もうすぐ子どもたちの夏休みが始まろうとしているのに、梅雨が明けそうにありません。せっかくの3連休も梅雨寒で、海どころの話ではありません。天気予報によると、今の日本付近の気圧配置が1993年(平成5年)の時の気圧配置と似ているそうなのです。平成の米騒動と騒がれた冷夏の年が思い起こされます。とにかく梅雨が早く明け、眩しい日差しが戻ってくることを願うばかりです。
今回は、6月から7月にかけて「まつこの庭」の温室で咲いた夏のランです。
<カトレアの仲間>
何と言ってもこの時期に咲くのはパープラタです。 ↓ パープラタ
ほっそりとした花弁、爽やかな香り、「初夏の貴婦人」と呼ばれる所以でしょう。
パープラタはブラジルの南部海岸沿いに自生しています。花弁の色や形に変異が多く、ファンが多いです。私も大ファンで一時パープラタのコレクションをしていましたが、義母の介護で手が回らず大部ダメにしました。
↑ パープラタ・カーネア ↓ パープラタ・サンギネア
↑ テネブロッサ・オーレア(パープラタの近縁種です。) ↓ アロハラロピアンタ
<デンドロビュームの仲間>
↑ ガットィンサンレイ ↓ アグレガタム
アグレガタムはインド、中国南部からタイにかけて自生し、花茎が下垂して10~15花を付けます。例年1茎しか花を付けないのに、今年は3茎も付けてビックリです。
<コチョウランの仲間>
↑ 大輪コチョウラン(花径10㎝) ↓ ミニコチョウラン(花径3㎝)
<その他のラン>
↑ パフィオペディルム ↓ バルボフィラム
↑ マスデバリア
↑ ↓ ネジバナ(モジズリ)
ネジバナ(捩子花、螺子花)は芝生などに生え、よく雑草として扱われますが、れっきとしたラン科の植物です。小さなピンクと白の花が下から螺旋状に咲き上がって咲くことからこの名があります。白花や斑入り葉などが珍重され、山野草として扱われ、昭和に一大ブームが沸き起こったこともあったそうです。別名モジズリは、ねじれ模様のある織物の忍捩摺(しのぶもぢずり)に由来するそうです。
温室の中では、ラン以外にこんなものも咲いています。
↑ 木立ちベゴニア ↓ アンスリュームの実
高い所に置いてあるので、どんな花が咲いたか気づかないうちにきれいなピンク色の実が生っていました。
↑ ホヤ・カーリーの花(♡型の葉が特徴で、観葉植物として栽培されます。)
ホヤは1回咲くと同じところからまた花を咲かせます。去年はもっと大きくてキレイな半円球でしたが、今年は去年の半分ぐらいの大きさです。
今年も私の庭はカタツムリが大発生して、ランやユリ、ダリアなどの花が食害されてしまいました。去年カタツムリの特効薬(忌避剤ではなく殺虫剤)を手に入れ、大部駆除したつもりでしたが、また大発生です。バラなどの殺虫剤は幾種類か用意して、ローテーションして使いなさいと言われますが、カタツムリもやっぱり薬に慣れてしまうのでしょうか?