうです。
日本ではバブル期の1980~1990年代に大流行したそうです。暑さ寒さに弱いですが、日陰でも育つことから、室内園芸に最適の植物として人気があったようです。ちょうど日本の住宅事情も良くなってきたところだったので、ちょうどそのころブームだったランよりは手軽に育てられる植物だったのでしょう。
セントポーリアは色も白、赤、ピンク、青、紫、複色など、咲き方もシングル、ダブル、フリル咲きなどバラエティーに富んでいます。ボブル崩壊とともにセントポーリアの人気も下火になったようですが、今でもコレクションをしている人がいるそうです。私のラン熱がまだ冷めないように・・・・・。