12月7日は二十四節気の一つ「大雪」でした。この日水戸で初雪が観測されたそうです。雪が降るようになり、本格的な冬の到来です。
「まつこの庭」はすっかり霜枯れて、花のない寂しい庭になってしまいましたが、温室ではランが咲き始めました。温室の主な住人(?)はランですが、ラン以外にも原種シクラメンやホヤ、セントポーリア、木立ベゴニアなど耐寒性の弱い植物が同居しています。下の段には冬越しをする福神草やダリア、サルビアなど夏の植物もぎっしり入っています。今の時期、ラン以外にも花を咲かせているものもあります。
↑ ↓ 天井まで届きそうなポインセチア
ポインセチアの鉢植えが温室の中に根を降ろしてしまい、いつのまにか大きくなりました。春先に一度枝を詰めたのですが、また伸びてしまいました。2mは超えています。
赤く色付いているのは花ではなく葉です。花は真ん中のぽちぽちしたもので、まだ開花していません。お正月の頃にもっと葉が赤くなり、開花を始めます。
↑ ルクリア(アッサムニオイザクラ)・スィートルビー ヒマラヤや中国原産の常緑低木で、耐寒性がやや弱く庭植えできません。香りが良くピンクの花色がサクラをイメージするので、ニオイザクラの別名があります。普通種は淡いピンク色でまさに桜色ですが、これはスィートルビーの名の通り、花色が濃いです。
↑ ウンナンゲッコウカ(雲南月光花) インドや中国の原産の半常緑低木で、ルクリア同様耐寒性が弱く庭植えできません。中国では迎春柳と言われ、冬から春にかけて開花します。私の温室では一足早く開花しましたが、無加温の室内ならば3月頃開花するそうです。
↑ ヒメノウゼンカズラ 東・南アフリカ原産でヒメの名の通り小さな花を咲かせます。これもいつのまにか根を降ろしてしまい、温室の中で一年中開花しています。
↑ 色付き始めたキンカン(株が小さいので温室に入れています。)
↑ 木立ベゴニア ↓ 原種シクラメン・ヘデリフォリウム・アルバ
↑ ホヤ・リネアリス ↓ ホヤ・織姫
↑ ホヤ・ヘウシュケリアナ ホヤは6月頃から8月、10月、11月頃に咲くものが多いのですが、何種類か繰り返し咲きます。このヘウシュケリアナは1つの花が5㎜ぐらいで、5~7個集まっても1㎝ぐらいにしかなりませんが、5月頃からずっと咲き続けています。花形もオレンジと赤の色の組み合わせもかわいいです。
↑ ↓ セントポーリア
セントポーリアはイワタバコ科の植物で熱帯アフリカ東部の山岳地帯が原産で、アフリカスミレの別名があります。
↑ ↓ スプレプトカーパス
スプレプトカーパスもセントポーリアの仲間で、イワタバコ科の植物で、アフリカ、マダガスカル、熱帯アジアの原産です。セントポーリアもスプレプトカーパスも葉挿しで増やすことができるそうです。どちらも一年中咲いているイメージがあります。
私の庭には温室が2棟あります。洋ラン栽培のために建てたものですが、今では花の興味の範囲が広がり、それにつれて、ラン以外の植物がどんどん温室の中に入り込んでいます。ランの世話が疎かになっていて、花が咲かなくなってしまったものもたくさんあります。ランの開花シーズンが来ると反省するのですが、シーズンが終わると他の新しい花や珍しい花に目移りしてしまいます。本当に困ったものです。