まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

山茶花と茶と椿

 コロナの感染者数がこの1週間、前週より増加しているようで、ヨーロッパでも感染拡大のようです。コロナの第8波の入口に差しかかかったようです。第8波はこれまで以上の感染者が出るのではないか、インフルエンザの同時流行も懸念されているようなので、とても心配です。

 まつこの庭では、今山茶花サザンカ)と茶(チャ)と椿・炉開き(ツバキ・ロビラキ)が花を咲かせています。この3つはツバキ科の同じ仲間です。

 山茶花サザンカ)はツバキ科の常緑小高木で、高さは5~6mで、10~12月に花を咲かせます。この花が咲くと小学校唱歌の「さざんか さざんか 咲いた道 焚火だ 焚火だ 落ち葉焚き~」という歌詞が浮かんできます。

 サザンカは今、盛りを迎えています。

 サザンカは日本特産種で学名はCamellia sasanquaで、学名にサザンカが入っています。暖地の山野に自生するサザンカは花が白のようですが、昔からある私の家のサザンカはピンク色で、花弁は5~6枚ですが、花弁の形がバラバラで整っていません。素朴な花の感じが好きです。

 チャはツバキ科の常緑低木で、中国原産で、学名はCamellia sinensis(中国のツバキの意)です。日本へは平安末期に僧栄西が中国から持ち帰り、緑茶用に栽培されるようになったそうです。茶摘みに便利なように低く刈り込まれて栽培されることが多いですが、そのまままにすると高さ7~8mにもなるそうです。

 サザンカと同じ10~11月ごろに白い花を咲かせます。サザンカの花は花径が7~8㎝ありますが、チャは半分の3~4㎝と小さな花を咲かせます。

 私が嫁いできたころは、家族総出で時には私の実家から母や妹が手伝いに来て茶摘みをしたものです。昔は自分の家のお茶葉を摘んで自家製お茶にするのが当たり前でしたが、いつごろ茶摘みをしなくなったのか記憶にないのですが、今はそんなことをする家はないように思います。

 そのチャとツバキとの交配で生まれたのが、ツバキ・ロビラキです。花や葉の形、大きさ、花の色は違っても、チャの花、姿形にそっくりです。花が咲いていなかったら、区別がつかないかもしれません。

 チャもロビラキも花径が3~4㎝で、花弁は5~6枚で、1枚1枚の花弁の大きさや形が不揃いで、形が整いません。

 ロビラキは1972年に新潟の民家で発見されたそうです。存在が分かってからまだ50年しか経っていないことになります。当時推定で樹齢100年だったそうですが・・・・。茶道の炉開きの頃、11月頃に花が咲くので、この名が付いたそうです。DNA検査で、チャとヤブ椿の変種・雪椿(ユキツバキ)との自然交雑種であることが分かったそうです。ロビラキにはツバキには含まれないはずの、チャに含まれるカフェインが含まれているそうです。種子親(めしべ)はツバキで、花粉親(おしべ)がチャだそうです。素人目には花の形や大きさ、カフェインを持っていることなどチャの要素が強いので、種子親がチャかと思ってしまいます。実際は逆なんですね。

 昨年はロビラキもチャも今年より1か月近くも早く9月のお彼岸ごろに咲いてしまいましたが、今年は例年並みなのか今頃で、サザンカも一緒の開花になりました。サザンカは今真っ盛りで、ロビラキは咲き始めたばかりです。ツバキの中では開花が早い方だと思います。ツバキの開花シーズンの始まりです。