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まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

「まつこの庭」・早春のラン(2)シンビジューム③

 例年ならお彼岸の頃に満開になるサクランボの花が、今年は朝、冬並みの冷え込みが続いているせいか、まだ一輪も咲いていません。さすがに日中は春らしい日差しがあり、傷んだビオラやパンジーなどが元気を取り戻しつつあります。チューリップの芽も大きくなったので、まもなく咲き始めるでしょう。

 今回は、12月から温室で咲きつないできたシンビジュームです。今年は本当によく咲きました。

 

<和 蘭> シンビジュームと東洋ランとの交配種

f:id:myuu-myuu:20170314114245j:plain↑ ひな祭り(とても良い香りがします。)     ↓ 散歩道

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f:id:myuu-myuu:20170314114547j:plain↑ シルクロード和蘭の中では、一番ピンク色がきれいだと言われています。)    

f:id:myuu-myuu:20170314114714j:plain↑ 花魁(おいらん) 散歩道とよく似ています。どちらもキンリョウヘンの血を継いでいますが、散歩道はリップ(唇弁)がピンクでこちらは赤です。

 

<テーブルシンビジューム> 小型のシンビジュームです。

f:id:myuu-myuu:20170314115310j:plain↑ 名前不明(ラベルにはテーブルシンビジュームとだけ書いてありました。)

 

<下垂性シンビジューム>

f:id:myuu-myuu:20170314115630j:plain↑ ミリオンベール    ↓ ミリオンキッス

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f:id:myuu-myuu:20170314120037j:plain↑ ブラックシャワー(実物はもっと黒いです。) ↓ フォアゴットンフルーツ 

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<原種同士の交配種> ポーウェルシー(原種インシグネ × 原種ローウイアナム)

f:id:myuu-myuu:20170314120411j:plain  このシンビジュームは、我が家に来て35年ぐらいになります。農業関係の役所に勤めていた叔父から頂いたもので、長年名前不明のまま、叔父が住んでいた地名にちなみ「アカツカシンビ」と呼んでいました。10年ほど前、知人のランの個展を見に行った時に、初めてこのシンビジュームが「ポーウェルシー」という名前であることを知りました。1910年ごろに原種同士で交配された品種で、そのころはもちろんメリクロンなどありませんでしたから、残っているのが不思議なほど珍しいらしいです。何しろ、ラン屋さんのおばさんが、「ラン屋のプライドにかけて、分け株を譲って欲しいなんて言えないよね。」と言うぐらいですから、希少価値があるようです。

 一見地味に見えるこのシンビジューム、湾曲した1メートル位の茎に20輪ぐらいの花を付け、色は今でいうニュアンスカラーとでもいうべき表現の難しい色ですが、古い品種の持つ何とも言い難い雰囲気を醸し出しています。赤いリップがチャームポイントです。最盛期には10号鉢(直径30㎝)に茎が5、6本立って、花が100輪もつくのでそれは見事です。でも置き場所に困るのです。畳半畳ぐらいを占めてしまうからです。この花が忘れ去られたのは、きっと置き場所に困るという理由からでしょうね。

 植え替えを怠って枯れそうになったり、株分けをしてお嫁にいったりしながら、現在は10号鉢に植えられたポーウェルシーが3鉢あります。シンビジュームの園芸種は途中で枯れたり、花が咲かなくなったりしてしまって、私の経験では長生きしても10年ぐらいなのに、ランを育て始めてから残っているシンビジュームはこれだけです。私のランとのお付き合いを見守って来てくれたポーウェルシーを枯らさないように、大切にしようと改めて思いました。