今日は朝から雨です。予報では大暴風雨になるという予報でしたが、私の住む地域ではそれほど雨風とも強くはないようです。こんな時の予報は外れた方が良いですよね。
私の庭では、今カラスウリやスズメウリ、オキナワスズメウリの実が色付いて、寂しくなって来た庭に色どりを添えています。
↑ カラスウリの実 ↓ スズメウリの実(白い実が熟したもの)
↑ オキナワスズメウリの実(赤い実味が熟したもの)
カラスウリとスズメウリとオキナワスズメウリはいずれもウリ科のつる植物で、野草です。カラスウリとスズメウリは本州、四国、九州に自生しますが、オキナワスズメウリは名前に沖縄が付く様に沖縄に自生する熱帯性の植物です。カラスウリとスズメウリは毎年私の庭に自然に出てきますが、オキナワスズメウリは私が種を蒔いて育てたものです。最近はオキナワスズメウリもこぼれ種から育つようになってきています。
★★★ カラスウリ ★★★
カラスウリは北海道を除く日本各地の野山に自生している多年草で、ウリ科の植物では珍しい雌雄異株です。種と地中で冬越しする塊根で増えます。私の庭では増えて増えて困っている植物の一つです。
カラスウリは夏の夜径10㎝ほどのレース状の花を咲かせます。
雄花と雌花はほとんど同じで区別がつかないようですが、花の元が膨らんでいるのが雌花なので、すぐ分かります。若い実は黄緑と緑色の縞模様ですが、
熟すと縞模様が消え、朱色に変わります。実は楕円で大きさは5~7㎝ぐらいです。。
カラスウリの名前の由来は、実が大きく目立つので、カラスが食べるのだろうと思われたとする説と、実の色が墨の朱墨に似ていたことから唐朱瓜(カラシュウリ)と呼ばれ、それがカラスウリになったという説があるそうです。実際にはカラスはこの実を食べないそうです。
★★★ スズメウリ ★★★
スズメウリも北海道を除く日本各地の野原や水辺に自生する一年草ですが、時にはつるの先が地下に潜って越冬することがあるそうです。
スズメウリの花は径0,5㎝にも満たない小さな白い花です。実は緑色の球形で径1㎝ほどの大きさです。カラスウリと違って縞模様はありません。
実が熟すとカラスウリのように赤くはならず、白に変わります。
スズメウリの名前の由来は、カラスウリの実に比べて小さいのでカラスより小さいスズメ(雀)を当てたという説と、白い小さな実がスズメの卵に似ているからという説があるそうです。
上の方にある白い実がスズメウリで、下にある朱色の実がカラスウリです。大きさが随分違いますね。
★★★ オキナワスズメウリ ★★★
オキナワスズメウリは熱帯原産で、日本では沖縄に自生し、国外では台湾、南中国、インド、マレーシア、熱帯アフリカまで分布しているそうです。スズメウリと同様に一年草です。花は径1㎝ぐらいで、スズメウリに似た黄の小さな花を咲かせます。
オキナワスズメウリの実は径2㎝ぐらいの球形で、緑色に白い縞模様があります。カラスウリは熟すと縞模様が消えてしまいますが、オキナワスズメウリは熟してもこの白い縞模様が残ります。
オキナワスズメウリは、スズメウリに似ていて、日本では沖縄だけに自生しているので、この名があるそうです。リュウキュウスズメウリ、リュウキュウオモチャウリの別名もあるそうです。また毒を持っているので、中国名では毒瓜と言うそうです。
オキナワスズメウリは寒さに弱いので、霜が当たるとダメになってしまいます。カラスウリやオキナワスズメウリの赤い実は、皇帝ダリアと共に、晩秋のまつこの庭を彩ってくれると思います。