まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

夏のあしかがフラワーパーク

 今日は朝から雨です。半袖のシャツでは、肌寒く感じます。10月ごろの陽気だとか・・・。夏も終わりだなあとしみじみ思います。

 先日栃木の方へ出かけました。

 最近ホヤ(サクララン)に興味が出てきて、というのは、6月と8月に2種類のホヤが咲いて、その美しさに魅了されてしまったのです。珍しい花大好きの私は、コレクションを始めてしまいました。前にあしかがフラワーパークを訪れた時、売店の多肉植物の品ぞろえが豊富なのに驚いたことを思い出して、もしかしたらホヤもあるのではないかと思ったのです。

 売店には、3種類のホヤがあって、カーリーとカルノーサは持っていた(今年どちらも花が咲きました。)のですが、カルノーサ・コンパクタは持っていなかったので、手に入りうれしかったです。2メートルぐらい茎が伸びたものは、値段が高くてとてもとても・・・なので、小さい苗を買いました。

f:id:myuu-myuu:20170831110654j:plain↑ ホヤ・カーリー(ラブラブハート)    ↓ ホヤ・カルノーサ・バリエガータ

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f:id:myuu-myuu:20170831111249j:plain上のバリエガータの葉が、クルクル巻いて変形したのが、下のコンパクタです。

f:id:myuu-myuu:20170831111409j:plain成長が遅いというので、いつ花が咲くか分かりません。お楽しみです。

 

 あしかがフラワーパークは春のフジと冬のイルミネーションの時期以外、他の時期は見るべきものがないと思っていたのですが、思いのほかバラやスイレンなどがとてもきれいでした。今こんなにバラが咲いていては、秋は寂しいだろうなあと余計な心配をしてしまいました。(今の時期のバラ園は、秋バラのために剪定して花が咲いていないところが多いのです。)

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 たくさんの藤棚は、冬のイルミネーションに向けて、電飾のメンテナンスをしていました。フジの剪定も大変だろうなあと思いました。

f:id:myuu-myuu:20170831113435j:plainバラの後ろ側は、キングサリのトンネルですが、大型扇風機が何台も回っていました。キングサリは高温多湿に弱いので、夏の間中風を送っているそうです。

f:id:myuu-myuu:20170831113757j:plain↑ 名前不明     ↓ カルノーサ・バリエガータ

f:id:myuu-myuu:20170831113825j:plain藤棚の下に、ランを入れるような木製のバスケットに入ったホヤがたくさんつりさげられているのを見つけました。花は終わってしまったようです。これが一斉に咲いたら、さぞかし見事だろうなあと思いました。

 

 普段は見ないであろうフラワーパークの裏側を見たような気がしました。今の時期、(夏料金で安かったのですが、)入場料を払ってまで見るべきものはないだろうと思い、売店だけ覗いて帰って来ようと思っていましたが、思いのほか楽しむことができました。

 

「まつこの庭」・ユリコレクション (2)

 8月ももうすぐ終わりです。

 今回は「まつこの庭」で7・8月に咲いたユリです。6月は、スカシユリとその仲間、テッポウユリとその仲間が咲きましたが(一部をユリコレクション(1)で紹介しました。)、7月から8月にかけては、ヤマユリカサブランカとその仲間、カノコユリなどが咲きました。

スカシユリの仲間>

f:id:myuu-myuu:20170828184506j:plain↑ サーモンスター   ↓ アプリコットチャンピオン

f:id:myuu-myuu:20170828184628j:plain↓ ロイヤルサンセット

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ヤマユリとその仲間(オリエンタルハイブリッドリリィ)> 日本の原種ユリであるヤマユリやササユリなどをもとに交配してつくられたユリをオリエンタルハイブリッドリリィといいます。

f:id:myuu-myuu:20170828182413j:plain↑ ヤマユリ(種子を蒔いて、発芽から開花まで5年かかるそうです。)

<オリエンタルハイブリッドリリィ>

f:id:myuu-myuu:20170828184140j:plain↑ テーブルダンス      ↓ ニンフ

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オリエンタルハイブリッドリリィの中で最も有名なのがカサブランカでしょう。

カサブランカとその仲間>

f:id:myuu-myuu:20170828182656j:plain↑ カサブランカ(日本の原種ユリのヤマユリやササユリをもとにニュージーランドで交配され、オランダで増殖され、世界中に広まったそうです。そしてカサブランカをもとに赤や黄色の大きな花の交配種も作られています。)

f:id:myuu-myuu:20170828183529j:plain↑ コンカドール(黄カサブランカ)  ↓ マンボ(レッドカサブランカ

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f:id:myuu-myuu:20170828185613j:plain↑ 白カノコユリカノコユリは普通ピンク色の花が多いですが、これは白です。下を向いて咲くのが特徴です。)       ↓ 左側カノコユリ

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↓ タカサゴユリ

f:id:myuu-myuu:20170828180413j:plain去年花友から種子を頂いて、蒔いてから2年目で開花しました。種子をバラまいたので、思わぬところで花が咲いてビックリです。

 

 今の時期、高速道路を車で走っていると、道路の法面にたくさんの白いユリが咲いているのを見かけます。ほとんどの人がテッポウユリだと思っているようですが、これはテッポウユリではなく、タカサゴユリという台湾原産のユリなのです。

 テッポウユリは、沖縄や奄美諸島原産のユリで、6月頃に咲きますが、タカサゴユリはお盆を過ぎてから咲きます。花の外側に赤い筋が入るので、真っ白のテッポウユリと区別できます。タカサゴユリは別名、ホソバテッポウユリとかタイワンユリとか呼ばれます。

 大正時代に観賞用に日本に入って来たそうですが、繁殖力が強く、初めは関西地方で見られたそうですが、今では日本各地に広がっているようです。とにかく大量の種子ができ、広範囲に風の力でまき散らし、発芽して翌年には花を咲かせます。在来種のテッポウユリを脅かす存在として危惧されているようです。実際、タカサゴユリテッポウユリの自然交雑種で「シンテッポウユリ」と呼ばれる外側に赤い筋の無いユリが空き地や駐車場などあちこちで見られるそうです。開花時期は今の時期なので、テッポウユリとは区別できるそうです。

 もしかしたら、高速道路の法面で見られるのは、シンテッポウユリなのかもしれませんね。

「まつこの庭」に咲く夏のつる植物の花

 あんなに恋しいと思った夏の暑さが戻ってきました。とは言え、涼しさに慣れてしまった老いた身は、いきなりの猛暑には対応できず、困ったものです。

 今回は、「まつこの庭」に咲いている夏のつる植物の花です。夏のつる植物と言えば、真っ先に思い浮かぶのはアサガオです。「まつこの庭」には普通のアサガオはありません。ちょっと変わったアサガオとその仲間のルコウソウです。             

f:id:myuu-myuu:20170825110538j:plain↑ スプリットペダル (えっ! これアサガオなの?と思いますよね。八重咲きのアサガオです。葉は丸葉です。)

f:id:myuu-myuu:20170825111113j:plain↑ ルコウソウ(葉が細いです。) ↓ マルバルコウソウ(葉が丸いです。)f:id:myuu-myuu:20170825111408j:plain熱帯アメリカ原産で、江戸時代に観賞用として日本に持ち込まれましたが、野生化しています。繁殖力旺盛です。

f:id:myuu-myuu:20170825111813j:plain↑ 宿根スイトピー (春に咲く普通のスイトピーと違って、今頃花が咲きます。)

f:id:myuu-myuu:20170825112116j:plain↑ クリトリア(マメ科の植物で、東南アジア、インド原産です。キヌサヤインゲンのような実をつけます。)

f:id:myuu-myuu:20170825112405j:plain↑ ブルースイトピーのグリーンカーテン(つぼみの形がカタツムリに似ているので、スネイル(カタツムリの意)フラワーが正式名称です。) ↓ つぼみ

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f:id:myuu-myuu:20170825112748j:plain↑ フウセンカズラ(白く小さいものが花、風船ようなの黄緑色のものは実です。)

f:id:myuu-myuu:20170825112948j:plain↑ マンデビラ・サンパラソル(黄色) 他にも赤、ピンク、白、アプリコット色があります。

 

 「まつこの庭」には野草のつる植物もたくさん花を咲かせています。

f:id:myuu-myuu:20170825113213j:plain↑ センニンソウ(野生クレマチス)  ↓ ヘクソカズラ

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f:id:myuu-myuu:20170825113419j:plain↑ ノブドウの実(水色の実がとても珍しいです。)

f:id:myuu-myuu:20170825113854j:plain↑ ヤブガラシの花(アオスジアゲハがよく蜜を吸いにきます。)「まつこの庭」の困ったつる植物の一つです。大事な植物に覆いかぶさって、枯らしてしまうのです。もう一つの困ったさんがカラスウリです。    ↓ カラスウリの花

f:id:myuu-myuu:20170825114225j:plain実物のカラスウリの花を見たことのある人は少ないと思います。なぜならカラスウリの花は夜だけしか咲かないからです。この白い花はガ(蛾)を呼び寄せるそうです。レースのような部分は、明け方には縮んでしまって、真ん中の星型部分しか見られません。夜だけしか撮れない貴重な写真です。

 

 ところで、このようなくねくねしたものを見たことはありませんか?

f:id:myuu-myuu:20170825114820j:plainこの前、歴史民俗博物館へ行った時に、林の中で見かけたのです。私は初めて見るもので、葉はカラスウリにそっくりだし、花が咲いた後もカラスウリのそれに似ているのに、このくねくねしたものは一体何? 実なの? 実だったら丸いウリの形をしているはずなのに・・・、一体何なのだろう?と、とても不思議に思いました。

 調べてみると、このくねくねしたものは、「カラスウリクキフクレフシ」というそうです。(名前が付いているのがスゴイ!) ウリウロコタマバエ(ハエの一種)が、カラスウリの茎に卵を産み付けるとその部分が膨らんで、虫こぶと言われるものができるのだそうです。その虫こぶのことをカラスウリクキフクレフシというそうです。しみじみと自然はおもしろいと思いました。まだまだ不思議なことはたくさんあるでしょうね。

「まつこの庭」・夏のバラ

 8月なのにずっと梅雨のような天気が続き、このまま秋になってしまうのかと思っていたら、今日は久しぶりに晴れて、暑くなりました。ちょっとぐらい暑くても、あと少し夏を楽しみたい気分です。(何て勝手な言い分なんでしょうね。)

 今回は、「まつこの庭」に咲く夏のバラです。草ぼうぼうの中で、カタツムリの食害にもあいながら、けなげに花を咲かせています。( ここ2、3年、薄黄色のカタツムリが異常発生して、葉や花を食害します。バラも例外ではなく、きれいに咲くことができません。ナメクジ退治の薬品をまいても、効き目がなく、本当に困ったものです。)

 夏のバラは、花も小さく、色も本来の色より白っぽく咲き、数も少なめです。

f:id:myuu-myuu:20170822130448j:plain↑ かおりかざり     ↓ ミニバラ・ポップコーン

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f:id:myuu-myuu:20170822130848j:plain↑ アイズホーユー   ↓ つるバラ・アンジェラ

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f:id:myuu-myuu:20170822131112j:plain↑ パシュミナ   ↓ セラフィム

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f:id:myuu-myuu:20170822131438j:plain↑ りくほたる(かおりかざりの枝変わり)   ↓ つるバラ・フォースオブジュライ 

f:id:myuu-myuu:20170822131335j:plainこのバラはアメリカの独立記念日にちなんだバラで、本来は濃い赤の地にアメリカの星条旗を思わせる白いストライプが入りますが、朱赤一色になってしまいました。

f:id:myuu-myuu:20170822131622j:plain↑ グラミスキャッスル    ↓ ギィ・ドゥ・モーパッサン

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f:id:myuu-myuu:20170822132504j:plain ↑ ボレロ        ↓ グレイス

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f:id:myuu-myuu:20170822132725j:plain↑ アンティークレース

 6月に芽接ぎにチャレンジしましたが、2週間ぐらいは8割ぐらい成功したかなと思わされたのですが、梅雨中にもかかわらず猛暑がやってきて、一気にダメになってしまいました。3芽ほど残りましたが、緑色を保ったまま芽が全然動かず、この先どうなるのか、見当もつきません。見守るしかないと思っています。

 9月までのこの時期は、きれいに秋バラを咲かせるために、剪定と施肥の大事な時期です。(剪定後4,50日後に花を咲かせるといわれています。)草を取ってみたら、カミキリムシに穴をあけられた株もあり、仕事の遅れが悔やまれます。梅雨みたいな天気が続かなければ、カミキリムシの被害ももう少し早く発見できたかもしれません。

 夏バテ気味のバラたちを、きれいにカットしたり、栄養を補給したりして、元気づけてあげることにしましょう。10月にきれいな花を咲かせることを願いながら・・・。

 

「くらしの植物苑」へ変化アサガオを見に行って来ました !!

 佐倉市にある国立歴史博物館にある「くらしの植物苑」へ「伝統の朝顔」(変化アサガオ)展を見に出かけました。いつもなら9時30分開苑なのですが、この時期はアサガオの為に1時間繰り上げて8時30分開苑です。 6時半過ぎに家を出て、開苑10分前に着きました。

 曇り空でしたが、やはりアサガオは半分ぐらい閉じていました。

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 葉や花が普通の朝顔とは違い、一見すると「えっ! これがアサガオなの?」と誰でも声を上げると思います。

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 変化アサガオは江戸時代に2回ブームがあったそうです。第一次ブームは文化・文政期に起こり、単純な突然変異が見られるアサガオで正木(まさき)系統と言われ、どの株からも種が採れ、親と同じ花を咲かせることができるそうです。第二次ブームは嘉永安政期に起こり、比較的変化が単純で種が採れる株と葉や花が変化に富んでいる代わりに種が採れない株に分離するそうで、これを出物(でもの)系統と呼ぶそうです。出物と言われる変化アサガオは、種が採れなくて一体どうやって花を咲かせるの?という疑問がわきますよね。咲かせたいと思う変化アサガオの遺伝子を持っているであろうと予想して種を蒔くそうです。芽が出て本葉を見ると大体分かるそうです。

 メンデルの法則を知らなかった江戸時代の人たちは、遺伝子の存在も知らなかったでしょうね。きっと詳細な記録を取りながら、栽培を繰り返し、その栽培技術を後世に伝えてきたのでしょうね。経験の積み重ねからメンデルの法則に到達したというわけですね。明治時代に第三次ブームが起き、「大輪アサガオ」が加わり、現在は西欧やアジア周辺の品種が取り入れられ、新たなブームが起きているそうです。 

f:id:myuu-myuu:20170819123107j:plain↑ 正木系統の変化アサガオ   ↓ その名札

f:id:myuu-myuu:20170819123236j:plain上段は葉の変化を表し、下段は花の変化を表します。黄色味がかった葉に斑が入り、セミのような形をしているという葉の説明です。花は薄茶色で縞の模様が入り、丸咲きで大輪であるという花の説明です。これなどはまだ正木系ですから比較的変化が単純な方ですが、出物系になると表記も複雑です。

f:id:myuu-myuu:20170819124058j:plain↑ 出物系の変化朝顔    ↓ その名札

f:id:myuu-myuu:20170819124134j:plain葉はそれほど複雑ではないようですが、花の色や咲き方が複雑で色々な変化が重なっていることは、私にも分かりますが、説明はできません。

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 変化アサガオは何度見ても不思議な花だなあと思います。

 NHKの「趣味の園芸」でおなじみの金子明人さんも熱心に変化アサガオに見入っていました。

f:id:myuu-myuu:20170819124906j:plain↑ 黄色の朝顔・黄色イポメア(ケニア産)花は小さいですが、色が鮮やかです。

 変化アサガオは夏の時期の特別展示なので、「くらしの植物苑」には他にも暮らしに密着した作物や染料などの原料となる植物、暮らしを彩る植物などが植えられていました。「ウリとヒョウタン」の展示もありました。

f:id:myuu-myuu:20170819125459j:plain↑ ヒョウタン・カーリング(ウインタースポーツのカーリングストーンにそっくりです。)  

f:id:myuu-myuu:20170819130237j:plain↑ マクワウリ・金俵甜瓜(キンピョウマクワウリ)↓マクワウリ・虎御前(トラゴゼン) 

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f:id:myuu-myuu:20170819130844j:plain↑ ナタマメ(福神漬けに入っている豆のさや)  ↓ 粟(アワ)

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f:id:myuu-myuu:20170819130727j:plain↑ オオボウシバナ(ジャンボツユクサかと思いました。京友禅の下絵を描く染料になる青花紙の原料に用いられるそうです。)

 

 歴史民俗博物館では、漆(ウルシ)の企画展もしていたので、そちらも見ました。夏休み中なので、子ども連れのファミリーもたくさん見学していました。

 お昼は、博物館の中にあるレストランで食べました。レストランへと降りる階段からアサガオグリーンカーテンをみました。

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 変化アサガオは年度見ても不思議です。糸のように細い葉や花、渦をまいたような葉、花弁のない花、何色も重なっている複雑な色の花、それら一つ一つの変化に名前を与え、後世に伝えてきた先人の植物愛(?)ってすごい!と思います。

 

挿し木苗の福神草に花が咲きました !!

 このところ梅雨のような天気が続き、福神草には程よい雨だったようで、1週間のうちにグングンと背が伸び、地植えにした挿し木苗の福神草の茎は6本になり、赤いつぼみに白い花が咲きました。球根から育てた福神草に遅れること3週間でした。

f:id:myuu-myuu:20170817133802j:plain球根から育てた福神草に比べると、花の大きさは2/3ぐらいで、5㎝ぐらいです。小さくても花の形は同じです。つぼみの数は圧倒的に少ないです。しかし、この挿し木苗の福神草の良いところは、背丈が40~50㎝ぐらいで、花が見られるところです。球根から育てた福神草は、背丈が小さくても80㎝ぐらいで花が咲き、普通は1m~1.5mぐらいで花を咲かせます。場所を取らずにコンパクトに花を楽しむことができます。

f:id:myuu-myuu:20170817133906j:plain花が咲いている茎より後に出た2本の茎は、50㎝ぐらいになりました。花芽が見える頃にはもっと大きくなるでしょう。1週間前には株元の5㎝ぐらいだった芽が、20㎝ぐらいに伸びています。株元に7本目の小さな芽が出ています。凄いスピードで成長します。球根から育てた福神草はこんなに茎を出しません。

 

 昨年の11月、冬越し準備をしたときに、球根から切り取った茎を土や水に挿しておきました。冬の間に葉が落ちたり、茎自体が腐ってしまったりということはありましたが、何本かの茎は葉は落ちたものの茎の緑色は保たれたまま、特別の変化はありませんでした。土に挿したものより水に挿したものの方が残った茎は多かったように思います。土挿しするなら、節ごとに短く切ってから挿した方が良いようです。

 5月の連休ごろに福神草の球根を掘り起こしましたが、そのころ挿し木した茎の節(葉がついていたところ)から芽らしきものが出て来たのです。それから約3カ月半ぐらいでグングンと成長し、花が咲きました。挿し木苗の福神草でも、その年のうちに花を見ることが出来るという事が証明されたわけです。

 いつもの年ならまだまだ残暑が残り、福神草はあとからあとから茎を伸ばし、10月頃まで花を咲き続けるはずですが、今年はお盆の頃に9月下旬の陽気などと騒いているぐらいですから、挿し木苗の福神草全部が無事花を咲かせることができるかどうかちょっと心配です。

「まつこの庭」・夏のラン

 長寿台風が去ってから、梅雨のような天気が続き、お盆も涼しく過ごせるかなと思っていたら、今日は晴れて暑くなりました。

 今回は、「まつこの庭」で7・8月に咲いたランです。夏の時期は、ほとんどのランが成長期で、花が咲くランが少なく、温室の中はちょっと寂しいです。

↓ カトレア・バカビア・アイスミルクティー

f:id:myuu-myuu:20170813141743j:plainせっかく咲いても、カタツムリが花弁を食べてしまって、悲惨な姿になったりします。

f:id:myuu-myuu:20170813141922j:plain↑ カトレア・パープラタ(写真を撮る前に、一晩で食害されてしまいました。)

f:id:myuu-myuu:20170813142303j:plain↑ オンシジューム・シャリーベービィ(甘いチョコレートの香りがします。)

f:id:myuu-myuu:20170813142542j:plain↑ マスデバリア(今年2回目の開花です。) ↓ ミニバンダ・ルースネアリー

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f:id:myuu-myuu:20170813143115j:plain↑ バンダ・プリンセスミカドブルー(今年5月にも咲いて、2度目の開花です。)

f:id:myuu-myuu:20170813143806j:plain↑ ミニミニコチョウラン(細かいスポット模様 カタツムリに食害されています。)

f:id:myuu-myuu:20170813142936j:plain↑ ミニミニコチョウラン(色がブルーは珍しいです。)

f:id:myuu-myuu:20170813143841j:plain↑ ↓ ミニミニコチョウラン(どちらも花径2㎝ぐらいです。)

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f:id:myuu-myuu:20170813144002j:plain↑ ↓ 原種コチョウランビオラセア(香りのあるコチョウランです。)

f:id:myuu-myuu:20170813144644j:plain同じビオラセアですが、下の方が上のビオラセアより紫がかった色をしています。

f:id:myuu-myuu:20170813144944j:plain↑ ↓ ホヤ(サクララン)・カルノーサ・バリエガータ

f:id:myuu-myuu:20170813145346j:plainホヤの中でも、日本原産(沖縄など)でポピュラーな品種です。これは黄色の斑入り葉ですが、斑の入らないカルノーサ、黄色の他にピンクの斑も入るカルノーサ・トリカラーもあります。

 サクラランの花を2回も見ると、珍しい花大好き人間の私は、興味ががぜんわいて来ました。最近花木センターやホームセンターへ出かけると、観葉植物のコーナーへ立ち寄って、ホヤを探している自分に気がつきます。近所の花木センターで3割引きセールをしていたので出かけました。ホヤのコーナーでホヤ好きが偶然3人集まって、全くの初対面なのに、ホヤ談義に花が咲き、情報交換をしてしまいました。

 今まで温室はランが主人公でしたが、ホヤの開花期は5~8月なので、ランがお休みしているうちに、ホヤも勢力を広げそうです。