今回は、「まつこの庭」に咲くユリを紹介します。
「まつこの庭」で一番早く早く咲くのがスカシユリの仲間で、続いて、テッポウユリの仲間、カサブランカの仲間やヤマユリなどで、一番遅いのがカノコユリの仲間です。今年はテッポウムシとカタツムリの被害がひどく、もうすぐ咲くのに・・・という時に枯れてしまったり、花びらがボロボロになったりしたものが続出です。
<スカシユリの仲間> 6月上旬~下旬
オニユリやヤマユリの交配種(アジアンティックハイブリッドリリィ)
↑ ロリーポップ ↓ クラシックジョイ
<テッポウユリの仲間> 6月中旬~下旬 テッポウユリの交配種
↑ ミヤビ ↓ プリンスプロミス
<カサブランカの仲間>7月上旬~下旬
カノコユリやササユリなどの交配種(オリエンタルハイブリッドリリィ)
白くて大きな花を咲かせることで有名なカサブランカは、ニュージーランドでカノコユリとササユリの交配で作出され、オランダで増殖されて世界中に広まったそうです。 最近は、カサブランカをもとに赤や黄などの大きな花のレッドカサブランカや黄カサブランカなども作られているようです。
↑ コンカドール(黄カサブランカ) ↓ タイガーウッズ
< 原 種 >
日本には、14種の原種ユリが自生していて、ヤマユリ、ササユリ、ヒメサユリ、タモトユリ、ウケユリ、スカシユリの6種が固有種(日本だけに自生)で、テッポウユリ、エゾスカシユリ、クルマユリ、オニユリ、コオニユリ、ヒメユリ、スゲユリ、カノコユリは、日本から中国大陸、朝鮮半島、台湾などにかけて自生しているようです。
ユリは、アジサイと同様にドイツの医者シーボルトによってヨーロッパに紹介されました。特にオランダで日本のユリをもとに交配が進み、日本に戻ってきました。日本では、鑑賞よりも食用としてオニユリやコオニユリ、ヤマユリなどが栽培されたようです。まさに「花より団子」ですね。