台風16号が接近中です。雨は降っていますが、風はそれほど吹いていません。これから雨風が強くなるのでしょうか、それとも台風がそれて大事に至らずに済むのでしょうか。大災害にならないことを願うばかりです。
今まつこの庭ではウリ科のつる植物のカラスウリやスズメウリ、オキナワスズメウリが実を付けています。赤く色付いてきたものもあります。いずれも野草です。カラスウリとスズメウリは私の庭に自生していますが、オキナワスズメウリは種を蒔いて育てたものです。
☆☆☆ カラスウリ ☆☆☆
カラスウリは北海道を除く日本各地の野山に自生している多年草です。
カラスウリは、夏の夜直径10㎝ほどのレースのような花をひっそりと咲かせます。
カラスウリの実は俵型で5~7㎝ぐらいあり、未熟なうちは緑色で縞模様があります。
実が熟すと朱色になり、縞模様が消えます。
カラスウリの名前の由来は、実が大きく目立つのでカラスが食べるのだろうと思われたことによる説と、実の色が唐の朱墨に似ていたので唐朱瓜(カラシュウリ)と呼ばれ、それがカラスウリになったと言う説があります。実際にはカラスはこの実を食べないそうです。
☆☆☆ スズメウリ ☆☆☆
スズメウリも北海道を除く日本各地の野原や水辺などに生える1年生のつる草ですが、時にはツルの先が地下に潜って越冬するそうです。私の庭では毎年同じ場所に生えます。
スズメウリの花は、花径が0,5㎝に満たない白い小さな花を付けます。
スズメウリの実は径1㎝ぐらいの球形で未熟なうちは黄緑色ですが、実が熟すと白っぽくなります。カラスウリのように赤くはなりません。
スズメウリの名前の由来は、カラスウウリの実に比べて小さいのでカラスより小さいスズメを当てたという説と、実の形がスズメの卵に似ているからという説があるそうです。
☆☆☆ オキナワスズメウリ ☆☆☆
オキナワスズメウリは熱帯原産で、日本では沖縄に自生しています。国外では台湾、南中国、インド、マレーシア、熱帯アフリカまで分布しているそうです。中国名は毒瓜で、実や根に毒があるそうです。
オキナワスズメウリの花は花径1㎝ぐらいで、スズメウリの花に似た白い小さな花を咲かせます。
オキナワスズメウリの実は径2㎝ぐらいの球形で、緑色に白い縞模様があります。実が熟すと赤に変わります。カラスウリは熟すと縞模様が消えてしまいますが、オキナワスズメウリは縞模様が残ります。
オキナワスズメウリは、スズメウリに似ていて、日本では沖縄だけに自生しているのでこの名があるようです。リュウキュウスズメウリ、リュウキュウオモチャウリの別名もあります。小さな赤いかわいらしいウリノ実が並んでいるところを見ると、リュウキュウオモチャウリの名も頷けます。
私の庭では、カラスウリやスズメウリは色付き始めたばかりです。オキナワスズメウリは寒さに弱いので、霜に遭うとだめになってしまいますが、これらのウリの実は晩秋の頃まで庭に彩を添えてくれるでしょう。