まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

冬のラン 2023-1

 新年を迎えたと思っていたら、今日はもう10日。日が経つのを早く感じるのは、コロナ渦のせいなのか、年老いたせいなのか、何か生きるのを急かされているような気がします。

 今回はまつこの庭の温室で咲いているランの花です。

☆☆☆ シンビジュームの仲間 ☆☆☆

 シンビジュームは熱帯アジアを中心にヒマラヤ、中国、日本、オーストラリア北部、ニュージーランドまでの広い範囲に約50種の原種が自生しているそうです。日本のシュンランもシンビジュームの仲間です。シンビジュームは、背丈が1mぐらいになるものからシュンランのように15㎝ぐらいのものまで、花も花径10㎝を超えるものから3㎝程度のものまで、背丈も花径も大・中・小と千差万別です。

 今日本で出回っているシンビジュームの多くはテーブルシンビジューム(テーブルシンビと略すこともあります。)と呼ばれるものと和ランと呼ばれるもので、小型のシンビジュームが主流です。シンビジュームが大流行したバブルのころは、花が大きく背丈が1mぐらいある大型種が主流でした。大型種は場所をとるので、一般家庭では敬遠されるようになり、品種改良によって小型のシンビジューム同士を交配したテーブルシンビジュームと呼ばれるものやシンビジュームとシュンランなどの東洋ランと呼ばれる小型のシンビジュームとの交配でできた和ランが人気になっています。特に和ランは東洋ランの多くが持っている香りを引き継いでいるものが多く、香ります。

<テーブルシンビジューム> 背丈は5,60㎝程度ですが、花は中輪程度です。

↑ ピア・ノワール    ↓ スターダスト

<和ラン> 背丈は4,50㎝程度で、花は東洋ランの血を引き継いで小さめですが、中にはキンリョウヘンと言う原種の血を引き継いでいるものは小さな花をぎっしりと付けるものもあります。

↑ ↓ 夕霧

↑ 草薙(シュンラン系なので株元に2,3輪しか花を付けません。)

↑ 一葉(花は渋めですが、香りがとても良いです。)

☆☆☆ コチョウランの仲間 ☆☆☆

↑ ↓ ミディコチョウラン

☆☆☆ その他のラン ☆☆☆↑ ↓ デンドロビューム・シラサギ

↑ オドントグロッサム  ↓ オンシジュームトゥインクル

 オンシジュームトゥインクルは強い甘い香りがあり、温室中に香ります。

↑ ↓ マキシラリア・シュンケアナ(ブラジル原産)

シュンケアナは背丈が15㎝ぐらい、花径も2㎝足らずで、株元に1輪ずつ花を付けます。花が小さいうえに色が黒いので、花が咲いても見逃しやすいです。株が育ったせいか、10月からずっと次々に花を咲き続けています。

 ランとのお付き合いはもう40年近くになりますが、ランだけを育てていた時には花が沢山咲いて、職場に持っていきみんなに見てもらうのが楽しみでした。仕事を辞めてからは、あれもこれもと色々な花に興味を持ち始め、世話が行き届かず、花の咲かない株が増えました。1人では1つ1つの植物に掛けられる時間も労力も限られていますから、当たり前です。そろそろ庭じまいを考えなければならない年齢に差し掛かってきました。勤めをしていた時から日々のストレスの癒しとなってくれたランは、私の宝物です。他の草花と同じようには育てられないランは貰い手がなかなか見つからず、どうするか思案中です。