昨日の朝、今朝と冷え込み、私の家の軒下で1℃でした。氷も張りました。当然霜も降りましたが、皇帝ダリアと皇帝ヒマワリは無事でした。少しぐらいの霜なら耐えられるようです。あと何日もつでしょうか。
今回は10月から11月にかけてまつこの庭の温室で咲いた秋咲きのカトレアです。
↑ チョコレートドロップ ↓ 名前不明(パープラタ系?)
カトレアは中央アメリカから南アメリカの熱帯に約30種が木や岩に着生しています。中でもベネズエラ、コロンビア、ブラジルはカトレアの宝庫と言われています。
若いころ、「外国はどこへ行ってみたい?」と聞かれて、「ブラジル」と答えると「そんなにサッカーが好きだった?」と言われたものです。ブラジルに行って、自然の中で咲くカトレアの原種を見たいと思っただけだったのですが・・・・・。
↑ 原種カトレア・ラビアタ・ルブラ
ラビアタはブラジル、特に北東部の標高400~1000mの地帯に自生し、「ブラジル北東部の女王」と呼ばれています。イギリスの園芸家ウイリアム・カトレイが初めて咲かせたカトレアがラビアタで、カトレアの原点と言われています。日本では秋口の9月中旬から10月上旬ぐらいに咲きはじめ、まさに秋のカトレアです。
↑ 原種カトレア・トリアネー・ピンクジェム
トリアネーはコロンビアのアンデス山脈の標高600~1500mの山中に自生しています。コロンビアの国花の指定を受けています。日本では12月から2月に開花します。私の温室では少し早く咲いてしまったようです。
↑ 原種カトレア・マキシマ・シンセリティ ↓ マキシマ・セミアルバ
マキシマ・セミアルバはガクと花弁が白で、リップ(唇弁)の網目模様だけが濃いピンク色をしています。
↑ マキシマ・コンカラー・ツボイ
マキシマは標高500~1000mの南米の太平洋側のエクアドル、コロンビア、ペルーのジャングルと広範囲にわたって自生しています。日本では秋から冬に開花します。エクアドルでは「クリスマスの花」と呼ばれるそうです。
マキシマは、リップに網目模様があるのが特徴ですが、アルバと呼ばれるガクと花弁が真っ白なマキシマや、コンカラーと呼ばれるガクも花弁もピンク一色のマキシマは網目模様がほとんどありません。黄色の模様が目立ちます。
↑ リップに網目模様がほとんどないマキシマ・コンカラー
私はカトレアの中でもマキシマが好きで、今花が咲いている3種類のマキシマの他ににもアルバとセルレア(花弁が薄紫色)のものを持っていますが、今年は花が咲かないようです。
これから寒くなり庭に花がなくなると、温室の中ではシンビジュームやカトレアなどが開花シーズンを迎え、賑やかになります。今灯油の値段が高騰し、ラン栽培など贅沢をしていていいのだろうかと考えてしまいます。せめて温度設定を1℃低くしようと思っています。