まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

「まつこの庭」・ペチュニア&カリブラコアコレクション

 今、「まつこの庭」の玄関を彩っているのが、ペチュニアカリブラコアとその寄せ植えです。「まつこの庭」では、5月の連休明けから10月ごろまで、玄関前を賑わしてくれます。豊富な花色や花形、花の大きさ、花期の長さ、丈夫で誰にでも簡単に育てられるなどの理由から、夏花壇によく使われます。

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 ペチュニアは南米原産のナス科の植物で、和名はツクバネアサガオと言います。ペチュニアはブラジル先住民の言語で「タバコ」の意味だそうです。葉タバコ(タバコの原料)と近縁種のようです。そういえば、花タバコ(ニコチアナ)の花は、ペチュニアにそっくりです。

ペチュニア

f:id:myuu-myuu:20170611164727j:plain↑ ブラックチェリー(大輪)実際はもっと黒いです。  ↓ シルバーベリー(小輪)

f:id:myuu-myuu:20170611164804j:plain他のペチュニアと同じように育てているのに直径が1メートル位になりました。ラベルに花壇用と書いてあるだけに、広がり方がすごいです。花もたくさん付けています。

f:id:myuu-myuu:20170611164618j:plain↑ 花に斑入り咲き・ナイトスカイ  ↓ 八重咲き・なっちゅん

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f:id:myuu-myuu:20170611165108j:plain↑ 斑入り葉・バリフロー  ↓ セブンティーン(グリーンのラインがさわやかです。)

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f:id:myuu-myuu:20170611170935j:plain↑ 色うつり咲き・贅沢ペチュニア  1株から黄色、オレンジ、ピンクと色が移っていき、1株で色が何倍も楽しめる、名前の通りとても贅沢なペチュニアです。

f:id:myuu-myuu:20170612151440j:plain↑ ピコティ八重咲き・花衣(ハナゴロモ)今年新発売品種です。黒地にクリーム色の縁取り、しかも八重咲き、豪華です。珍しいペチュニアです。

 

 今でこそ、ペチュニアも暑さや湿度に強いものがどんどん出ていますが、30年ぐらい前はペチュニアは日本の湿気の多い夏に弱い植物でした。日本の気候に合うようにサントリー京成バラ園が共同で作出し、1989年に発売されたのが、サフィニアだそうです。もともとはペチュニアは立ち上がって咲くものでしたが、サフィニアは匍匐するように伸びて花を咲かせるので、波をイメージして「サーフィン」とペチュニアを合わせて「サフィニア」と名付けたそうです。(サフィニアペチュニアの1品種で、商品名です。)ヨーロッパの窓辺を変えたと言われるほど、世界的に注目されたそうです。今、日本のペチュニア界は、世界の先頭を走っているそうです。

サフィニア

f:id:myuu-myuu:20170611170207j:plain↑ サフィニアアート・ももいろハート 

f:id:myuu-myuu:20170611170617j:plain↑ かさねいろ・ホワイト&クリームピンク

f:id:myuu-myuu:20170611170757j:plain↑ かさねいろ・イェロー&クリーム

 

 ペチュニアによく似た株で、小輪の花をぎっしりと咲かせるカリブラコアという品種があります。葉は小さめでペチュニアより少し硬い感じがします。原産は南米で、1990年にペチュニア属から分割されたばかりの品種です。茎が木質化するので、ペチュニアよりは、寒さにやや強く、軒下などで越冬します。最近は、ペチュニアカリブラコアとの交配によって、より寒さに強く花色や花形がバラエティーに富んだものがどんどん作出されているようです。

カリブラコア

f:id:myuu-myuu:20170611171831j:plain↑ カリブラコア・サマープリティリング(冬越ししたもの)

f:id:myuu-myuu:20170611172012j:plain↑ 八重咲きカリブラコア・カメレオン・サンシャインベリー(冬越ししたもの)

f:id:myuu-myuu:20170611172134j:plain↑ ダブルカリブラコア・レモン(今年購入)

 

 植えつけてから約2カ月になるので、徒長気味のものもあります。梅雨の時期を乗り切るために、切り戻しをしようと思います。軒下とはいえ、やはり梅雨時の蒸れに注意が必要です。ちょっとの間、玄関前が寂しくなるかもしれませんが・・・。10月まで元気に咲いて欲しいです。

福神草の芽が出ました !!

 6月7日に関東地方が梅雨入りしたらしいです。あとで修正されることがあり、確定でない所が天気予報は面白いなあと思います。今日は、ちょっと小雨模様で梅雨を感じさせますが・・・・。

 

 福神草を植え付けてから、約1カ月が過ぎました。心配していた芽が出ました。植えつけから発芽まで約1か月かかることが分かりました。

f:id:myuu-myuu:20170608133957j:plain↑ プランターに植えつけたものが一番早く芽が出て、もう10㎝ぐらいになりました。芽は今のところ1本だけです。

f:id:myuu-myuu:20170608133757j:plain↑ 地植えにしたもので、2本芽が出ました。1本は5㎝ぐらいで、もう1本は3㎝ぐらいです。

f:id:myuu-myuu:20170608134233j:plain↑ 仮植えしたもので、芽が出たもの、出ないもの、2本出たもの、1本のみのもの、個体差があります。 

 福神草を譲ってくれたおじさんは、最初は2,3本しか芽が出ないと言っていましたが、その通りでした。

f:id:myuu-myuu:20170608134438j:plain↑ これは、プランター植えのまま冬越ししたものを、茎を半分切って植えつけたものです。まだ新しい芽は出ていません。

f:id:myuu-myuu:20170608134908j:plain↑ これは挿し木をしたものです。、高さは10㎝ぐらいですが、もう葉が展開しています。しっかり土の中に根をおろしています。茎から新しい芽を切り離して、植え替えをした方がいいかもしれません。

f:id:myuu-myuu:20170608135220j:plain↑ これは、水の中に着けて置いたものです。1か月前は、芽だけでしたが、根が出て長く伸びました。これも茎から新しい芽を切り離して植え替えをした方がいいかもしれません。でも、まだ芽は固いままなので、もう少し葉が伸びるまで待った方がいいかもしれません。

f:id:myuu-myuu:20170608135746j:plain↑ 茎の下の方だけ水につけて置いたものです。芽だけ長く伸びて、根は伸びていません。早く根が伸びるように、取り木をする時のように、水苔で巻いてみようかと思います。

 

 福神草のオジサンからは、1メートル位の穴を掘ってその中で冬越しをすることを教えて頂きました。温室内で冬越しできるとか、挿し木が出来るかどうかについては教えて頂きませんでした。私の試行錯誤のオリジナルです。

 あと1か月経つと、この福神草たちはどうなるのでしょう。ちょっと楽しみです。

 

 

バラのパートナープランツ

 ここ数日、カラッと晴れてさわやかな春のような陽気です。5月の終わりごろの真夏のような暑さが嘘のようです。バラも少し長持ちするかもしれません。

 一緒に植えることでお互いを引き立てあう関係の植物を、パートナープランツと言います。「まつこの庭」にもたくさんのパートナープランツが植えられています。意図的に植えても花の時期が合わなかったり、色の組み合わせ(反対色や同系色が多い)がうまくいかなかったりします。偶然にこぼれ種から育った植物が、引き立てることもあります。

f:id:myuu-myuu:20170606114401j:plain↑ バラ・ふれ太鼓とクレマチス・エトワール・バイオレット

f:id:myuu-myuu:20170606114436j:plain↑ ツルバラ安曇野(アズミノ)とアスチルベ(左側は白色、右はピンク色)

f:id:myuu-myuu:20170606114515j:plain↑ 木立バラ・シュシュとカンパニュラ八重咲き

f:id:myuu-myuu:20170606114551j:plain↑ 木立バラ・花霞(ハナガスミ)とムシトリナデシコ(雑草と言われています。)

f:id:myuu-myuu:20170606114620j:plain↑ オールドローズ・サフラノ(ツルバラのようになります。)とスモークツリー(花が咲いたあとが白くなります。)

f:id:myuu-myuu:20170606121502j:plain↑ ミニツルバラ・メイ(夢乙女の子)とクレマチス・キャロライン

 一般的にバラに合うパートナープランツとして挙げられるのは、クレマチスジギタリスデルフィニウム、オルラヤ、ギボウシなどです。

f:id:myuu-myuu:20170606120802j:plain↑ クレマチス・プリンス・フィリップ

f:id:myuu-myuu:20170606120918j:plain↑ クレマチス・プリンセス・ダイアナ

f:id:myuu-myuu:20170606121026j:plain↑ ジギタリス・パムズチョイス   ↓ デルフィニウムとチドリソウ(小さい花)

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f:id:myuu-myuu:20170606121808j:plain↑ サルビア・シロクマクン   ↓ アカンサス・モーリス

f:id:myuu-myuu:20170606123023j:plainアカンサスモーリスはそれ自体が大型の植物で存在感が有りすぎて、バラのパートナープランツには、合わないような気がします。

 

 バラのベストパートナープランツはクレマチスと言われています。豪華なバラと清楚なクレマチスの組み合わせが互いを引き立てあうというのが、理由の一つですが、何といってもクレマチスにはバラにはない青系の色が豊富だということがあげられるでしょう。同じ理由でデルフィニウムも選ばれるようです。

「まつこの庭」には、いろいろな植物が植えられていますが、あれもこれも欲しいというだけで、次々に植えてしまうので、まとまりのつかない庭になってしまうのが悩みです。おまけに草取りが間に合わないので、草ぼうぼうで余計に始末に負えません。優しい花友が、「ナチュラルガーデンなんだからいいのよ。」と言ってくれるのがうれしいです。

 

初夏の「まつこの庭」

 5月は、春らしい春の日は数えるほどで、5月なのに夏日になる日が多く、季節はすっかり夏になってしまいました。「まつこの庭」は、今、つるバラが盛りで、サツキ、スモークツリー、クラウンベッチなどが庭を彩っています。

f:id:myuu-myuu:20170602132600j:plain↑ ミニツルバラ(薄いピンクと白は夢乙女。咲き進むと白っぽくなります。濃いピンクは安曇野(アズミノ)。いずれも花径は、2㎝ぐらいです。)

f:id:myuu-myuu:20170602133008j:plain↑ ツクシイバラ(九州と山口県に自生するノイバラの変種。花径は3,4㎝)

f:id:myuu-myuu:20170602133839j:plain↑ ↓ スモークツリー(花が終わったあとが煙のように見えることから、けむりの木ともいいます。白やピンク、赤、紫などがあります。)

f:id:myuu-myuu:20170602132906j:plain↑ これは、葉が銅葉で花は紫です。「まつこの庭」には、あと白があります。

f:id:myuu-myuu:20170602134323j:plain↑ ネグントカエデ          ↓ バイカウツギ

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f:id:myuu-myuu:20170602134606j:plain↑ ↓ サツキ(旧暦の5月ごろ、今の時期に咲くので、この名があるそうです。) 

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↓ カシワバアジサイ

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f:id:myuu-myuu:20170602134826j:plain↑ これは何の実だと思いますか? 葉を見るとヒイラギだということが分かります。12月頃咲く花も見落とすことが多いですが、実は見たことがありませんでした。初めてヒイラギに実がなっていることに気が付きました。大きさは1㎝ぐらいです。

f:id:myuu-myuu:20170602135223j:plain↑ クロモジの実(実がなるのは、雌株だけです。花がぎっしりと咲いた株は、やはり雄株でした。)

f:id:myuu-myuu:20170602135441j:plain↑ 白実ワイルドストロベリー  ↓ 赤実ワイルドストロベリー

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f:id:myuu-myuu:20170602135646j:plain↑ クラウンベッチ(もともとはアメリカの牧草です。草笛の丘バラ園で下草として植えられているのを見て、「まつこの庭」にも植えてみました。生育旺盛で、バラの木を這い上がり、バラを覆いつくしそうで、ちょっと厄介です。雑草よけのグラウンドカバーに使うのには、これ以上のものはないかもしれません。何しろ花がレンゲソウみたいでとてもかわいいのです。庭のあちこちにピンクの塊ができています。花友は花姿を見て、喜んで貰っていく人と断る人と半々です。庭が広い人と狭い人の違いです。)

f:id:myuu-myuu:20170602140326j:plain↑ オルヤラ(これもバラの下草に使われます。やはり生育旺盛で、こぼれ種でよく増えます。庭のあちこちに白い塊ができています。)

f:id:myuu-myuu:20170602140650j:plain↑ オオバギボウシ(これは何と直径1.5メートルぐらいあります。)

f:id:myuu-myuu:20170602141513j:plain↑ 斑入りギボウシ寒河江(サガエ)これで直径1メートルぐらいです。葉がオオバギボウシより大きいです。他にも葉が小さいものや葉が黄色味がかっているもの、花が白いもの(普通は薄紫色)、花に香りの有るもの、茎が赤いものなどたくさんの種類があります。

f:id:myuu-myuu:20170602141912j:plain↑ セキチクの花の蜜を吸っているカラスアゲハ

 「まつこの庭」には、春から秋にかけて今まで8種類のアゲハチョウが来ていました。ナミアゲハ、キアゲハ、クロアゲハ、カラスアゲハ、ジャコウアゲハ、アオスジアゲハ、モンキアゲハナガサキアゲハです。まだ、「まつこの庭」で今年見かけていないのは、ジャコウアゲハモンキアゲハナガサキアゲハです。ところが、最近白い紋のあるモンキアゲハでもナガサキアゲハでもないチョウを見かけたのです。図鑑で調べたところ、オナガアゲハらしいことが分かりました。オナガアゲハは、ほぼ日本全域に生息するアゲハのようですから、今までも来ていたのかもしれません。チョウは素早いので、なかなか写真に収められないぐらいなので、白い紋のある他のアゲハと区別していなかっただけなのかもしれません。これで「まつこの庭」には、9種類のアゲハがやってくることになります。

 

 これからの季節、「まつこの庭」には、ユリやアジサイなどの花が咲きます。梅雨になると雑草との戦いもますます大変になります。

 

 

 

「まつこの庭」はツルバラが盛りです !!

 軒下の鉢バラはほとんど終わって、ツルバラが盛りを迎えました。雨が続いたせいか、花が傷んでしまい、ちょっと残念です。

 ツルバラの多くは、一季咲きと言って、春だけしか咲かないものが多いです。そのためか、枝を覆うほどたくさん花をつけます。

f:id:myuu-myuu:20170529131100j:plain↑ ↓ ピエール・ドゥ・ロンサール(フランスのバラ) 秋にも少し咲きます。

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f:id:myuu-myuu:20170529131306j:plain↑ ↓ 群 星(グンセイ)日本のバラ

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f:id:myuu-myuu:20170529131538j:plain↑ 群 舞 (グンマイ) 群星の色違い

f:id:myuu-myuu:20170529132107j:plain↑ ギスレーヌ・ドゥ・フェリゴンド(フランスのバラ)秋にも少し花をつけます。

f:id:myuu-myuu:20170529132215j:plain↑ 夢乙女(ユメオトメ) ↓ 珠玉(シュギョク)   どちらも日本のバラです。 

f:id:myuu-myuu:20170529132406j:plain秋にも花を付けます。霜が降りる頃まで花が咲いていることがあります。

f:id:myuu-myuu:20170529132600j:plain↑ ↓ ポールズ・ヒマラヤン・ムスク・ランブラー(イギリスのバラ

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f:id:myuu-myuu:20170529132720j:plain↑ ↓ ヴィオレッタ(フランスのバラ

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f:id:myuu-myuu:20170529133733j:plain↑ 花見川(ハナミガワ)日本のバラ      ↓ キング (産出国不明)

f:id:myuu-myuu:20170529134126j:plain↑ 私が嫁に来る前からあるバラです。太いシュートが枯れるとまた新しいシュートが出るという具合に、適当にシュート更新しているので、それほど手にあまるほどは大きくならないのがいいです。街中でよく見かけるツルバラです。

f:id:myuu-myuu:20170529135007j:plain↑ アルキミスト(ドイツのバラ)  このバラは、手に負えないほど大きくなってしまいました。

 ツルバラは自分で育ててみないと、どれだけ大きくなるかが分からないので、厄介です。ポールズ・ヒマラヤン・ムスク・ランブラーは、6メートル位になると本には書いてありますが、3メートル位になるという群星に負けてしまいました。ツルバラは庭によって合う合わないというのがあるようです。

七ツ洞公園の「秘密の花苑」へ行って来ました !!

 水戸市の郊外にある七ツ洞公園へ、小雨が降る中、花友と「秘密の花苑」の今盛りのイングリッシュローズを見に行って来ました。七ツ洞公園は、ナビに収録されていないので、たどり着くまで大変でした。

 やっとの思いで辿り着いて、車を駐車した場所(後で駐車場が何か所かあることが分かりましたが。)から一番近かったのが、「秘密の花苑」でした。駐車場からは森しか見えず、一体どこにバラ園などあるのだろうと思わせるところが、秘密の花苑の由縁なのですね。

 少し下ったところにレンガの塀に囲まれ、その周りをさらに木立に覆われた「秘密の花苑」がありました。

f:id:myuu-myuu:20170526084424j:plain↑ 入り口付近の白バラのパーゴラ  ↓ ハニーサックルのパーゴラ

f:id:myuu-myuu:20170526084502j:plainどちらのパーゴラもビクトリア調だそうです。

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f:id:myuu-myuu:20170526084855j:plain この「秘密の花苑」のようにたくさんの草花を植えこんだ庭園様式を「コテージガーデン」といい、19世紀以降イギリスで流行したそうです。たくさんのイングリッシュローズとパートナープランツ(一緒に植えることでお互いを引き立てあう植物)が植栽されていましたが、残念なことに名札が付いていず、名前が分からないものばかりでした。比較的最近植えられたバラには、オースチン社のタグが付いているものもありましたが・・・。自分たちが好きで庭で育てているゴールデン・セレブレーション、コンテ・ド・シャンパーニュ、グレイスなどは分かっても、その他は分かりませんでした。ハマナスの交配種と思われるバラもあり、これもイングリッシュローズなのか、それともイングリッシュローズ以外のバラも植えられているのかどうかもよく分かりませんでした。ボランティアの手が入って、美しく整えられているだけに、名札が無いのがちょっと残念でした。

 その後は、水の流れにそって散策しながら、池やダム、いろいろなイギリス風の庭園施設(?)を見ました。              ↓ 整備されたばかりの木道

f:id:myuu-myuu:20170526085345j:plain左側の湿地帯には、ホタルが生息するそうです。

f:id:myuu-myuu:20170526085015j:plain↑ 井戸の廃墟(フォリー)ここから水が流れ落ちていくようになっているようです。

f:id:myuu-myuu:20170526085102j:plain↑ 絵になる風景(ピクチャレスク)理念を表すフォリー 

f:id:myuu-myuu:20170526085144j:plain↑ ダム(ダムD)                                   ↓ 璧泉

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f:id:myuu-myuu:20170526095735j:plain↑ 池の脇に咲いていたヤマボウシ

 七ツ洞公園は、5つの池と5つのダム、そして緑豊かな森から構成されています。自然風景を庭園設計に取り入れるという18世紀のイギリス風景式庭園の手法を取り入れて、イギリスの会社の設計により造られたそうです。公園には、イギリスから輸入して設置されたという庭園施設があちこちに点在していて、水音を聞きながら散策すると、異次元の世界に迷い込んだようです。2012年公開の映画「テルマエ・ロマエ」のロケ地に一部分使われたのも納得でした。そのロケ以来七ツ洞公園は名前が知られるようになったようです。

 七ツ洞という名前は、池のほとりに古墳時代の遺跡である「権現山横穴群」があり、この横穴が洞で7つ(5つ現存)あったとされ、それが由来だそうです。

 

 小雨が降ったり止んだりの中、傘をさしながらでしたが、公園を訪れる人が少なかったので、ゆっくりと散策することができました。「秘密の花苑」のイングリッシュローズは見ごたえがありました。香りもすばらしかったです。バラ好きの花友は、「七ツ同公園=秘密の花苑=イングリッシュローズ」と思っていたらしく、ダムや池、フォリーなどの庭園施設の存在に驚いていたようです。たどり着くまでの迷走も忘れて、満足してくれた様子にわたしもうれしくなりました。私自身も七ツ同公園は映画のロケに使われたらしい、バラがきれいな庭があるらしいという事ぐらいしか知らず、今回訪れるにあたって(何しろ運転手を務めなければなりませんから)、少し調べたりもしましたが、実際に訪れてみるとこんなすばらしい場所が近くにあることに今更ながら驚きました。景色が曇って見えたのが、ちょっと残念でした。写真も曇って撮れています。次の機会には、是非晴れた日に、しかも秋バラが咲くころに訪れてみたいと思いました。

ユズの花が咲きました !!

 「まつこの庭」には、ユズの木が12本あります。昨年は、不作の年でしたが、今年はどうやら豊作のようで、びっしりと花を付けています。

f:id:myuu-myuu:20170523133343j:plain↑ ↓ どちらもユズの花

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 フクレミカン(福来ミカン)も少し遅れて花を開きました。どちらも5枚の白い花弁でよく似ていますが、フクレミカンの方が、花が少し小さく、花弁が反り返りません。

f:id:myuu-myuu:20170523133649j:plain↑ フクレミカンの花    

f:id:myuu-myuu:20170523134101j:plain↑ ↓ どちらもカキの花

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葉と同じ緑色をしているので、花が咲いても目立ちません。4枚の緑色をしている部分はガクで、やがてカキのヘタになるところです。黄緑色の部分が花で、右側の花は開いていておしべやめしべが見えますが、左側の花はツボミです。

 柑橘類と柿は同じ時期に花が咲くのですね。

 今の時期、春先に花が咲いた花木には実が付いています。

f:id:myuu-myuu:20170523135024j:plain↑ サクランボ  赤くなったとたんに小鳥が、食べてしまいました。

f:id:myuu-myuu:20170523135210j:plain↑  ↓ ビックリグミ どういうわけか、実が形よく赤くなりません。

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f:id:myuu-myuu:20170523135433j:plain↑ ジューンベリー     ↓ カリンの実

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 今日咲き終わった花の処分をしていて、新しい発見がありました。

 春先、今年はどういうわけかカラスノエンドウが大量発生し、雑草退治で悩ませられたのですが、どうしてカラスノエンドウというのか、不思議に思っていました。マメ科植物で赤紫の花が咲き、やがて緑色をしたサヤができ、カラスの名前が付くような黒い色とは無縁のように思っていました。花の終わったナガミヒナゲシカモミールを抜いていた時に黒いものが目に入りました。

f:id:myuu-myuu:20170523140347j:plainカラスノエンドウの実だったのです。名前の由来はどうやらこの完熟した黒い実にあったようです。今までは、種がこぼれないうちにと思って、緑のサヤの段階で抜いていたように思います。今回は、あまりに大量だったために抜くのが遅れ、完熟してしまったようです。これを見て、カラスノエンドウの名前に納得しました。

 甲斐伸枝さんという絵本作家が描いた「雑草のくらし」という絵本(空き地の雑草の移り変わりについて5年間観察を続けたその記録です。)に、ちゃんとカラスノエンドウのことが描いてありました。

  「夏の初めのある晴れた朝、

   パチッと澄んだ音をひびかせて、真っ黒なサヤがはじけた。

   とたんに種子が三メートルも四メートルも飛び散って、地面に散らばる。」

と、真っ黒なサヤがはじけ、地面に飛び散る様子が、絵本の画面いっぱいに。

 食べられる実がなる木だと観察にも力が入りますが、雑草だと実がならないうちに抜かないと・・・と思い、雑草の実には目がいかないものです。雑草というものにも、命があり、暮らしがあるのですね。

 「雑草という草はないんです。どの草にも名前があるんです。」という昭和天皇の言葉が思い出されます。