7月になってからほとんど雨が降ったり止んだりの天気が続き、太陽の顔を見ることはほんのわずかです。長引く梅雨前線の停滞によって甚大な豪雨被害を受けた方々のことを考えたら、太陽が見たいなどとぜいたくは言っていられません。中国でもやはり長引く梅雨前線の停滞によって、大災害になっているようです。世界的に異常気象なのですね。
雨が止んで庭に出てみると、不思議なユリをみつけました。
3本のユリが植わっているので、最初は2本のユリが咲いたのかと思ったのですが、よくよく見ると同じ茎に2種類の花が咲いていたのです。
ラベルを見るとカメレオンとありました。どうも色移りするユリを植えたようなのです。他人事みたいですが、ホームセンターで売られていたバラ売りのユリの球根を3個買って同じ鉢に植えたのです。名前だけのラベルだったので、色移り咲きの球根が入っているとは思いませんでした。
咲き始めは、白にピンクの覆輪です。
咲き進むと、全体的にピンクになります。
やがて赤くなります。
今のカメレオンの状態です。全体がピンクに染まっています。赤くなった花は散ってしまいました。
色が移って行くからカメレオンなのですね。そんな事知らずに買って、しかもお買い得値段で、得した気分です。ユリは一般的に香りがきついのですが、このカメレオンは香りが優しいです。そこも気に入りました。
カメレオンは、日本原産のカノコユリやヤマユリ、ササユリなどを交配して作られたオリエンタルハイブリッドの一つです。オリエンタルハイブリッドの有名種としてカサブランカがありますが、その仲間です。私の庭ではまだカサブランカは咲いていませんが、黄色のカサブランカと言われるコンカドールは咲いています。
↑ ↓ コンカドール
3本あったのですが、シンクイムシに食害されて1本しか咲きませんでした。
赤のカサブランカもあります。マンボと言います。
カメレオンと一緒に植えてあったつぼみのスコーピオも咲きました。
花の色や形がよく似ていますが、マンボはやや下向きに咲き、スコーピオはやや上向きに咲きます。つぼみが全く違います。マンボは下を向き、スコーピオは上を向いています。マンボはオリエンタルハイブリッドの仲間ですが、スコーピオはスカシユリ系の交配種のアジアティックハイブリッドの一つです。スカシユリは上向きに咲くので、その血を引いているからでしょう。
3本寄せ植えのもう1本テーブルダンスはまだツボミです。
私の庭では、日本原産のヤマユリも咲いています。
見た感じカサブランカはこのヤマユリに似ていますが、カサブランカにはヤマユリの血は入っていないそうですから、不思議ですね。香りが強く、くらくらするほどです。
ユリは北半球の亜熱帯から亜寒帯に分布し、約100種類が自生しているそうです。
日本にはヤマユリやスカシユリ、テッポウユリ、カノコユリなど14種が自生しているそうです。アジサイと同じようにドイツのシーボルトがヨーロッパに持ち帰り、品種改良され里帰りした植物の一つです。
ユリは6月頃から咲き始め、早いのがスカシユリやテッポウユリの仲間、7月頃にヤマユリやカノコユリの仲間、8月のお盆の頃にタカサゴユリの仲間と約3カ月に渡って花を繋いでいきます。
私の住む市でもついにコロナ感染者が出ました。私の住む所はまだ大丈夫と何処かで思っていたところがありました。よく行くホームセンタ―の近くのステーキ店だというので、暫くはその辺には出かけないようにしようと思います。