まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

椿の花 2023-1

   今日は二十四節気の一つ、「小寒」です。「寒の入り」を迎えて、寒さはいっそう深まります。今朝私の家の軒下で-7℃でした。今季一番の冷え込みです。この日から節分までを「寒の内」といい、立春に「寒の明け」を迎えるまでの1カ月、厳しい寒さが続きます。とは言っても「小寒の氷大寒に解く」の故事があるほどですから、この先どんな気象状況になるかは予断ができません。ヨーロッパでは夏のような暖冬だそうで、海で泳ぐ姿がニュースで流れていました。日本も厳冬ではなく暖冬傾向ならうれしいですが・・・・・。

 私の家の軒下や温室の中で椿の花が咲き始めました。

↑ ↓ 美土野(みとの、一重平開咲き)

 ツバキはツバキ科の常緑樹で、日本や中国を中心に温帯から亜熱帯にかけ、200種以上の原種があると言われています。日本には青森以南に自生するヤブツバキ(ヤマツバキ)があります。日本海側の雪の多い地方に自生するユキツバキはヤブツバキの変異種と考えられているようです。

 ヤブツバキやユキツバキを元に交配された園芸種が1300~1400種あるそうです。アジサイやユリと同じように欧米に渡り、欧米で改良されたり、中国やベトナムの原種ツバキと交配された洋種ツバキもたくさん里帰りして出回っているそうです。

 ツバキの花の咲き方は大きく3つに分かれ、花弁が5~6枚のものを一重咲き、花弁が8枚以上のものを八重咲き、おしべが花弁化して小花弁となったものを唐子咲きと言うそうです。

 一重咲きも花弁がフラットに咲く平開咲き、花弁が開ききらない筒咲き、小輪のものをワビスケ咲き、ユリの花のようなユリ咲き、お椀のような形の椀咲き(盃咲き)などがあります。

↑ 絞り初嵐(平開咲き)   ↓ 葵の上(平開咲き) 

 

↑ ↓ 白侘助ワビスケ咲き)

 八重咲きは花弁が8枚以上のものを言いますが、花弁の重なりが多くおしべが見えないものを千重咲き、八重咲きのおしべが数個に分割したものをボタン咲き、花弁が樋状に折れる蓮華咲き、おしべが花弁化し大小不規則な花弁が盛り上がる獅子咲きなどがあります。いろいろな咲き方があって、素人には判断が難しいですが、株の栄養状態や気候などによっても咲き方が変わるそうです。また、それらの咲き方が1本の株の中で起きることもあるそうです。

↑ 姫白雪(小輪八重咲き)

↑ さつま(蓮華咲き)  ↓ 玉ありあけ(ボタン咲き)

↑ デビュタント(ボタン咲き)   ↓ エレガンススプレンダー(獅子咲き?)

 デビュタントとエレガンススプレンダーは洋種ツバキです。名前がカタカナ表記のものの多くは洋種ツバキです。エレガンススプレンダーは本来唐子咲きだそうですが、この株は唐子咲きにはなりませんでした。 

 唐子咲きは、おしべが小花弁化したものが唐子の頭のように見えることからそう呼ばれています。

↑ 白朴判(唐子咲き)   白の他に赤や黄、ピンク色の花弁のものもあります。

 ツバキはまだ咲き始めたばかりです。ツバキの花色は赤、黒赤、紫、白、ピンク、黄など、花の大きさも大、中、小、極小輪など、咲き方も千差万別、特に洋種の大輪のツバキはバラやダリア、カーネーションなと見紛うものまであり、ツバキの世界も奥深いようです。3月ごろまで次々にいろいろなツバキが咲くので、楽しみです。