今朝は今シーズン一番の冷え込みで、私の家の軒下で-10℃でした。一瞬見間違えたかと思いました。茶の間は2℃でした。暖冬に慣れた体にはちょっときつかったです。一週間もするとまた暖かくなるそうです。
暖冬、暖冬と言われながら、私の庭のクリスマスローズはなかなか咲かず、やっと咲き始めた状態です。例年に比べて1か月ぐらい遅いような気がします。
↑ ペールピンクシングル ↓ ピンクピコティ(縁取り)白ダブル
クリスマスローズの咲き方としてシングル(一重)咲き、ダブル(八重)咲きがあり、その中間のセミダブル(半八重)咲きがあります。クリスマスローズの花と思われている部分は実はガクで、ガクの元にある小さな花弁のようなものが花弁の退化したものでネクタリーと言われます。その部分がいろいろ変化して、ダブル咲きとかセミダブル咲きになるようです。
↑ ダークピコティ(濃い色の縁取り)セミダブル ↓ アプリコットゴールドダブル
↑ ピンクミスト(細かい点模様)ダブル ↓ ブラック小輪ダブル
↑ ゴールドセミダブル ↓ プチドール(小輪多花)・赤と白のバイカラー
クリスマスローズはキンポウゲ科の多年草植物で、およそ20種類の原種とそれらの自然交雑種や交配種などたくさんあります。原種はヨーロッパ全域から地中海沿岸、黒海沿岸、そして中国(チベタヌス1種のみ)に自生しています。
日本では、1990年代に入ってからクリスマスローズの品種改良が本格的に始まりました。イギリスのナーセリーから株を入手し、それを親株にして育種を開始し、品種改良を重ねて、今では世界的な水準を超えるほどになったそうです。
今、クリスマスローズの世界は、オーレア系(葉や花が黄金色)、多弁系(花弁数が多い)、小輪多花系(小さな花をたくさん付ける)、原種交配系、カラーリーフ系(斑入り葉を楽しむ)などに分かれて進化しているそうです。
多弁花は、ダブルの中でも花弁の重なりが5段以上で、更に7段以上になると超多弁花と言うそうです。超多弁花は日本の育種家が世界に先駆けて作出したものだそうです。その超多弁花と言われるクリスマスローズ・クレオパトラを手に入れました。
↑ 多弁花(ピンクブロッチダブル) ↓ 超多弁花・クレオパトラ
クレオパトラは赤と白のバイカラー(2色)咲きで、しかも内側の花弁は内向きにカールしています。園芸店のおばさんの話によると、この程度のクレオパトラはクレオパトラとは言わないで、クレオパトラ風と言うのだと教えてくれました。本物の(?)クレオパトラはもっと花弁の段数があり、内側の花弁はしべを巻き込むようにカールしているのだそうです。
昨年の猛暑でたくさんのクリスマスローズの株が枯れました。生き残った株はどんな花を咲かせるのでしょうか? 楽しみです。