1日当たりのコロナ感染者が東京で2万人、全国で10万人を超えました。今週あたりがピークになりそうだという事です。私の住む茨城も1日当たり1600人を超え、まだまだ増えそうな勢いです。今月いっぱいは外出自粛を続けるつもりです。
私の庭では、ツバキの花が盛りです。ツバキに興味をもつきっかけとなった唐子咲きのツバキが咲き、楽しんでいます。
ツバキは普通一重咲きは、5枚(時には6枚)の花弁と中心に多数のおしべと1本のめしべがあります。おしべの白い糸のような部分を花糸、黄色の部分を葯(花粉袋)と言い、おしべは筒状につながっています。花が散る時には、めしべだけを残し、花弁と一緒におしべがつながって落ちます。
↑ 愛宕 ↓ 花明かり
唐子咲きと言うのは、花芯のおしべ全体、あるいは葯が小さな花弁に変化したものです。唐子の部分が中国の子どもの髪型に似ていることからそう呼ばれるそうです。赤の花弁に白の唐子のツバキを卜半(ぼくはん)と言います。卜半とはおぼうさんの名前だそうです。関西では卜半のことを「月光(がっこう)」と呼ぶそうです。
このツバキには卜半の名前がついていましたが、花弁が黒赤で、花糸が赤で葯の部分だけが白いので、もしかしたら卜半ではないかもしれません。卜半は、花弁が朱紅色だということなので。
朱紅色の花弁に赤い唐子のツバキを紅唐子とか紅卜半と言います。関西では紅唐子のことを「日光(じっこう)」と呼ぶそうです。
白の花弁に白の唐子のツバキを白唐子とか白卜半と言います。関西では白唐子のことを「事始め」と呼ぶそうです。
唐子咲きと言うとこの卜半、紅唐子、白唐子が一般的のようです。
他にもこんな唐子咲きのツバキがあります。花弁がコーラルピンクで唐子がピンク色の桃色唐子ツバキで、「仙人卜半」と言う名がついています。
私が読者になっているブログで知った「式部」が花を咲かせました。一目見てほしくなり、つぼみ付きの苗を手に入れてから、開花を待っていたのです。想像以上に素敵な花が咲きました。
花弁は黒赤で唐子は赤に白の覆輪です。
黄色の唐子ツバキもあります。全体が淡い黄色で、「エレガンスシャンペン」と言う名で、洋ツバキです。花の開き始めは黄色なのですが、開花につれ白っぽくなります。
エレガンスシャンペンは外側の花弁が10枚あり(花弁が10枚以上あると八重咲きになるそうです)、しかもフリルが入っていて、名前にぴったりのエレガントなツバキです。
他にも唐子咲きではないツバキがいくつか花を咲かせています。
↑ 黒侘助(花糸が赤です。) ↓ 西王母(花色が夢にそっくりです。)
↑ 百合絞 ↓ 若桜
↑ つばめ返し ↓ 光源氏
ツバキの花がこんなにバラエティーに富んでいるとは知りませんでした。ツバキというと一重咲きの赤い花というイメージがありましたが、赤にもいろいろな赤があること、咲き方も一重だけでなく八重咲き、唐子咲きなど、知れば知るほど楽しみの多い花だと思いました。マイブームはしばらく続きそうです。
南岸低気圧の影響で明日、明後日と大雪の予報が出ています。1月の時は結構降りましたが、今回はどうでしょうか? 空振りになることを願います。