このところ40数年ぶりの大寒波とかで、厳しい寒さが続いています。日陰に残った雪の上を通る風は、ことのほか冷たく感じます。
今回は、「まつこの庭」の温室で咲くランです。外は厳寒でも、温室の中はランが咲いていて、そこだけ春のようです。
<原種カトレア>
↑ トリアネー・マザードミニカン ↓ トリアネー・ムーレアナム
カトレア・トリアネーは、南アメリカ大陸のコロンビアのアンデス山脈の山中に自生していて、大輪系の原種カトレアの中では圧倒的な人気があるそうです。コロンビアの国花に指定されているそうです。近年自然破壊や乱獲が進み、絶滅危惧種になっていて、ワシントン条約で取引禁止になっているそうです。出回っているトリアネーは皆温室育ちということになりますね。
私の温室にも、トリアネーは数株ありますが、なかなか形よく咲いてくれないのが悩みです。マザードミニカンの方は例年花弁が垂れ下がってしまうのですが、今年はきれいに咲いた方かなと思います。ムーレアナムの方は横に広がった花弁にスジ模様が入るのですが、花弁が丸まっているので模様がよく見えません。開花時に水が足りないとこういう現象が起こるそうです。このムーレアナムには、とても良い香りがあります。優しい甘い香りで、私が今まで出会ったランの香りの中で一番良い香りかもしれません。ランの専門家の話では、トリアネーはほとんどのものが香らないということなので、とても不思議です。もっとも私もムーレアナムの香りは今年初めて感じたのですが・・・・。来年は香らないなんていうこともあるかもしれません。
<カトレアの交配種>
↑ レリアカトレア・サンセットショータイム アンセプスの血を引いているので、茎が1メートル位伸びて、その先に3~5輪ぐらいの花を咲かせます。
↑ カトレア・サクラリトルレジェンド
<ミニカトレア>
ミニカトレア3種共に名前不詳です。いずれも咲き終わった名札なしのミニカトレアを格安で買ってきて花を咲かせたものだからです。大輪のカトレアは花径が10㎝以上あり、ミニカトレアは4,5㎝です。1輪だけでは寂しい感じですが、沢山咲けば、それなりに見応えがあります。
<その他のラン>
↑ セロジネ・インターメディア
↑ ミニコチョウラン・メイサンエンジェル ↓ ミニコチョウラン(名前不詳)
↑ デンドロビューム・プチパラソル
今一番咲いているのはシンビジュームで、次はカトレアです。シンビジュームは花もちがいいので(1か月ぐらいは咲いています。)よけいにそう感じるのかもしれません。カトレアはもっても2週間ぐらいです。
3月ぐらいまでランは次々に咲きます。温室の中をのぞくのが、毎日の楽しみです。