まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

2種類のオイランソウ

 今日、関東地方は梅雨明けしたそうです。例年より3日早いとのことですが、昨年は8月になってからの梅雨明けだったので、去年よりは2週間位早いようです。しかも今年は梅雨入りが遅かったので、梅雨の期間は短かったような気がします。昨年はダラダラと長かっただけに・・・・・。

 「春は綿、夏は岩、秋は砂、冬は鉛の雲」と言われるように、朝から青空に岩のような夏の雲が広がっています。軒下で33℃を記録しました。すっかり夏です。

 

 私が読者になっている関西にお住まいの方のブログを見た時、

f:id:myuu-myuu:20210716140654j:plainこの花がオイランソウと言う説明がありました。「えっ、これってクレオメじゃないの。オイランソウはこれよね。

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f:id:myuu-myuu:20210716141422j:plainフロックスのことよね。関西の方では、クレオメのことをオイランソウと言うのかな?」と思いました。

 よく調べて見たら、クレオメのことをオイランソウと言うところもあるようで、一概に間違いと言うわけではないようです。60数年も生きていて、しかも子どもの頃からオイランソウとかオイランバナとか言う名前で色水遊びをしたりして親しんできた花のオイランソウに2種類あることを知って、ちょっとビックリです。

 私がオイランソウと思っていたのは、宿根フロックスです。フロックスという名を知ったのはずっと後で、名前が花魁草(オイランソウ)なので昔から日本にある草花だと思っていました。一般的にオイランソウと言うとこの宿根フロックスを指すようです。

 宿根フロックスは、北アメリカ原産でハナシノブ科の宿根草で、別名オイランソウ、クサキョウチクトウの名があります。シバザクラはフロックスの匍匐種だそうです。花色は赤紫、紫、赤、ピンク、白など豊富で2色咲きなどもあり、黄と青以外はすべてあると言われるほどだそうです。

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 オイランソウの名は、花魁が付けるおしろいの匂いとよく似た香りを持つというのが由来だそうです。私には円錐状にたくさんの艶やかな花を付けるところが、花魁の豪華な衣装を思わせるところに名前の由来があるのではないかと思えます。私は庭に色々なフロックスを植えています。フロックスは宿根草なので毎年、しかも夏の間中咲き続けるので、私の夏の庭にとっては大事な花です。

 もう一方のオイランソウ、クレオメは熱帯アメリカ、西インド諸島原産で、フウチョウソウ科の一年草で、別名は風蝶草(フウチョウソウ)、酔蝶草(スイチョウソウ)で、英名はスパイダーフラワーと言うそうです。図鑑では、クレオメの別名としてオイランソウの記述は見当たりませんでした。花色はほぼピンク系が多く、色のバリエーションはあまりなく、白があるぐらいだそうです。私の庭では、この薄紫がかったピンク色だけです。夏の夕方花が開き、翌日の昼には花が終わる1日花です。

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 長いおしべを持つ花の集まりが、風にたわむれて群れ飛ぶ蝶を連想させることから風蝶草と名付けられたそうです。英名もこの長いおしべから連想されたものと思われます。このクレオメがオイランソウと呼ばれるのも、長いおしべにあるようです。この長いおしべが花魁の髪に挿す長い簪に似ているからなのだそうです。確かに見た目はフロックスよりはクレオメの方がオイランソウの別名にふさわしいかもしれません。私の庭では、クレオメは毎年こぼれ種から発芽し、庭のあちこちに花を咲かせます。フロックスと同様に私の夏の庭を彩る大事な花です。

 

 前回のカタツムリの記事にたくさんのコメントを頂き、ありがとうございました。私の庭のようにカタツムリが異常発生しているお庭をお持ちの方はいらっしゃらないようでしたが、あまりのカタツムリの数に皆さん驚いていたようです。1匹1匹カタツムリを捕まえながら、この労力と時間を別な庭仕事にかけられたらとちょっと虚しくもなりましたが、大事な花を守るためとあと少し頑張ってみます。